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Ⅺ:そして、未来へ - in the end... -
Live and learn. / 2xxx年 東京
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西暦2xxx年。
季節は冬の中頃を過ぎ、つまり、春の息吹を感じ始める頃であった。
〝東京〟。
電光掲示板が街の中の中心にそびえ立ち、道という道は人の往来で溢れかえっている、それは活気という明るい言葉で示すコトができるだろう。
若者が、笑顔で、仲間たちと談笑している。
サラリーマンが、一生懸命な顔で、街中を歩いて何処かへ向かう。
老夫婦が、流れの速い往来の中を、ゆったりと落ち着いて動いている。
各々が、各々の時間を、各々の在り方で過ごしている。
〝平和〟。
まさしく、言葉にして表すのであれば、ソレが妥当な表現であろう。
血なまぐさい戦争が、過去に、何度となく繰り返されてきた。
人間と人間の衝突、ソレは、必要な痛みであったと言えるのか。
ただ、そのすべてを乗り越えた果てに、人は笑える時間を取り戻している。
人という存在は、時に愚かでありながら、最後はやはり美しく生きるものである。
深い深い傷痕も、時間の経過と共に、確実に癒えていく。
ソレは、人の子が持つ、強さの側面の一つだろう。
その上で、一つ、怖い物知らずという概念は、人の子が持つ醜さである。
少年は、ソレを、小さな身体で理解していた。
達観。
周囲の人間さえ、驚く、その少年の在り方には。
〝正義感〟。
徹底して貫き通すだけの、強い、有無を言わせぬなにかを持っている。
そして――。
その傍らには、常に、一人の内気な少女が付いていた。
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