異世界で愛され幸せに生きる話

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本編

14.

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モモと恋人になった事は瞬く間に城中に広まった。

まぁ周囲からの反応は

え、まだ付き合ってなかったんですか。が大半ではあったが。

確かにあまり以前と変わらないが、ひとつ大きな変化がある。それは……


「ふっ、んぅ…ふぁ…………んっ」

モモの色っぽい声が毎日聞けることだろう。
下半身にひびくがなんとか我慢している。

「この後母上と会う予定なんでしょ?こんな蕩けた顔のままじゃ行かせられないな。」

「ん、だってぇ……」

「ごめんごめん。意地悪しすぎたね。じゃあ準備しようか」

今日は俺も呼ばれているので一緒に母上の元に行く。
話があるとの事だが恐らくろくな話ではない。

「るー、どうしたの?」

「んー、なんでもないよ。」

モモと一緒にいられるからまぁ良いか。









「母上、今なんと?」

「ももちゃんに1日入学してもらおうと思って。ルーファスと付き合いだしてからももちゃん安定しているからいいと思うの。」

「もちろん反対です。」


はぁ、そうだった。母上は思考がぶっ飛んでいるんだった。

「父上はなんと?」

「もちろん、大賛成よ?」

……父上もか。



モモが学校に行ってみたいと思っていることは知っていた。学びたい、というより『学校』という場に行ってみたいのだろう。

モモのしたいことは叶えてやりたいが……

「…変装してもこの可愛さが隠しきれるとは思いません。」

無自覚なのも問題だ。今もきょとんとした顔で俺を見ている。

「つまり悪い虫がよってくるのが不安なわけね。それなら心配いらないわ。護衛としてニコラスも一緒に行ってもらうから。」

ニコラス…新人にして1番隊に入隊した奴か。

「護る以外でモモに触れる事の無いように。それと、モモに少しでも異変があるときはすぐに連れて帰ってください。これが守れなければ許可できません。」

「ほんとももちゃんのことになると心配症ね。ニコラスに言っとくわ。ももちゃん、1日だけだけど、楽しんでね?」

「僕、学校行けるのっ?ふふ、楽しみ」

あー、ほんとに心配だ。




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