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第十三章 聖女の血
5-2 隠された真実①
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聞いた事のない言葉にリュセルが眉根を寄せた時、ティアラを寝台に寝かせてきたジュリナが合流した。
「座りなさい、リュセル。これからお前達に知らせてこなかった大切な話をする」
淡々とした兄の言葉に、リュセルは戸惑いながらも頷くしかなかった。
「じゃあ、何か分かり次第、また連絡するよ。ユリエも心配しているし」
兄達が深刻な話をしようとしているのを悟ったカイルーズはそう言うと、カイエと共に来た時と同じように唐突に退室して行く。放って来てしまった形になるユリエへの説明と、今後の対策を父王や重臣達と話し合う為だ。襲われたのはサンジェイラの元王妃である為、距離的に離れてはいるが、敵の脅威に備え、守りを固めなくてはならない。
しかし、相手は邪鬼。
人であるカイルーズやジェイドにはどうする事も出来ない。だが、王族である以上、彼らには国民を守る義務があった。事実、同じ立場に在るサンジェイラ王、アサギの手紙には、レティシアの事をアルティスとローウェンに伝えて欲しいとの要望と警告が含まれていた。
敵は、王都を覆う結界を破って侵入したと……。
おそらく、同じ内容の手紙がディエラ王たるシルヴィアにも届けられている事だろう。
「……カイルーズ殿下」
レオンハルトの自室を出ると同時に固まってしまったカイルーズを心配し、カイエは後ろからその肩にそっと触れた。
「分かっている。呆然としている暇などない。邪鬼の事、女神の宝の事は、兄上達女神の子供達に任せ、僕達は国と民を守る事を考えなくては」
「はい」
決意を込めた漆黒の瞳で前を見据え、カイルーズは、いずれ自分が統治していく事になるこの国を守る為、動き始めたのだった。
「さて、どこから説明しようかねぇ」
一方、リュセルに話を聞かせる為、レオンハルトの横に腰を下したジュリナは、テーブルの両サイドの一人掛けのソファにそれぞれ腰を下した自分の両親の姿を目に映した。
最初は、父であるキキョウ。次に、母であるルカイナに……。深紅の瞳に浮かぶ、両親に対する慕わしさ、畏敬の感情。
「八年前、あの雨の日、お母様もお父様も不幸な馬車の事故で亡くなった。お祖母様の名代として郊外の街に視察に行った、その帰りにね」
リュセルはその説明に大きく頷く。それは、ティアラ姫に聞いて知っていたし、知らない者などいないという程、有名な話だ。
八年前のディエラ王室を襲った、王位継承者の突然の事故死。それも、伴侶である夫と共に死亡。ディエラ国民すべてが喪に服し、早過ぎる王女の死を哀しんだという。
当時、ジュリナは十六歳。ティアラは七歳。ルカ、ルイ、ルナ、三つ子の末姫達に至っては、一歳になったばかりだった。
五人の娘を残し、若くして逝ったルカイナを、多くの人々が悼んだ。
「でも、あの事故は、私とレオンハルト、お祖母様とジェイド王で仕組んだものだったんだ。お母様とお父様を死んだと見せかける為にね」
ジュリナの言葉を聞き、リュセルは眉をしかめる。
「何故、そのような事を?」
「それは……」
リュセルの問いに、ジュリナは答えようと口を開く。しかし、ジュリナが答えるよりも早く、ルカイナがそれを告げた。
「それは、己が聖女だからだ。二人の神子を産んだ、聖なる母」
聖女。
先程も聞いたその単語に、リュセルは戸惑うような視線を兄に向ける。レオンハルトは弟の視線に小さく頷くと、説明を始めた。
「聖女とは、この世界に女神の子供を産み落とした女性を表す。神子を産むに相応しいと女神が判断した、選ばれた人間。それは、女神の子供達の代替わりの時、王族の女、もしくは王の寵愛を受けし女の中から選ばれる。私達の代でいうのなら、アシェイラ王妃ルリカ、ディエラ王女ルカイナ、サンジェイラ元王妃レティシア、元王付きの侍女マリア。故人を含めたこの四人がそうだ」
剣主剣鍵の母、ルリカ・アシェイラ
鏡主鏡鍵の母、ルカイナ・ディエラ
玉鍵の母、レティシア・サンジェイラ
玉主の母、マリア・ルージェ
「聖女となれる基準が何か、正確にはわかってはいない。ただ、過去の事例を見ても、聖女となった者の性質に陰りはなく、慈愛にあふれた者ばかりだったようだ。自身の子が健やかに育てるよう、そういう女性を女神は選ぶのだろうね」
確かに、会った事はないが、皆の話を聞く限り、リュセルとレオンハルトの母、今は亡き、アシェイラ王妃であるルリカは、優しく聡明な女性だったようだ。ルカイナも、会ってそう時間は経っていないが、飾り気のないさっぱりとした気性の女性だ。(少々はた迷惑なところがあるが)アルティスの母たるレティシアも、子供達思いの優しい女性だったし。だが……。
「ローウェンの母親のイメージは、聖女のイメージから遠いのだが」
ルルドの葉の騒動の折、自分の目を短剣で突き刺そうとしたローウェンを止めた時に視えた彼の母親の残像は、聖なる母のイメージからかけ離れていた。
マリア。
あの、ひどく痩せこけ、暗い目をした女性は、そんな名だったのか。麻薬に蝕まれ、息子を息子として見ていなかった、ローウェンの実母。
「マリア・ルージェは、気だてのいい、よく気のつく優しい娘だったらしいよ。レティシアがそう言っていたのだから、間違いないだろう。侍女として真面目に仕事をこなす、実直で素直な少女だったとの事だ」
「少……、女?」
リュセルが呆然と呟くのに気づいたルカイナは、彼女に関する残酷な事実を告げた。
「ローウェンを産み落とした時、マリアはまだ十四歳だったらしい。彼女に関して言うのなら、ほとんど犯されるようにして、当時王だったミゼールの手がついたのだろうね。彼女亡き今、想像でしかないが……」
そこでようやくリュセルは、あの時垣間見た女性の抱える苦悩と不幸を知った。
行儀見習いの為に田舎から出てきた素朴な娘。このような事になろうとは、思いもしなかっただろう。
「ローウェンが産まれた直後は、それは可愛がっていたそうだよ。不幸な経緯で産まれた子だが、子供に罪はないと考えたのだろう。彼女を変えたのは、悪意の多すぎる周りの環境とあの麻薬の存在だ」
内部も外部もひどい状態だった、前王の時代。マリア・ルージェは、故郷に戻る事も許されず、ほぼ軟禁されているような状態で、王の側室達や前々王メルティスからは悪意ある視線を受け、城に勤める使用人からは、嘲笑めいた視線を浴びせかけられていた。唯一の味方となるべき王は、酒と女に溺れ、マリアに手を出した事すら忘れている始末。彼女の事を気にかけていたレティシアも体が弱く、充分にフォローをしてあげる事が出来ずにいたのだ。
そうして、孤独に苛まれた少女の心は、ガラス細工が砕け散るかのように容易く壊れた。その果ての、自殺。ローウェンに対する仕打ちは、許されるものではないが。
「哀れな……」
リュセルはそう呟いた。そう思わずには、いられなかったのだ。
「でも、マリアは幸せだっただろう。分かっていたはずだよ。母親だったのだから。己のように。例え、言葉や態度で表わせずにいても、彼女の生きた証は確かに残っている」
ローウェンの天真爛漫な笑顔を思い出し、リュセル達は頷く。
「それにしても、他国の事情に詳し過ぎないか? えっと……ルカイナ殿」
リュセルの言葉に、今度はキキョウが大きなため息をつく。
「ふーーーー、八年も各地を放浪していればね。嫌でも詳しくもなるよね」
その言葉と表情の端々から、彼の多大な苦労が見え隠れし、リュセルは軽く顔を引きつらせた。
「創世の女神に選ばれ、神子達を産んだ、聖なる母。聖女の価値がそれだけだったら、何も己が八年も己が死を偽装し、自国を離れ、世界を放浪する必要もなかった」
ルカイナの苦々しいような声音の中に隠しようもない疲弊を感じて、ジュリナは心配そうに瞳を翳らせた。
「お母様」
「いや、大丈夫だ、ジュリナ。ちょっと、この八年、大変だった時の事を思い出してね」
眉間の皺をもみながらため息をつく妻に、キキョウは冷たい視線を送る。
「大変だったのは、私だろう!? もう何度、君の仕出かした事件や事故の尻ぬぐいをやらされてきたかッ! 最悪だよ!」
その涼やかな目元をつり上げて抗議するキキョウに、さしものジュリナも顔を引きつらせる。
「お、お父様も、た、大変でしたね。は、ははは」
乾いた笑いを響かせるジュリナを見ながら、リュセルは内心頷く。
(さすがは、親。偉大だ)
レオンハルトも父王たるジェイドには絶対服従だが、ジュリナも両親には頭が上がらないようだ。
リュセルの中で最強の位置にランク付けされている二人なだけに、彼らを従わせる事の出来る親達は、それだけで尊敬に値する。
(父上は、少し……、まぁ、あれだがな)
あれ(変人)なのは、仕方あるまい。
「座りなさい、リュセル。これからお前達に知らせてこなかった大切な話をする」
淡々とした兄の言葉に、リュセルは戸惑いながらも頷くしかなかった。
「じゃあ、何か分かり次第、また連絡するよ。ユリエも心配しているし」
兄達が深刻な話をしようとしているのを悟ったカイルーズはそう言うと、カイエと共に来た時と同じように唐突に退室して行く。放って来てしまった形になるユリエへの説明と、今後の対策を父王や重臣達と話し合う為だ。襲われたのはサンジェイラの元王妃である為、距離的に離れてはいるが、敵の脅威に備え、守りを固めなくてはならない。
しかし、相手は邪鬼。
人であるカイルーズやジェイドにはどうする事も出来ない。だが、王族である以上、彼らには国民を守る義務があった。事実、同じ立場に在るサンジェイラ王、アサギの手紙には、レティシアの事をアルティスとローウェンに伝えて欲しいとの要望と警告が含まれていた。
敵は、王都を覆う結界を破って侵入したと……。
おそらく、同じ内容の手紙がディエラ王たるシルヴィアにも届けられている事だろう。
「……カイルーズ殿下」
レオンハルトの自室を出ると同時に固まってしまったカイルーズを心配し、カイエは後ろからその肩にそっと触れた。
「分かっている。呆然としている暇などない。邪鬼の事、女神の宝の事は、兄上達女神の子供達に任せ、僕達は国と民を守る事を考えなくては」
「はい」
決意を込めた漆黒の瞳で前を見据え、カイルーズは、いずれ自分が統治していく事になるこの国を守る為、動き始めたのだった。
「さて、どこから説明しようかねぇ」
一方、リュセルに話を聞かせる為、レオンハルトの横に腰を下したジュリナは、テーブルの両サイドの一人掛けのソファにそれぞれ腰を下した自分の両親の姿を目に映した。
最初は、父であるキキョウ。次に、母であるルカイナに……。深紅の瞳に浮かぶ、両親に対する慕わしさ、畏敬の感情。
「八年前、あの雨の日、お母様もお父様も不幸な馬車の事故で亡くなった。お祖母様の名代として郊外の街に視察に行った、その帰りにね」
リュセルはその説明に大きく頷く。それは、ティアラ姫に聞いて知っていたし、知らない者などいないという程、有名な話だ。
八年前のディエラ王室を襲った、王位継承者の突然の事故死。それも、伴侶である夫と共に死亡。ディエラ国民すべてが喪に服し、早過ぎる王女の死を哀しんだという。
当時、ジュリナは十六歳。ティアラは七歳。ルカ、ルイ、ルナ、三つ子の末姫達に至っては、一歳になったばかりだった。
五人の娘を残し、若くして逝ったルカイナを、多くの人々が悼んだ。
「でも、あの事故は、私とレオンハルト、お祖母様とジェイド王で仕組んだものだったんだ。お母様とお父様を死んだと見せかける為にね」
ジュリナの言葉を聞き、リュセルは眉をしかめる。
「何故、そのような事を?」
「それは……」
リュセルの問いに、ジュリナは答えようと口を開く。しかし、ジュリナが答えるよりも早く、ルカイナがそれを告げた。
「それは、己が聖女だからだ。二人の神子を産んだ、聖なる母」
聖女。
先程も聞いたその単語に、リュセルは戸惑うような視線を兄に向ける。レオンハルトは弟の視線に小さく頷くと、説明を始めた。
「聖女とは、この世界に女神の子供を産み落とした女性を表す。神子を産むに相応しいと女神が判断した、選ばれた人間。それは、女神の子供達の代替わりの時、王族の女、もしくは王の寵愛を受けし女の中から選ばれる。私達の代でいうのなら、アシェイラ王妃ルリカ、ディエラ王女ルカイナ、サンジェイラ元王妃レティシア、元王付きの侍女マリア。故人を含めたこの四人がそうだ」
剣主剣鍵の母、ルリカ・アシェイラ
鏡主鏡鍵の母、ルカイナ・ディエラ
玉鍵の母、レティシア・サンジェイラ
玉主の母、マリア・ルージェ
「聖女となれる基準が何か、正確にはわかってはいない。ただ、過去の事例を見ても、聖女となった者の性質に陰りはなく、慈愛にあふれた者ばかりだったようだ。自身の子が健やかに育てるよう、そういう女性を女神は選ぶのだろうね」
確かに、会った事はないが、皆の話を聞く限り、リュセルとレオンハルトの母、今は亡き、アシェイラ王妃であるルリカは、優しく聡明な女性だったようだ。ルカイナも、会ってそう時間は経っていないが、飾り気のないさっぱりとした気性の女性だ。(少々はた迷惑なところがあるが)アルティスの母たるレティシアも、子供達思いの優しい女性だったし。だが……。
「ローウェンの母親のイメージは、聖女のイメージから遠いのだが」
ルルドの葉の騒動の折、自分の目を短剣で突き刺そうとしたローウェンを止めた時に視えた彼の母親の残像は、聖なる母のイメージからかけ離れていた。
マリア。
あの、ひどく痩せこけ、暗い目をした女性は、そんな名だったのか。麻薬に蝕まれ、息子を息子として見ていなかった、ローウェンの実母。
「マリア・ルージェは、気だてのいい、よく気のつく優しい娘だったらしいよ。レティシアがそう言っていたのだから、間違いないだろう。侍女として真面目に仕事をこなす、実直で素直な少女だったとの事だ」
「少……、女?」
リュセルが呆然と呟くのに気づいたルカイナは、彼女に関する残酷な事実を告げた。
「ローウェンを産み落とした時、マリアはまだ十四歳だったらしい。彼女に関して言うのなら、ほとんど犯されるようにして、当時王だったミゼールの手がついたのだろうね。彼女亡き今、想像でしかないが……」
そこでようやくリュセルは、あの時垣間見た女性の抱える苦悩と不幸を知った。
行儀見習いの為に田舎から出てきた素朴な娘。このような事になろうとは、思いもしなかっただろう。
「ローウェンが産まれた直後は、それは可愛がっていたそうだよ。不幸な経緯で産まれた子だが、子供に罪はないと考えたのだろう。彼女を変えたのは、悪意の多すぎる周りの環境とあの麻薬の存在だ」
内部も外部もひどい状態だった、前王の時代。マリア・ルージェは、故郷に戻る事も許されず、ほぼ軟禁されているような状態で、王の側室達や前々王メルティスからは悪意ある視線を受け、城に勤める使用人からは、嘲笑めいた視線を浴びせかけられていた。唯一の味方となるべき王は、酒と女に溺れ、マリアに手を出した事すら忘れている始末。彼女の事を気にかけていたレティシアも体が弱く、充分にフォローをしてあげる事が出来ずにいたのだ。
そうして、孤独に苛まれた少女の心は、ガラス細工が砕け散るかのように容易く壊れた。その果ての、自殺。ローウェンに対する仕打ちは、許されるものではないが。
「哀れな……」
リュセルはそう呟いた。そう思わずには、いられなかったのだ。
「でも、マリアは幸せだっただろう。分かっていたはずだよ。母親だったのだから。己のように。例え、言葉や態度で表わせずにいても、彼女の生きた証は確かに残っている」
ローウェンの天真爛漫な笑顔を思い出し、リュセル達は頷く。
「それにしても、他国の事情に詳し過ぎないか? えっと……ルカイナ殿」
リュセルの言葉に、今度はキキョウが大きなため息をつく。
「ふーーーー、八年も各地を放浪していればね。嫌でも詳しくもなるよね」
その言葉と表情の端々から、彼の多大な苦労が見え隠れし、リュセルは軽く顔を引きつらせた。
「創世の女神に選ばれ、神子達を産んだ、聖なる母。聖女の価値がそれだけだったら、何も己が八年も己が死を偽装し、自国を離れ、世界を放浪する必要もなかった」
ルカイナの苦々しいような声音の中に隠しようもない疲弊を感じて、ジュリナは心配そうに瞳を翳らせた。
「お母様」
「いや、大丈夫だ、ジュリナ。ちょっと、この八年、大変だった時の事を思い出してね」
眉間の皺をもみながらため息をつく妻に、キキョウは冷たい視線を送る。
「大変だったのは、私だろう!? もう何度、君の仕出かした事件や事故の尻ぬぐいをやらされてきたかッ! 最悪だよ!」
その涼やかな目元をつり上げて抗議するキキョウに、さしものジュリナも顔を引きつらせる。
「お、お父様も、た、大変でしたね。は、ははは」
乾いた笑いを響かせるジュリナを見ながら、リュセルは内心頷く。
(さすがは、親。偉大だ)
レオンハルトも父王たるジェイドには絶対服従だが、ジュリナも両親には頭が上がらないようだ。
リュセルの中で最強の位置にランク付けされている二人なだけに、彼らを従わせる事の出来る親達は、それだけで尊敬に値する。
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