必要だって言われたい

ちゃがし

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episode15*隣で眠りたい

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あの日からもう1カ月近くが経ったのだと思うとあっという間に感じるが、準備をしてきた要からするとこの一カ月は長い期間だったのかもしれない。
ひとり頑張ってくれた要の努力に感謝しつつ、その努力を裏切りたくないとも思う。

出来るだけ優しくしてやりたい、だけど抑えが効くかわからない。
触れ合いたい、だけど満足させてやれないかもしれない。
そういうたくさんの期待と不安が入り混じって、俺はもう、今からすでに緊張の渦に飲み込まれそうになっているのだった。

「要、今日はなにか準備するのか?」
「いや、特には…。」
「じゃあ、何か必要なものは?明日買いに行くか?」
「いえ、それも特には無いです。」
「ゴムとか、…ん~、ローションとか?」
「それはもう準備してあります。」
「あ、そっか、さすがだな。」
「なんすか、さすがって…。」
「ほら、しっかりしてるねぇ~ってことだよ。」
「ふ~ん。」
「なぁ、今日もこっちで一緒に寝ないか?」
「え、いいですけど…。」
「予行練習しようぜ。」
「なんですか、予行練習って。」
「ん~?ほら、お互いにいろいろ知りたい事とかあるだろ、事前確認だよ、事前確認。」
「え?意味が全然わからないんですけど。」
「まぁまぁ、俺一旦部屋戻るわ、風呂入ったらまた来るから。…とりあえず、ごちそうさん。」
「え、あ、はい…?あ、ゴミそのままでいいですよ。」
「悪いな、じゃあまた後でな。」
「はい。」



(明日ってウチ帰ってくんのか?)
(なんで?明日って何かあったっけ?)
(いや?何となくだよ。別に何でもないから気にするな。)

部屋へ帰って一番最初にしたのが、凛太郎への予定確認だった。
メッセージを送ると、すぐに既読がついて返事が来る。
そのメッセージにさらに返事をすると、今度は電話が掛かってきた。

「あのさ!これからは帰る時絶対に連絡するって約束するから、もうそっちから確認してこないで!」
「…な、なに怒ってんだよ。帰ってくるのか聞いただけだろ。」
「怒ってねぇよ!…いや、怒ってんのか?とにかく!その確認マジでやめて!そっちから確認されたらなんか色々察しちゃうだろ、俺父親のそういう事情知りたくねぇよ…。」
「………。」
「…え、そういうことでしょ?俺早とちりしてる?」
「………すまん。」
「ほらな。…俺も連絡しないで帰ったりとかあったしそれは謝る、ごめん。今度からは必ず連絡するからさ、だからもうやめてね?」
「わ、かった。」
「…まぁ、要さんによろしく。」
「おぅ。」
「…じゃ、おやすみ。」
「おやすみ…。」
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