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2章
2‐24 グリーグ島 ダンジョン① 入構
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ダンジョンと一括りにして言うが、種類はとても多く、それによって生産されるモンスターに違いが生まれるらしい。
グリーグ島の中間地点で確認されたダンジョンの特徴は「森」である事。
山にある洞窟を入り口として、中に「森」が広がってる。
このタイプのダンジョンは複数の入り口が見つかる事もあるそうだが、今の所一か所しか見つかってない。
現在確認できているのは第5層まで、3層までは外の森でもよく見る「ヤギ」魔獣たちの領域、数も強さもダンジョン内の方が厄介そうだが、その分食事には困らなそうだ。
ーーーーーーーーー
先に入った冒険者たちのおかげで、第3層までの地図を得ていた為、スムーズに来ることが出来た。
「ヤギ」たちは数こそ多いが、「群れ」が有るようで無暗やたらには俺たちを襲ってこなかった。
途中こなした戦闘も2回だけ、拍子抜けだ。
「奴らも馬鹿じゃない、恐らく元からこの島にいた魔物がダンジョン内で繁殖した例でしょう。
だから自分たちより数が多く、さらにはグリフォンまで連れている相手ですから。」
そう、俺たちを襲ってきたのはどちらも20を超える数の群れだった。
数で押せば勝てると思ったのだろうが、俺たちはナツキとリーズの手を借りなくても戦える程度には練度を上げていた。
「すごいね!
いつもより体が軽いよ!」
ダンジョンに潜る前にナツキとリーズ以外に「聖水」を多めに摂取してもらっている。
意外な事にナツキは反対しなかった。
「キュー!」
ナツキとシルフィもすっかり仲良しで、シルフィの上に乗ったり、撫でたりとリーズと二人甘やかしている。
「ここから先は少し厄介だ、気を引き締めていこう。」
第4層に足を踏み入れた。
ここと、その下の第5層で確認されている魔物は「ゴーレム」
これほど急激に変わるダンジョンは珍しいらしく、この層で「ヤギ」の確認は一度もないそうだ。
通常現れるのは高さ2m程のヒト型のゴーレム。
固く、重い攻撃、だが早くはない。
厄介な理由はその性質。
土でできた固い体、魔法は通りにくく、物理ダメージも効きにくい。
その上、「地」魔法を使い、自らの損傷を補修する。
対策は弱点を一気に叩き、コアである魔石をつぶす事。
つまり撃破の為に魔石を攻撃しなければならず、倒してもお金にならない。
生きる「魔法生物」、ゴーストの類も同様の理由で嫌われている。
数は多くないそうだが、一体一体が中ボスクラス。
できれば第5層まではナツキとリーズの力は借りたくないものだ。
グリーグ島の中間地点で確認されたダンジョンの特徴は「森」である事。
山にある洞窟を入り口として、中に「森」が広がってる。
このタイプのダンジョンは複数の入り口が見つかる事もあるそうだが、今の所一か所しか見つかってない。
現在確認できているのは第5層まで、3層までは外の森でもよく見る「ヤギ」魔獣たちの領域、数も強さもダンジョン内の方が厄介そうだが、その分食事には困らなそうだ。
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先に入った冒険者たちのおかげで、第3層までの地図を得ていた為、スムーズに来ることが出来た。
「ヤギ」たちは数こそ多いが、「群れ」が有るようで無暗やたらには俺たちを襲ってこなかった。
途中こなした戦闘も2回だけ、拍子抜けだ。
「奴らも馬鹿じゃない、恐らく元からこの島にいた魔物がダンジョン内で繁殖した例でしょう。
だから自分たちより数が多く、さらにはグリフォンまで連れている相手ですから。」
そう、俺たちを襲ってきたのはどちらも20を超える数の群れだった。
数で押せば勝てると思ったのだろうが、俺たちはナツキとリーズの手を借りなくても戦える程度には練度を上げていた。
「すごいね!
いつもより体が軽いよ!」
ダンジョンに潜る前にナツキとリーズ以外に「聖水」を多めに摂取してもらっている。
意外な事にナツキは反対しなかった。
「キュー!」
ナツキとシルフィもすっかり仲良しで、シルフィの上に乗ったり、撫でたりとリーズと二人甘やかしている。
「ここから先は少し厄介だ、気を引き締めていこう。」
第4層に足を踏み入れた。
ここと、その下の第5層で確認されている魔物は「ゴーレム」
これほど急激に変わるダンジョンは珍しいらしく、この層で「ヤギ」の確認は一度もないそうだ。
通常現れるのは高さ2m程のヒト型のゴーレム。
固く、重い攻撃、だが早くはない。
厄介な理由はその性質。
土でできた固い体、魔法は通りにくく、物理ダメージも効きにくい。
その上、「地」魔法を使い、自らの損傷を補修する。
対策は弱点を一気に叩き、コアである魔石をつぶす事。
つまり撃破の為に魔石を攻撃しなければならず、倒してもお金にならない。
生きる「魔法生物」、ゴーストの類も同様の理由で嫌われている。
数は多くないそうだが、一体一体が中ボスクラス。
できれば第5層まではナツキとリーズの力は借りたくないものだ。
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