【宝の鍵~金の王子と銀の王子~】本編 元平凡女性のイケメン王子は執着心強めな兄に溺愛される

月城はな

文字の大きさ
266 / 424
第十三章 聖女の血

3-1 聖銃①

しおりを挟む
「ん? この銃、銃弾がないぞ? 何も入ってない。別にあるのか?」

 ガチャガチャと、使用法を見ながら聖銃を調べていたリュセルは、そう言ってローウェンを見る。

「ないよ。リュセル兄さんの言う、銃弾っていうのが何だかよくはわからないケド」

「???? 銃は打ち出す弾がなければ武器にならないだろうが。おもちゃのエアーガンだって、BB弾を打ち出すぞ。聖銃って、そもそも何なんだ?」

 ローウェンはリュセルの問いに、小首を傾げて説明を始めた。

「イプロス王子の説明書を読む限り、聖銃にて打ち出す弾は、僕らの持つ浄化の力。聖銃は、平たく言えば、女神の子供の力を読み取り、形にする道具でしかないんだ。だから、転移装置みたいに僕らしか使えないよ」

(向こうの世界の銃とは、やはり違うんだな)

 リュセルがそう考えていると、アルティスが言った。

「特にこれは、聖銃本体を感知して弾を打ち出すからな。宝主よりも感知能力に優れた宝鍵の方が威力が強うなるようだ。実際、射撃実験をした時、ローよりも我の方が威力が強かったぞ」

 つまりは、この聖銃の使用だけで言うなら、レオンハルトよりもリュセルの方が強くいられるという事か。

「基本、邪気にしか効かないケド、物には効くし、普通の人にもあまり威力が大きいと影響あるから気をつけてね。アルなんて、岩を粉砕させちゃったんだから」

 二人の話を聞く限り、使い方を間違えれば、結構危険な代物のようだ。

「…………」

(はッ!)

 その時、リュセルはレオンハルトの視線を感じて顔を上げる。過保護な兄の事だ。こんな危険な武器、リュセルに持たせるのを良しとしない可能性が高い。

(取り上げられるか?)

 恐る恐るレオンハルトの出方を伺うが、兄はリュセルの手の中の聖銃を凝視した後、抑揚のない声で言った。

「貸してみなさい」

「は、はい!」

 手を差し出してきたので、持っていたそれを渡してしまった。折角、邪気と戦う為の武器が手に入りそうなのに……。

(やっぱり駄目か?)

 レオンハルトからしてみれば、剣でも弓でも槍でもない、未知の武器なのである。危険と判断する可能性が高いだろう。

 リュセルが固唾を呑んで見守る先で、聖銃を簡単に調べ終えた兄は、あっさりとそれを弟の手の中に戻す。

「性能もすごいらしいが、細工も見事だね。彫られたこれは、月とアシェイラの紋章か」

 銃身に刻まれた彫刻のような紋様を感心しながら見つめるレオンハルトに、アルティスは嬉しそうな顔を向けた。

「あは、やっぱ、レオンハルト兄さんもそう思う!? 修理前は青い薔薇とディエラ王家の紋章が刻まれてたんだケド、リュセル兄さんが使うんじゃ、それは変でしょう? アルが変えてくれたんだよ」

「これ、ロー」

 ローウェンが自慢げにそう言うのを、アルティスは照れながらたしなめる。

「ほう。でも、本当に見事な細工だよ。素晴らしい」

 芸術方面にも詳しいレオンハルトの手放しの賛美の言葉を聞き、アルティスは更に嬉しそうな顔になる。

「最初、その道のプロに依頼しようかとも思っておったのだが、日頃世話になっておる二人への誕生祭の贈り物だからな。ローと我で作ったものを渡したかったのだ」

「リュセル兄さんの武器だケド、リュセル兄さんを守る道具は、きっとレオンハルト兄さんの為にもなると思って」

 健気な少年達の言葉を聞いたレオンハルトは、小さく頷いて礼を言った。

「ありがとう、二人共。礼を言うよ」

 そして、動向を見守る弟に視線を向ける。

「大事にするんだよ、リュセル」

 兄の真摯な眼差しと真剣な言葉を受け、リュセルは戸惑いながらも頷いた。

「あああ、わかった。ありがとう、二人共」

 年上の剣主剣鍵のお礼の言葉に、ローウェンとアルティスは互いに目を合わせ合い、嬉しそうに笑った。

「えへへ、喜んでもらえたね、アル」

「良かったな、ロー」

 ちょうど、その時。

「レオンハルト殿下」

 部屋の端に控えていたティルが近づいて来て、レオンハルトに耳打ちした。

「どうした、レオン?」

 何かあったのかと兄に尋ねたリュセルに対し、レオンハルトは表情を変えぬまま答えた。

「いや、神殿より使者が来城したようだ。大した用事ではないから、対応は私一人でも問題ないだろう。リュセルは二人の相手をしておあげ。もし、城外に出るようなら、ユージンを連れて行くようにしなさい」

 ローウェンがいる為、街にある黒猫ノンちゃんグッズ専門店、黒猫堂に行きたがるかもしれないという事を考慮してそう告げたレオンハルトにリュセルは頷く。

「分かった。しかし、大した用じゃないっていっても、本当に俺がいなくても大丈夫か? 生誕の儀の打ち合わせに漏れがあったんじゃないのか?」

 弟の言葉を聞いたレオンハルトは、苦笑を浮かべながら首を横に振る。

「いや、生誕の儀の準備は完璧だよ。今回、ウインター神官長補佐が来城したのは、私達の衣装の作成についてだからね」

 衣装というと、あの、ヒラヒラしたデザインの宝主と宝鍵の正装という奴か!? 一度、創世祭の折、着た経験がある。宝主は男神をイメージした凛々しいデザインになっており、宝鍵は女神をイメージした清楚で麗しいデザインになっていた。

「あの衣装を作り直すのか!?」

「ああ。年に一度、生誕の儀の折に、新たに神子としての正装を作るのが昔からの決まりなのだよ」

 そう言って立ち上がりかけた兄の手を、リュセルは咄嗟に掴む。

「待て!」

「?」

 力強く自分の手を掴むリュセルを、レオンハルトは訝しげに見下ろす。

「やはり、俺も行く」

「…………」

 自分の宝鍵としての正装衣装に不満があるリュセルは、この作成段階にて、衣装デザインを、麗しい宝鍵的なものから自分の凛々しい美貌に合う男らしい衣装にする気満々だったのだ。

 弟のそんな内心に気づいていたレオンハルトは、無言のまま無表情になる。そして、掴まれていた手に手を重ねると逆にリュセルの手を取った。

「そんなに私と離れたくないのかい? 困った子だ」

 いけしゃあしゃあとそう言った兄の顔を見返し、リュセルは驚きに目を見開く。それと同時に首の裏に手を回され、引き寄せられる。身をかがめてきたレオンハルトに唇を塞がれたリュセルは、いきなりの事に、重なってくる兄の体を引き離そうともがく事になった。

「ふ、ん……、んんんん~~~~ッ」

 最初、抗議のような呻き声を上げていたリュセルは、口づけが深くなるにつれて抵抗の手を緩めていく。

 頑なな唇を舐められ、吸われ、煽られる。内に潜む自身の舌に兄の柔らかな舌が密着し、なまめかしく蠢いた。情事の前のような、口内を弄り、漁り尽くすような深い口づけに、リュセルの体は途端に熱を持ち始めてしまう。

「ふっ……ん、んぁ……ッ」

 レオンハルトの背を覆う、真っすぐな胡桃色の髪の感触を手の平に受けながら、リュセルは自ら顔の角度を大きく変えて、更なる快感を重なる兄の体に縋り強請る。

「は……ぁ、あ、もっと」

 卑猥な水音を立てて舌先が引き抜かれる頃には、リュセルの瞳は甘く蕩けきってしまっていた。
 口づけの影響で柔らかく弛緩してしまった弟の体を手の平で辿ったレオンハルトは、意地悪くその耳元で低くささやく。

「いい子にして待っていられたら、後で続きをしてあげよう。」

 その言葉を最後に、リュセルからあっさりと身を離したレオンハルトは、自分達の行為をじ~~~~っと見守っていた少年二人に目を向ける。

「では、二人共、リュセルを頼むよ」

「うん、分かった」

「承知した」

 ローウェンとアルティスの返事に頷き、レオンハルトは、ぐったりとしているリュセルを軽く放置して、そのまま自室を出て行った。

「う……、ううううううう」

 説得を面倒くさがった兄によって口内を弄られ尽くされたリュセルは、憐れみに満ちたアルティスの視線を受けて口元を両手で覆う。

「見るな、馬鹿野郎~~~~~~ッ!」

 ソファに押し倒された、その姿勢のまま、リュセルはアルティスとローウェンに背を向けて男泣きをする。

「相変わらずすごかったね。レオンハルト兄さん! 一瞬でリュセル兄さんを黙らせたよ!」

「これ、ロー!」

 空気を読めない天才少年、ローウェンの口を、アルティスは慌てて両手で塞ぐ。

「リュ、リュセル殿?」

 アルティスの気遣うような声を聞き、リュセルは彼らに背を向けたまま呻くように呟いた。

「すまない、しばらく放っておいてくれ」

 熱を持ち、疼く体を持て余しているリュセルの状態が分かっているのか、アルティスはそれに頷く事で答えた。

「あい、分かった」

(あの~~、鬼畜馬鹿が~~~~ッ!)

 そして、ソファの上に涙の川を作るリュセルを不思議そうに見ていたローウェンは、テーブルの上に放置されていた聖銃を手に持ってある提案をした。

「ねえねえ、どうせなら、これの試し撃ちしてみない?」

 射撃実験は散々アルティスと二人でしてきたが、自分達以外の者に使ってもらった事がないのだ。ローウェンの提案に目を見開いたリュセルは、ゆっくりと起き上がり、二人の方に視線を向ける。楽しそうな提案だ。

「どこか障害物のない広い場所、リュセル兄さん知らない?」

 無邪気なローウェンの声を聞き、リュセルは少し考える。

「王族専用の訓練場なら……。王宮からも後宮からも他の建物からも離れてるから、ちょうどいいかもな」

 王族が専任の教師から武術の手ほどきを受けたり、自己鍛練をする時に使う場所。高い石垣に囲まれた、無駄に広い場所だ。リュセルはユージンより剣術や護身術を教えてもらう時によく使用している。

「じゃ、早速行く?」

 楽しそうに言って立ち上がるローウェンに、リュセルはキランと眩しく輝く、正統派王子の頬笑みを向ける。

「少し、待て」

「? なんで????」

 出鼻をくじかれたローウェンは、不服そうに頬を膨らました。

「腰が立たん」

「…………」

 レオンハルトの口づけの影響を引きずるリュセルの台詞に、ローウェンとアルティスは目を見合わせため息をついたのだった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

《本編 完結 続編 完結》29歳、異世界人になっていました。日本に帰りたいのに、年下の英雄公爵に溺愛されています。

かざみはら まなか
BL
24歳の英雄公爵✕29歳の日本に帰りたい異世界転移した青年

転生したら嫌われ者No.01のザコキャラだった 〜引き篭もりニートは落ちぶれ王族に転生しました〜

隍沸喰(隍沸かゆ)
BL
引き篭もりニートの俺は大人にも子供にも人気の話題のゲーム『WoRLD oF SHiSUTo』の次回作を遂に手に入れたが、その直後に死亡してしまった。 目覚めたらその世界で最も嫌われ、前世でも嫌われ続けていたあの落ちぶれた元王族《ヴァントリア・オルテイル》になっていた。 同じ檻に入っていた子供を看病したのに殺されかけ、王である兄には冷たくされ…………それでもめげずに頑張ります! 俺を襲ったことで連れて行かれた子供を助けるために、まずは脱獄からだ! 重複投稿:小説家になろう(ムーンライトノベルズ) 注意: 残酷な描写あり 表紙は力不足な自作イラスト 誤字脱字が多いです! お気に入り・感想ありがとうございます。 皆さんありがとうございました! BLランキング1位(2021/8/1 20:02) HOTランキング15位(2021/8/1 20:02) 他サイト日間BLランキング2位(2019/2/21 20:00) ツンデレ、執着キャラ、おバカ主人公、魔法、主人公嫌われ→愛されです。 いらないと思いますが感想・ファンアート?などのSNSタグは #嫌01 です。私も宣伝や時々描くイラストに使っています。利用していただいて構いません!

虚ろな檻と翡翠の魔石

篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」 不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。 待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。 しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。 「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」 記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。

【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】

古森きり
BL
【書籍化決定しました!】 詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります! たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました! アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。 政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。 男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。 自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。 行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。 冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。 カクヨムに書き溜め。 小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。

俺、転生したら社畜メンタルのまま超絶イケメンになってた件~転生したのに、恋愛難易度はなぜかハードモード

中岡 始
BL
ブラック企業の激務で過労死した40歳の社畜・藤堂悠真。 目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。 しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。 転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。 だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。 そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。 弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。 そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。 颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。 「お前といると、楽だ」 次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。 「お前、俺から逃げるな」 颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。 転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。 これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。 続編『元社畜の俺、大学生になってまたモテすぎてるけど、今度は恋人がいるので無理です』 かつてブラック企業で心を擦り減らし、過労死した元社畜の男・藤堂悠真は、 転生した高校時代を経て、無事に大学生になった―― 恋人である藤崎颯斗と共に。 だが、大学という“自由すぎる”世界は、ふたりの関係を少しずつ揺らがせていく。 「付き合ってるけど、誰にも言っていない」 その選択が、予想以上のすれ違いを生んでいった。 モテ地獄の再来、空気を読み続ける日々、 そして自分で自分を苦しめていた“頑張る癖”。 甘えたくても甘えられない―― そんな悠真の隣で、颯斗はずっと静かに手を差し伸べ続ける。 過去に縛られていた悠真が、未来を見つめ直すまでの じれ甘・再構築・すれ違いと回復のキャンパス・ラブストーリー。 今度こそ、言葉にする。 「好きだよ」って、ちゃんと。

【3/11書籍発売】麗しの大公閣下は今日も憂鬱です。

天城
BL
【第12回BL大賞 奨励賞頂きました!ありがとうございます!!3/11に発売になります、よろしくお願いします!】 さえないサラリーマンだったオジサンは、家柄・財力・才能と類い稀なる美貌も持ち合わせた大公閣下ルシェール・ド・ヴォリスに転生した。 英雄の華々しい生活に突然放り込まれて中の人は毎日憂鬱だった。腐男子だった彼は知っている。 この世界、Dom/Subユニバースってやつだよね……。 「さあ気に入ったsubを娶れ」 「パートナーはいいぞ」 とDomの親兄弟から散々言われ、交友関係も護衛騎士もメイド含む屋敷内の使用人全てがSubで構成されたヴォリス家。 待って待って情報量が多い。現実に疲れたおっさんを転生後まで追い込まないでくれ。 平凡が一番だし、優しく気立のいいsubのお嫁さんもらって隠居したいんだよ。

異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします

み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。 わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!? これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。 おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。 ※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。 ★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★ ★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★

転生したようだけど?流れに身を任せていたら悪役令息?として断罪されていた――分からないまま生きる。

星乃シキ
BL
発作の後に目覚めたら、公爵家嫡男の身体だった。 前世の記憶だけを抱えたまま生きるレイは、ある夜、男の聖女への嫌がらせの罪で断罪される。 だが図書室の記録が冤罪を覆す。 そしてレイは知る。 聖女ディーンの本当の名はアキラ。 同じ日本から来た存在だった。 帰りたい聖女と、この身体で生きるレイ。 秘密を共有した二人は、友達になる。 人との関わりを避けてきたレイの人間関係が、少しずつ動き始める。

処理中です...