【宝の鍵~金の王子と銀の王子~】本編 元平凡女性のイケメン王子は執着心強めな兄に溺愛される

月城はな

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第十四章 竜の末裔

3-1 戦いの爪痕

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 こうして

 後に”光の日”と呼ばれ、歴史に名を残す、アシェイラ王都襲撃事件は、一応の終結を迎えた。
 リュセル達、女神の子供達の働きにより、犠牲者は最小限に抑える事は出来たが、今回の事件で亡くなった者も多い。美しかった王都の街並みも、元の姿に戻るには、時がかかる事だろう……。

 しかし、犠牲者の死を悼みながらも感傷に浸る事も出来ずに、すぐさま行動を起こしたのが、この国の王族達だ。街にある医療施設のみでは間に合わず、ジェイドの命により、神殿とアシェイラ城という二つの建物を怪我人の緊急医療施設として開き、そして、住む家を失くした国民の為に教会を避難所としたのである。

 知らせを聞いたディエラのシルヴィア女王とサンジェイラのアサギ王は、直ちに医療使節団を編成し、医師と看護師を派遣してくれたのだ。正直、今回の事件により、医師の数が足りない状態になっていたアシェイラ王都にとって、この援助はとてもありがたいものだった。



「セリクスッ!」

 与えられたアシェイラ城の客室の一室にて、限界にまで駆使した体と心を休ませていたライサンは、聞こえた怒声に目を覚ます。

 女神の鏡を使用した事による影響か、自分が何者なのか分からなくなっていた。頭の中を巡る記憶と映像は、遠い過去のものばかりだ。

 失くした故郷と二人の盟友(とも)。それと、愛する女神の記憶。

 それ故に、焦ったような表情を浮かべた赤毛の青年が、寝台に横たわる自分を見下ろす様を、不思議な気持ちで眺めていた。自分(ディエラ)の記憶にない、見知らぬ青年だったからだ。

「誰だ?」

 そう尋ねると、青年は一瞬驚いたような表情を浮かべ、すぐにその褐色の瞳に傷ついたような感情の色が浮かんだ。

 何だろう……。とても胸がざわめく。今までどんな人間を相手にしても、こんな気持ちになった事などないのに。

 どこかせつない気持ちで赤毛の青年の顔を見上げていると、段々とその顔が、すさまじい怒りの表情に変化していくのに気づいた。

「この、馬鹿野郎があああああああッ!」

 バキッ

 青年の固く握りしめた右拳は、手加減なしでライサンの左頬を殴りつけた。殴られたライサンは、殴られた勢いのまま顔を右に背け、口の中に広がる血の味を認識する。

「……ッ、何をする…………ッ」

 訳もなく殴られたショックと怒りに目を据わらせ、上体を起き上がらせたライサンは、次の瞬間、言葉を失くした。

「今度という今度は、ほとほと愛想が尽きた。お前は一体、何人の人間に心配をかけたと思っているんだ!」

 邪鬼サイレンの神殿襲撃。その最中、ライサンは姿を消したのだ。

 神殿外にて起こった神子と邪鬼との戦闘により、神殿内部は一時騒然となり、神官達はどうする事も出来ずにいた。息をひそめるようにして、結界の張られた神殿内に潜んでいる事しか出来なかった。

 眩い白銀の光が空から降り注ぎ、邪気の脅威が王都から去ったのが知れると、彼らは神官長補佐であるルークと神官査達の的確な指示の元、アシェイラ城や他教会の神父達との連携をとり、建物の下敷きになってしまっていた人達の救助や怪我人の手当て、街の片づけなどに奔走したのである。

 それと同時に、姿を消した神官長の事を、誰もが心配していた。

 神官査達などは、邪気の脅威の去っていなかった間も、神殿中を駆けずり回ってライサンを探していたのだ。

「神官長という神官達をまとめなくてはならない立場に在るくせに、行方をくらますとは、一体どういう事だ! それも、あんな……、あんな危険な時に」

「…………」

 無言のままのライサンの胸倉を掴み、彼は怒鳴った。

「なんとか言え、セリクス!」

「………………」

 激昂のあまり拳を震わせる彼をじっと見つめた後、ライサンはゆっくりと右手を上げた。

「ええ、ルーク」

 そしてそのまま、目の前の青年の頬を伝う涙を優しく拭う。

「すみませんでした」

 ぼんやりとそう謝った後、下からルークの顔をのぞき込み、いつものように優しく微笑む。

「……………………ごめんなさい」

 その言葉を聞いたルークは、安堵のあまり、小さく嗚咽を上げてしまうのを止められなかった。

「ッ……」

 そのまま下を向いて顔を背け、乗り上げた寝台の上から降りようとする。

「ルーク」

 それを素早い動きで阻止すると、ライサンはルークの体を抱きしめた。

「…………」

 ルークは珍しく何も言わず、ライサンに大人しく身を任せる。

 頬に触れるふわふわの白髪も、背を撫でる優しい手も、触れた肌から伝わる温もりも、何故だかすごく安堵して、なのに胸が痛くて、せつなくて、ルークは意味の分からない感情を持て余しながら、ライサンの肩に顔を落としたのだった。



*****



 それから、七日後……。

 邪鬼の襲撃痕が生々しいアシェイラ王都に、ある集団が到着した。


 王都門の門番達より知らせを受けたジェイドは、すぐにその知らせを持ってきた自分の側近の一人に頷き答えた。

「事前連絡は受けていないが、この刻印は、確かにセイントクロス神殿大神官の印。入都、及び入城を許可しよう」

「は、陛下」

 深く頭を下げ、退室していった従者の姿を見送った後、ジェイドは憂うような瞳をわずかに伏せた。

「陛下……」

 その様子を見守っていたカイルーズは、椅子に沈みこみ、黙りこくってしまった父王に声をかける。王宮奥にある会議室にて、今後の事を重臣達と話し合っていた時にもたらされた知らせだった。
 ジェイドは思慮深い眼差しを上げると、心配そうに眉根を寄せるカイルーズに目を向け、その後、集った重臣達に伝えた。

「大神官、リュカ・セリクス様が到着されたようだ」

 予定外の出来事に、その場にいた者達は皆、驚愕し、一斉にさざめき出す。

 神殿支部への監査が目的でない事は、この場にいる者達全員が分かっていた。その証拠にリュカは、セイントクロス神殿のアシェイラ支部ではなく、城への入城の許可を請うてきたのだ。それも、彼が連れてきた神官の数は、ざっと百人はいるとの事。

「一体何の為に……」

 呆然と呟くカイルーズに向かい、ジェイドは答えた。

「わからない。けれど、今回の件絡みである事は確かだろうね」

 ”アシェイラ王都・邪鬼襲撃事件”。この衝撃的なニュースは、既にアシェイラ国内のみならず、他の二国にも知れ渡っている。
 人々は驚愕と恐怖の事実を受け止めきれず、皆が未来への不安を隠しきれずにいた。そんな最中に届いた、襲撃地への大神官到着の知らせ。

「陛下、レオンハルト殿下とリュセル殿下は……」

 重臣の一人の疑問の声に、ジェイドは答えた。

「眠ったまま。まだ、目覚める気配がない」

「…………………………」

 王都を襲撃してきた邪鬼と戦い、力を使い果たした、剣の神子。国民達には、王家よりそのような説明がされ、二人の神子の安否が気遣われていた。

「…………」

 カイルーズも眠ったままの兄と弟の事を思い、何も言わずに俯く。

「セリクス大神官は私との謁見を求めているようだから、準備を頼むよ」

 王の言葉に重臣達は一礼すると、それぞれの仕事に戻る為、会議室を後にした。

 そうして、会議室に残ったのは、カイルーズと彼の側近であるカイエのみになる。

「…………カイエ、至急アシェイラ神殿に向かってくれ」

「神殿……に、ですか?」

 急なジェイドの命令に、カイエは目を瞬かせた。

「うん、連れて来て欲しい人がいるんだ」

 それを聞いたカイルーズが、弾かれたように顔を上げる。

「父上!」

「お前が言いたい事はわかるよ、カイル」

 激情を宿した瞳を向ける息子に、父は真摯な眼差しを返す。

「それとも、逃げるかい? 彼女を連れて」

 あえて決断を当人に任せる話し方をするジェイドを凝視した後、カイルーズはゆっくりと固く目を瞑った。

「僕は責めない。王家にも国にも縛られない遠い土地で、二人穏やかに暮らすのもいいだろう」

「陛下!」

 この国の最高権力者の口から放たれる、まるで国外逃亡をそそのかすような言葉に、カイエはギョッとする。しかも、そのとんでもない事をそそのかしている相手は、自分の後継者であると同時に、この国の未来の王なのだ。

「いえ、僕は逃げない。アシェイラの王となるのは、誰でもない、この僕だ」

 そう言いながら立ち上がると、真っすぐに父王の目を見つめ返す。

「彼女を……。ユリエを連れて来ます」

 はっきりとそう言った息子の顔をじっと見上げた後、ジェイドはにっこりと笑った。

「うん、わかった」

 その笑みは実に誇らしげで、隣で見守っていたカイエの胸が温かくなるような優しいものだった。







 一方、後宮の一室では……。


「……リュセル様」

 窓という窓がすべてカーテンで覆われた寝室内。薄暗い室内に、美姫の涙声が響く。

 アシェイラ城にある後宮の中でも奥に位置する部屋。この国の第一王子と第三王子の私室内にある寝室だ。

 広い寝室内、その中央に置かれた天蓋付きの寝台の上には、二人の青年が仰向けに横たわっていた。

 寝台は広く大きく、成人男子二人が寝ていても窮屈さを感じさせぬ程だ。その寝台のすぐ近くにある椅子に腰かけ、彼女はじっと自分の婚約者の寝顔を見つめている。

 身じろぎ一つしない彼らの姿は、まるで死んでしまったのかと思われる程、生気の欠片もなかった。呼吸が浅く、体温も低い。創世の女神、レイデュークの力を解放した影響によるものだろうと思われたが……。

「ふ……ッ」

 ティアラは涙が溢れ出してしまうのを止める事が出来なかった。

「ティア」

 リュセルの傍らで泣き続ける妹の姿を、寝室の扉近くから見つめていたジュリナは、宥めるような優しい口調でティアラに呼びかけた。

「お姉様」

 ゆっくりと近づいてきた姉の胸にティアラは飛び込み、嗚咽を上げる。そんな妹の体を抱き寄せたジュリナの手首には包帯が巻かれ、衣服に覆われている為見えないが、それは、胸や足にも存在していた。滑らかな白い頬にも、消えかけてはいるが、生々しい傷痕が残る。腕を擦りむいただけで外傷はないに等しかったティアラと違い、ジュリナの体に刻まれた傷はひどいものだった。
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