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2章
2-31 シャーリー・スイーズ
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グーラ族の面々は、一度島の最初の村付近まで撤退する事にしたようだ。
騎士団からの十分な支援が受けられる時まで、戦闘の準備を整えることで一致そうだ。
「ダンジョン」に関しては、縄張り付近で刺激しない限り、遠く離れた場所まで遠征することは無いだろうという事だった。
グラッツたちと、数名の近接戦闘を得意とするパーティが島中央のダンジョン攻略へ名乗りを上げてくれた。
騎士団と良好な関係を作りたいという目論見も有るようだ。
こちらとしては大助かりだ、そして島中央の拠点に戻ると、嬉しい報告も待っていた。
ーーーーーーーーー
「久しぶりね、ナツキ。」
子供程度の背丈に、自分より長い槍。
小人族の英雄「シャーリー・スイーズ」だ。
「カリーナから聞いて待ってたの。
あなたの頼みなら断らないわよ。」
可愛らしい、と言ったら怒られそうだから言わないが…
とても可愛らしい。
「ありがとう、シャーリーがいれば心強いです。」
ナツキも再開を喜んでいる。
「それにしても本当にリーズなんかとパーティ組んでるんだね。」
「なんか、とは何よ。
犯すわよ。」
後ろからリーズが顔を出すと、シャリーはたじろぐ。
「いたの、リーズ…
じょ、冗談です…」
シャーリーはリーズが怖いのか…
「そんなに怯えないでよ、傷つくわ…」
リーズはリーズでダメージを負っている。
「初めまして、ナツキとパーティを組んでる、カズです。」
挨拶をする。
「あなたの事も聞いてるわよ。
リーダーとしての素質は自分以上だって、カリーナが褒めてたの。」
そういう風に思ってくれていたなんて…
嬉しい。
「あいつらよりはよっぽど信頼できそうだから、協力してあげる。」
そう言って手を差し出す。
その手を握って「同盟」締結だ。
「それにしても、こんな所にいるって事は、お兄さんの事はもういいの?」
シャーリーもナツキの事情を知っているようだ。
「今の私では遺跡に挑むのは無理だと分かったので、信頼できる仲間と力をつけに来たんです。」
「そっか…
だったら私の誘いを受けてくれても良かったじゃない。」
シャーリーはナツキをパーティに誘っていたようだ。
「ごめんなさい、あの時は遺跡の事でいっぱいで…」
ナツキは申し訳なさそうに謝る。
「ふふっ、冗談よ。
でも、元気そうでよかった。」
「何?
シャーリーちゃんも仲間に入る?」
リーズは嬉しそうに勧誘している。
「ちょっ、考えさせてください…」
リーズと何かあったのだろうか?
俺の視線を感じたのかリーズは傍に寄ってきて、耳元で
「何もしてないわよ、私はね…」
少しだけ暗い表情でそうつぶやいた。
騎士団からの十分な支援が受けられる時まで、戦闘の準備を整えることで一致そうだ。
「ダンジョン」に関しては、縄張り付近で刺激しない限り、遠く離れた場所まで遠征することは無いだろうという事だった。
グラッツたちと、数名の近接戦闘を得意とするパーティが島中央のダンジョン攻略へ名乗りを上げてくれた。
騎士団と良好な関係を作りたいという目論見も有るようだ。
こちらとしては大助かりだ、そして島中央の拠点に戻ると、嬉しい報告も待っていた。
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「久しぶりね、ナツキ。」
子供程度の背丈に、自分より長い槍。
小人族の英雄「シャーリー・スイーズ」だ。
「カリーナから聞いて待ってたの。
あなたの頼みなら断らないわよ。」
可愛らしい、と言ったら怒られそうだから言わないが…
とても可愛らしい。
「ありがとう、シャーリーがいれば心強いです。」
ナツキも再開を喜んでいる。
「それにしても本当にリーズなんかとパーティ組んでるんだね。」
「なんか、とは何よ。
犯すわよ。」
後ろからリーズが顔を出すと、シャリーはたじろぐ。
「いたの、リーズ…
じょ、冗談です…」
シャーリーはリーズが怖いのか…
「そんなに怯えないでよ、傷つくわ…」
リーズはリーズでダメージを負っている。
「初めまして、ナツキとパーティを組んでる、カズです。」
挨拶をする。
「あなたの事も聞いてるわよ。
リーダーとしての素質は自分以上だって、カリーナが褒めてたの。」
そういう風に思ってくれていたなんて…
嬉しい。
「あいつらよりはよっぽど信頼できそうだから、協力してあげる。」
そう言って手を差し出す。
その手を握って「同盟」締結だ。
「それにしても、こんな所にいるって事は、お兄さんの事はもういいの?」
シャーリーもナツキの事情を知っているようだ。
「今の私では遺跡に挑むのは無理だと分かったので、信頼できる仲間と力をつけに来たんです。」
「そっか…
だったら私の誘いを受けてくれても良かったじゃない。」
シャーリーはナツキをパーティに誘っていたようだ。
「ごめんなさい、あの時は遺跡の事でいっぱいで…」
ナツキは申し訳なさそうに謝る。
「ふふっ、冗談よ。
でも、元気そうでよかった。」
「何?
シャーリーちゃんも仲間に入る?」
リーズは嬉しそうに勧誘している。
「ちょっ、考えさせてください…」
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俺の視線を感じたのかリーズは傍に寄ってきて、耳元で
「何もしてないわよ、私はね…」
少しだけ暗い表情でそうつぶやいた。
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