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第十三章 聖女の血
2-3 クマ吉のお友達
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一口紅茶を飲んで、おもむろにそう尋ねてきたレオンハルトにローウェンは頷く。
「うん、特に問題はなかったよ。魔道馬を使ったしね、快適な旅だったな」
そう言ってローウェンは、クマ吉が用意した本日のお茶菓子、マドレーヌを口に放り込む。
「そちらの準備はどうなのだ? 我らは式典には参加せぬが、神殿の方の準備と、城での準備、両方あるから大変であろう?」
おいしそうに食べるローウェンに微笑を向けつつ、自分の分のマドレーヌを弟に譲ったアルティスは、そう言って忙しいレオンハルトを気遣う。
「神殿の方の準備は、ほぼ終了したと報告があった。城での準備も、私達はジュリナ達の時のような舞踏会は予定していないからね。そんなに準備はいらんのだよ」
それでも、女神の子供の生誕祭は、国王の生誕の日と同じく、国を挙げての祝日になっている。街の方も、今からお祝いムード一色なのだ。
「城に上がる前に王都に賑わいを見てきたケド、いつも以上にすごいね! どこを見ても、二人をお祝いする飾りが派手に飾れてるんだもん」
金、銀、褐色、白。女神の色を表す飾りやレイデの木が、広場や街道、公共の施設や、各家の門前に飾られているのを、アシェイラ城到着前、馬車の中から見ていたローウェンは興奮気味にそう言う。
サンジェイラでも、自分達の生誕祭の時は同じように祝日になるのだが、アシェイラは国の規模が大きい分、国民達の盛り上がりようも半端じゃないようだ。
「そうそう、ちょっと早いケド、僕らから誕生日のプレゼントがあるんだ。前回、ジュリナ姉さんとティアラ姉さんの誕生舞踏会に出席出来なかったから、二人の分のも持ってきたんだよ。リュセル兄さん達は渡せたんでしょう?」
創世祭と違い、誕生祭の贈り物は女神の子供に贈られる為、昔から個別ではなく、宝主宝鍵ペアに一つ同じものが贈られる。
ローウェンとアルティスが、ティアラとジュリナに用意した贈り物。
「この前はお披露目出来なくて、ちょっと残念だったんだよね」
そう言って、ローウェンは脇に避けておいた、大きな風呂敷に包まれた荷物を膝の上に乗せた。
「俺達はレオンが選んだ調度品を贈ったぞ。俺は発売されたばかりの実物大ノンちゃん像がいいんじゃないかと言ったのだが、レオンが勝手に薔薇と牡丹を描いた花瓶を特注してしまったんだ」
「へ……、へー」
原作者として、リュセルが贈ろうとしたノンちゃん像の見当がついたローウェンは、乾いた笑みを浮かべる。あれを、誕生日のプレゼントに? ノンちゃんマニアには喜ばれると思うが。
「まぁ、すごい繊細な絵柄で綺麗だったがな。なんとかケイフォスタンの作とかで、ジュリナ殿は大喜びしてたし」
「ふうん」
ローウェンはそう返事を返しつつも、リュセルの隣りのレオンハルトに目を向ける。こんなにも涼しい顔をしていても、相変わらずかなり苦労しているようだ。
「二人は何を用意したんだ?」
リュセルの問いに、アルティスは小さく笑う。
「我らのは結構な代物だぞ。お主達への贈り物も含めてな」
不思議そうな顔をするリュセルにお披露目する為、ローウェンはテーブルの上に風呂敷を広げた。
「じゃじゃ~~んッ!」
そんな、ローウェンの掛け声と共に、広げられた風呂敷(ノンちゃん柄)の上にいたのは……。
ピクピク動く丸い耳。
もこもこな、赤茶色の毛。
クリクリとしたピンク色のお目目には、長いまつげがかかる。
「へ? クマ吉?」
リュセルはつい、レオンハルトのカップに紅茶を注ぎ足しているテディベアに目を向ける。
「?」
リュセルの視線を受けて、クマ吉は不思議そうに首を傾げた。
クマ吉ではない、動くぬいぐるみ。お世話役のテディベアである。
「テディ」
ローウェンの呼びかけに、その赤茶色の毛並みのテディベアは、短い手足を駆使して、ヨタヨタと立ち上がる。
背丈はクマ吉よりも少し小さいようだ。それもそのはず、丸い両耳に飾られたピンク色のリボンを見てリュセルは気づく。
「この子、女の子か」
リュセルの言を耳にした、そのクマのぬいぐるみは、貴婦人がするようなお辞儀をする。その仕草は、ディエラの三つ子の姫君を思わせるような、おしゃまな女の子そのものだ。
「ティアラ姉さんがクマ吉を羨ましがってるって聞いたから、作ってみたんだ。女の子を作るのは初めてだったから、大変だったよ。アルにも手伝ってもらっちゃった」
「我はたいした事はしておらぬよ」
ローウェンの言葉を聞いたアルティスは、小さく笑いながらそう言う。
「そんな事ないよ。女の子の仕草の設定をしてくれたのはアルだし、この耳のリボンを作ったのもアルなんだよ。可愛いでしょ?」
創造主たるローウェンに耳元をくすぐられた赤茶のベアは、くすぐったそうに片目を瞑った。
「ああ、可愛いな」
そう言って、ついそのベアに手を伸ばしたリュセルは、赤茶の毛に覆われた小さな頭を撫でる。赤茶のベアは、それを従順な様子で受け、じっとしていた。
「クマ吉、可愛い友達だぞ。そんな所にいないで近くに来てはどうだ?」
リュセルがそう呼びかけるが、当のクマ吉はレオンハルトの腕にしがみついて、その影に隠れてしまっている。
そして、そんなクマ吉に構う事なく、優雅に紅茶を飲むレオンハルト。シュールな図だ。
「何してるんだ、来いって」
そう言いながら兄の腕にしがみ付く小さな体を持ち上げたリュセルは、顔をもこもこの両手で覆っているクマ吉の様子に苦笑する。
「なんだお前、照れてるのか?」
そう言いながらクマ吉を赤茶ベアの前に下ろすと、テーブルの上で二体のテディベアが向き合う事になる。
「……っ」
「……???」
照れてモジモジしているクマ吉に興味津々なのか、赤茶ベアはその顔を覗き込もうとする。
「あ~、和むな」
シャイで照れ屋なクマ吉と、好奇心旺盛な赤茶ベア。同じお世話役ぬいぐるみでも、性格が違うのが楽しい。リュセルが微笑ましいクマ同士の触れ合いに心を和ませていると、ローウェンは言った。
「まだ、名前は決まってないんだ。ティアラ姉さんにつけてもらおうかと思って」
その言葉と共に、ローウェンは赤茶ベアを、リュセルはクマ吉を持ち上げて床の上に下ろす。
「クマ吉、ティアラ姫達が来るまで、その子の面倒を見てやれ」
「今日はもういいから、城内を案内しておあげ」
リュセルとレオンハルト、両主人の命令に真剣な表情で頷くと、クマ吉は赤茶ベアの手をとってその場を後にする。
「え? うわ! クマ吉さん、何ですか、その子。ガールフレンド?」
クマ吉達と入れ違いに入室してきたティルは、クマ吉と一緒にいるベアを見て驚きの声を上げていた。
「なんだか、クマ吉、はりきってるな」
可愛い女の子ベアをエスコートしているのだから、まあ、当然か。クマ吉達を見送って和んでいるリュセルの前に、今度はアルティスが箱を取り出した。
「それで、お主達への贈り物がこれだ」
見事な月の絵が描かれた、美しい白塗りの箱の蓋をリュセルが開けると、中に納められていた物を見つめ、目を見開く。
「リュセル兄さん、欲しがっていたでしょ? 戦う為の武器」
金織物の布に厳重に包まれていたものは、白銀に輝く一丁の銃。
「聖銃。ディエラの宝物庫で発見された、三千年前の鏡鍵、イプロス王子の遺産を修理して、改良したものだよ」
そう告げるローウェンの真剣な声を聞きながら、リュセルはそれを手に取った。手に馴染む、ちょうどいい大きさだ。
「イプロス王子の遺産?」
三千年前の鏡主鏡鍵の遺産が宝物庫より発見されたのは、自身が巻き込まれた事もあり、知っていたが、こんなものまであったのか。
「うん、聖銃が二つ。それに、銃の製造方法、使用方法が書かれたメモと一緒にね。一つは完全に壊れちゃってて復元出来なかったんだ。イプロス王子は二つの聖銃を使ってたみたいだね。聖双銃」
「イプロス王子と違い、お主は銃術経験ないのだ。まず、一つを使いこなしてみるがよかろう。……と言っても、我らも銃を使用した事はないのだがな。レオンハルト殿はどうだ?」
あらゆる戦術、武術経験を持つ当代の剣主に聞くが、さすがのレオンハルトも銃術の経験はなかった。
「使用はおろか、目にするのも初めてだよ」
そう言いながら、しげしげと弟の手の中にある聖銃を見る。
「現代に存在しない武器だもんね。三千年前だって、イプロス王子が作ったものしかなかっただろうし。発明学のみで言うなら、たぶん、彼の才能は僕を超えているよ」
ローウェンはそう言うと、悔しそうに唇を噛んだ。
三千年も大昔に、こんなすごい武器が発明されているとは思いもしなかった。しかも、それを封印するなんて……。いや、すごい武器だからこそ、過去の鏡鍵は封印したのだろう。彼が聖双銃を使用したのは、おそらく自衛の為。邪気から己が身を守る為だったのだろう。
「コツさえ掴めば、これなら、剣術の才能のない、弱いリュセル兄さんでも使えるよ!」
ローウェンは無邪気な笑顔でそう言って、リュセルの心にダメージを与えたのだった。
「うん、特に問題はなかったよ。魔道馬を使ったしね、快適な旅だったな」
そう言ってローウェンは、クマ吉が用意した本日のお茶菓子、マドレーヌを口に放り込む。
「そちらの準備はどうなのだ? 我らは式典には参加せぬが、神殿の方の準備と、城での準備、両方あるから大変であろう?」
おいしそうに食べるローウェンに微笑を向けつつ、自分の分のマドレーヌを弟に譲ったアルティスは、そう言って忙しいレオンハルトを気遣う。
「神殿の方の準備は、ほぼ終了したと報告があった。城での準備も、私達はジュリナ達の時のような舞踏会は予定していないからね。そんなに準備はいらんのだよ」
それでも、女神の子供の生誕祭は、国王の生誕の日と同じく、国を挙げての祝日になっている。街の方も、今からお祝いムード一色なのだ。
「城に上がる前に王都に賑わいを見てきたケド、いつも以上にすごいね! どこを見ても、二人をお祝いする飾りが派手に飾れてるんだもん」
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「そうそう、ちょっと早いケド、僕らから誕生日のプレゼントがあるんだ。前回、ジュリナ姉さんとティアラ姉さんの誕生舞踏会に出席出来なかったから、二人の分のも持ってきたんだよ。リュセル兄さん達は渡せたんでしょう?」
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「この前はお披露目出来なくて、ちょっと残念だったんだよね」
そう言って、ローウェンは脇に避けておいた、大きな風呂敷に包まれた荷物を膝の上に乗せた。
「俺達はレオンが選んだ調度品を贈ったぞ。俺は発売されたばかりの実物大ノンちゃん像がいいんじゃないかと言ったのだが、レオンが勝手に薔薇と牡丹を描いた花瓶を特注してしまったんだ」
「へ……、へー」
原作者として、リュセルが贈ろうとしたノンちゃん像の見当がついたローウェンは、乾いた笑みを浮かべる。あれを、誕生日のプレゼントに? ノンちゃんマニアには喜ばれると思うが。
「まぁ、すごい繊細な絵柄で綺麗だったがな。なんとかケイフォスタンの作とかで、ジュリナ殿は大喜びしてたし」
「ふうん」
ローウェンはそう返事を返しつつも、リュセルの隣りのレオンハルトに目を向ける。こんなにも涼しい顔をしていても、相変わらずかなり苦労しているようだ。
「二人は何を用意したんだ?」
リュセルの問いに、アルティスは小さく笑う。
「我らのは結構な代物だぞ。お主達への贈り物も含めてな」
不思議そうな顔をするリュセルにお披露目する為、ローウェンはテーブルの上に風呂敷を広げた。
「じゃじゃ~~んッ!」
そんな、ローウェンの掛け声と共に、広げられた風呂敷(ノンちゃん柄)の上にいたのは……。
ピクピク動く丸い耳。
もこもこな、赤茶色の毛。
クリクリとしたピンク色のお目目には、長いまつげがかかる。
「へ? クマ吉?」
リュセルはつい、レオンハルトのカップに紅茶を注ぎ足しているテディベアに目を向ける。
「?」
リュセルの視線を受けて、クマ吉は不思議そうに首を傾げた。
クマ吉ではない、動くぬいぐるみ。お世話役のテディベアである。
「テディ」
ローウェンの呼びかけに、その赤茶色の毛並みのテディベアは、短い手足を駆使して、ヨタヨタと立ち上がる。
背丈はクマ吉よりも少し小さいようだ。それもそのはず、丸い両耳に飾られたピンク色のリボンを見てリュセルは気づく。
「この子、女の子か」
リュセルの言を耳にした、そのクマのぬいぐるみは、貴婦人がするようなお辞儀をする。その仕草は、ディエラの三つ子の姫君を思わせるような、おしゃまな女の子そのものだ。
「ティアラ姉さんがクマ吉を羨ましがってるって聞いたから、作ってみたんだ。女の子を作るのは初めてだったから、大変だったよ。アルにも手伝ってもらっちゃった」
「我はたいした事はしておらぬよ」
ローウェンの言葉を聞いたアルティスは、小さく笑いながらそう言う。
「そんな事ないよ。女の子の仕草の設定をしてくれたのはアルだし、この耳のリボンを作ったのもアルなんだよ。可愛いでしょ?」
創造主たるローウェンに耳元をくすぐられた赤茶のベアは、くすぐったそうに片目を瞑った。
「ああ、可愛いな」
そう言って、ついそのベアに手を伸ばしたリュセルは、赤茶の毛に覆われた小さな頭を撫でる。赤茶のベアは、それを従順な様子で受け、じっとしていた。
「クマ吉、可愛い友達だぞ。そんな所にいないで近くに来てはどうだ?」
リュセルがそう呼びかけるが、当のクマ吉はレオンハルトの腕にしがみついて、その影に隠れてしまっている。
そして、そんなクマ吉に構う事なく、優雅に紅茶を飲むレオンハルト。シュールな図だ。
「何してるんだ、来いって」
そう言いながら兄の腕にしがみ付く小さな体を持ち上げたリュセルは、顔をもこもこの両手で覆っているクマ吉の様子に苦笑する。
「なんだお前、照れてるのか?」
そう言いながらクマ吉を赤茶ベアの前に下ろすと、テーブルの上で二体のテディベアが向き合う事になる。
「……っ」
「……???」
照れてモジモジしているクマ吉に興味津々なのか、赤茶ベアはその顔を覗き込もうとする。
「あ~、和むな」
シャイで照れ屋なクマ吉と、好奇心旺盛な赤茶ベア。同じお世話役ぬいぐるみでも、性格が違うのが楽しい。リュセルが微笑ましいクマ同士の触れ合いに心を和ませていると、ローウェンは言った。
「まだ、名前は決まってないんだ。ティアラ姉さんにつけてもらおうかと思って」
その言葉と共に、ローウェンは赤茶ベアを、リュセルはクマ吉を持ち上げて床の上に下ろす。
「クマ吉、ティアラ姫達が来るまで、その子の面倒を見てやれ」
「今日はもういいから、城内を案内しておあげ」
リュセルとレオンハルト、両主人の命令に真剣な表情で頷くと、クマ吉は赤茶ベアの手をとってその場を後にする。
「え? うわ! クマ吉さん、何ですか、その子。ガールフレンド?」
クマ吉達と入れ違いに入室してきたティルは、クマ吉と一緒にいるベアを見て驚きの声を上げていた。
「なんだか、クマ吉、はりきってるな」
可愛い女の子ベアをエスコートしているのだから、まあ、当然か。クマ吉達を見送って和んでいるリュセルの前に、今度はアルティスが箱を取り出した。
「それで、お主達への贈り物がこれだ」
見事な月の絵が描かれた、美しい白塗りの箱の蓋をリュセルが開けると、中に納められていた物を見つめ、目を見開く。
「リュセル兄さん、欲しがっていたでしょ? 戦う為の武器」
金織物の布に厳重に包まれていたものは、白銀に輝く一丁の銃。
「聖銃。ディエラの宝物庫で発見された、三千年前の鏡鍵、イプロス王子の遺産を修理して、改良したものだよ」
そう告げるローウェンの真剣な声を聞きながら、リュセルはそれを手に取った。手に馴染む、ちょうどいい大きさだ。
「イプロス王子の遺産?」
三千年前の鏡主鏡鍵の遺産が宝物庫より発見されたのは、自身が巻き込まれた事もあり、知っていたが、こんなものまであったのか。
「うん、聖銃が二つ。それに、銃の製造方法、使用方法が書かれたメモと一緒にね。一つは完全に壊れちゃってて復元出来なかったんだ。イプロス王子は二つの聖銃を使ってたみたいだね。聖双銃」
「イプロス王子と違い、お主は銃術経験ないのだ。まず、一つを使いこなしてみるがよかろう。……と言っても、我らも銃を使用した事はないのだがな。レオンハルト殿はどうだ?」
あらゆる戦術、武術経験を持つ当代の剣主に聞くが、さすがのレオンハルトも銃術の経験はなかった。
「使用はおろか、目にするのも初めてだよ」
そう言いながら、しげしげと弟の手の中にある聖銃を見る。
「現代に存在しない武器だもんね。三千年前だって、イプロス王子が作ったものしかなかっただろうし。発明学のみで言うなら、たぶん、彼の才能は僕を超えているよ」
ローウェンはそう言うと、悔しそうに唇を噛んだ。
三千年も大昔に、こんなすごい武器が発明されているとは思いもしなかった。しかも、それを封印するなんて……。いや、すごい武器だからこそ、過去の鏡鍵は封印したのだろう。彼が聖双銃を使用したのは、おそらく自衛の為。邪気から己が身を守る為だったのだろう。
「コツさえ掴めば、これなら、剣術の才能のない、弱いリュセル兄さんでも使えるよ!」
ローウェンは無邪気な笑顔でそう言って、リュセルの心にダメージを与えたのだった。
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