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3.お日様のハーブティー
異論・反論・同調意見
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「おなじく返納したもの、剥奪されたもの、どちらもおりませんわぁ」
当然のように最初に振られたのはリュシル。先ほどとは違い、満足げな表情だ。そんな彼女と対照的なのはグレゴール。顔が少し青ざめて心なしか震えているような気がした。
「……――うちからは一名。詳細についてはエルスオング大公国所属のフェオドーラ・ラススヴェーテ嬢から説明を」
そのために参加しているのだから当たり前なのではあるが、グレゴールに指名されたフェオドーラは一気に緊張が増した。
しかし、この場にいるのはドーラのことを貶す発言を黙認したリュシルだけではない。シャルロッタ院長、レリウス男爵はドーラを守ると言ってくれているし、“干渉”された立場であるグレゴール院長は自らの手土産としてではなく、ドーラに『調査』報告を託し、彼女によって同僚や親戚を奪われたフリードリヒはドーラを守ると宣言してくれた。
だからこそ、ドーラがしくじるわけにはいかなかった。起立して背筋をしっかりとのばして、話し始めた。
「資格はく奪されたのはゲオルグ・デリュータ=フォン=ファーメナ第一級認定調香師」
その内容にどういうことだと、リュシル以外の調香師たちが前のめりになる。ゲオルグは長年、アイゼル=ワード大公国の調香師としてこの調香師会議に出ていたのだろう。特に年配の調香師たちからまさか奴が、という声が聞こえてくる。
それはドーラも同じだった。二度の交流会でしか会ったことしかない彼を最初に疑ったときに、まさかと思ってしまったくらいだから。
「資格はく奪処分を下した事由として、『調香典範』刑罰巻第十二条・第二十五項目めならびに同巻第十三条・第五項目め『偽証』ならびに『調香師見習いに対する監督不十分』だった状態が長らく存在したこと」
これについては後ほど『調査』報告で詳細を述べさせていただきます。
彼女のしっかりとした言葉にフリードリヒ、グレゴール院長がドーラのことを労わるように優しく微笑んだ。二人に一度目礼して、着席した。
他の調香師たちはファーメナ調香師がこんな事態に陥ったのにはそれなりの理由があるのだろう、と彼女の『調査』報告まで待つことにしたようだったが、待てない人物が一人いた。
「ねぇ、ラススヴェーテはん。あんた、調香師界の重鎮の資格をはく奪するなんて、趣味が悪すぎまへん?」
オルガがいなくてもリュシルは喧嘩を売ってきた。彼女の近くにいたフリードリヒやグレゴール院長、シャルロッタ院長が制止しようとしたが、リュシルはそれらを振り切り、続けた。
「それに、他国への干渉なんてようしはりましたわ。私なら、よう怖くてできまへんわ」
彼女の暴言にフリードリヒやグレゴール院長がつかみかかろうとしたが、シャルロッタ院長が机をたたき、それを制した。
いつもならば隣にミールがいるが、ここにはいない。どう反論しようか迷ったが、これしかないとシャルロッタ院長に提案をすることにした。
「議長。先に『調査』報告をさせていただきたいのですが、構いませんでしょうか」
ドーラが提案する、自ら何かを言いだすのは珍しく、その提案を聞いたレリウス男爵もシャルロッタ院長も驚いてはいるものの、満足げな表情だ。ほかの調香師たちもそれがいいかもなと頷いている。
「確かになぜ長年、調香師の腕だけで活躍してきた彼がそんな処分になったのか、すっきりするだろう」
ゲオルグと同じくらいの年齢の調香師、ダミアンも賛成した。
「分かりました。では、説明させていただきます」
ドーラはダミアンににっこりと笑い、再び背筋をしっかりとのばした。
「事の発端は患者であるテレーゼ・アイゼル=ワード大公殿下が私の店、『ステルラ』に来店されたことでした」
彼女の語り出した内容に嘘だろ、と誰かが言う。そう、嘘のような本当の話なのだ。
「症状は手のかぶれ、発疹。ヒアリングの結果、大公殿下お抱えの第一級認定調香師であるの作製したハンドオイルを使用したことによるものだと判明いたしました。アイゼル=ワード大公国における詳細の調査により、アンジェリカ・ルートの精油を使用したことによるものとわかりました」
語り出した内容は事実そのもの。必要であれば、証人を呼んでください。そう繰り返しながら、クルトとルッツの名前も出した。そこまでして彼女が訴えた内容にほとんどの調香師たちが静かになる。彼女が彼らの名前を出してまで嘘をつく必要がないから。
「ただ、これは故意ではなく過失よるものでした」
そう。
父親代わりとしてテレーゼ大公を想う彼が隠さなければならなかった事実。
「彼は嗅覚障害を負っていて、弟子であるアイゼルワーレ嬢に調香を丸投げしていたというのです」
それは、と再びざわつく会議場。そりゃそうだった。まさか、彼ほどの調香師がそんな初歩的な法律違反を犯すとはモグリでもない限り、この場にいる誰もが思わないだろう。
「そのため『偽証』と『調香師見習いに対する監督不十分』の二点でアイゼル=ワード大公国調香院院長に即時訴追させていただき、『調査』調香師権限でその場にて処分を下しました。
また、彼のもとについており、そちらにいらっしゃるバルブスク第一級認定調香師については彼の嗅覚に何らかの障害を持っていることに気付きながら、彼の業務を止めようとしなかったこと、そして同じく見習いに対する監督が不十分だったという理由により、エルスオング、アイゼル=ワード両大公国調香院長との連名で書面注意の上、減給処分、さらに誤ってアンジェリカ・ルートの精油を入れてしまった元見習いのアイゼルワーレ嬢については、一年間の見習いの資格を停止処分とさせていただきました」
それでもまだ、言いたいことがありますでしょうか?
ドーラだってこんなことを報告するのは気分が良くない。それでもあえて、にっこりと笑いながら、リュシルを見た。
当然のように最初に振られたのはリュシル。先ほどとは違い、満足げな表情だ。そんな彼女と対照的なのはグレゴール。顔が少し青ざめて心なしか震えているような気がした。
「……――うちからは一名。詳細についてはエルスオング大公国所属のフェオドーラ・ラススヴェーテ嬢から説明を」
そのために参加しているのだから当たり前なのではあるが、グレゴールに指名されたフェオドーラは一気に緊張が増した。
しかし、この場にいるのはドーラのことを貶す発言を黙認したリュシルだけではない。シャルロッタ院長、レリウス男爵はドーラを守ると言ってくれているし、“干渉”された立場であるグレゴール院長は自らの手土産としてではなく、ドーラに『調査』報告を託し、彼女によって同僚や親戚を奪われたフリードリヒはドーラを守ると宣言してくれた。
だからこそ、ドーラがしくじるわけにはいかなかった。起立して背筋をしっかりとのばして、話し始めた。
「資格はく奪されたのはゲオルグ・デリュータ=フォン=ファーメナ第一級認定調香師」
その内容にどういうことだと、リュシル以外の調香師たちが前のめりになる。ゲオルグは長年、アイゼル=ワード大公国の調香師としてこの調香師会議に出ていたのだろう。特に年配の調香師たちからまさか奴が、という声が聞こえてくる。
それはドーラも同じだった。二度の交流会でしか会ったことしかない彼を最初に疑ったときに、まさかと思ってしまったくらいだから。
「資格はく奪処分を下した事由として、『調香典範』刑罰巻第十二条・第二十五項目めならびに同巻第十三条・第五項目め『偽証』ならびに『調香師見習いに対する監督不十分』だった状態が長らく存在したこと」
これについては後ほど『調査』報告で詳細を述べさせていただきます。
彼女のしっかりとした言葉にフリードリヒ、グレゴール院長がドーラのことを労わるように優しく微笑んだ。二人に一度目礼して、着席した。
他の調香師たちはファーメナ調香師がこんな事態に陥ったのにはそれなりの理由があるのだろう、と彼女の『調査』報告まで待つことにしたようだったが、待てない人物が一人いた。
「ねぇ、ラススヴェーテはん。あんた、調香師界の重鎮の資格をはく奪するなんて、趣味が悪すぎまへん?」
オルガがいなくてもリュシルは喧嘩を売ってきた。彼女の近くにいたフリードリヒやグレゴール院長、シャルロッタ院長が制止しようとしたが、リュシルはそれらを振り切り、続けた。
「それに、他国への干渉なんてようしはりましたわ。私なら、よう怖くてできまへんわ」
彼女の暴言にフリードリヒやグレゴール院長がつかみかかろうとしたが、シャルロッタ院長が机をたたき、それを制した。
いつもならば隣にミールがいるが、ここにはいない。どう反論しようか迷ったが、これしかないとシャルロッタ院長に提案をすることにした。
「議長。先に『調査』報告をさせていただきたいのですが、構いませんでしょうか」
ドーラが提案する、自ら何かを言いだすのは珍しく、その提案を聞いたレリウス男爵もシャルロッタ院長も驚いてはいるものの、満足げな表情だ。ほかの調香師たちもそれがいいかもなと頷いている。
「確かになぜ長年、調香師の腕だけで活躍してきた彼がそんな処分になったのか、すっきりするだろう」
ゲオルグと同じくらいの年齢の調香師、ダミアンも賛成した。
「分かりました。では、説明させていただきます」
ドーラはダミアンににっこりと笑い、再び背筋をしっかりとのばした。
「事の発端は患者であるテレーゼ・アイゼル=ワード大公殿下が私の店、『ステルラ』に来店されたことでした」
彼女の語り出した内容に嘘だろ、と誰かが言う。そう、嘘のような本当の話なのだ。
「症状は手のかぶれ、発疹。ヒアリングの結果、大公殿下お抱えの第一級認定調香師であるの作製したハンドオイルを使用したことによるものだと判明いたしました。アイゼル=ワード大公国における詳細の調査により、アンジェリカ・ルートの精油を使用したことによるものとわかりました」
語り出した内容は事実そのもの。必要であれば、証人を呼んでください。そう繰り返しながら、クルトとルッツの名前も出した。そこまでして彼女が訴えた内容にほとんどの調香師たちが静かになる。彼女が彼らの名前を出してまで嘘をつく必要がないから。
「ただ、これは故意ではなく過失よるものでした」
そう。
父親代わりとしてテレーゼ大公を想う彼が隠さなければならなかった事実。
「彼は嗅覚障害を負っていて、弟子であるアイゼルワーレ嬢に調香を丸投げしていたというのです」
それは、と再びざわつく会議場。そりゃそうだった。まさか、彼ほどの調香師がそんな初歩的な法律違反を犯すとはモグリでもない限り、この場にいる誰もが思わないだろう。
「そのため『偽証』と『調香師見習いに対する監督不十分』の二点でアイゼル=ワード大公国調香院院長に即時訴追させていただき、『調査』調香師権限でその場にて処分を下しました。
また、彼のもとについており、そちらにいらっしゃるバルブスク第一級認定調香師については彼の嗅覚に何らかの障害を持っていることに気付きながら、彼の業務を止めようとしなかったこと、そして同じく見習いに対する監督が不十分だったという理由により、エルスオング、アイゼル=ワード両大公国調香院長との連名で書面注意の上、減給処分、さらに誤ってアンジェリカ・ルートの精油を入れてしまった元見習いのアイゼルワーレ嬢については、一年間の見習いの資格を停止処分とさせていただきました」
それでもまだ、言いたいことがありますでしょうか?
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