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おもいでばなし
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本部のお風呂場で声が聞こえる
「リズルさん、どう?」
クリスがリズルの髪を洗っている
「上手だな。気持ちがいい」
「でしょ?お母様の髪もよく洗っていたんだよ」
「そうなのか、それは喜ぶな」
お風呂場には髪を洗う音が聞こえる
「リズルさんの髪、長くて綺麗だね」
「忙しくてね、髪を切る暇がなかったんだ」
「お母様も髪が長かったの。アリスとね、一緒に洗ったりしてたんだ。おばあ様は、足が悪いから車椅子だで一人じゃ入れないから、お手伝いのお姉ちゃんもみんなで、お風呂に入るの。でね、みんな一緒に入るからお風呂場ギューギューだけど、楽しいの」
「そうか、それは楽しいな」
クリスはえへへっと笑って、リズルの髪を水で綺麗に洗い流す
「はい、リズルさん、髪洗ったよ!」
そういうとリズルの後ろから抱きついた
「ありがとう。では、今度は私がクリスの髪を洗おうか」
「うん!」
お風呂が終わって、クリスの部屋
「でね、アリスとお母様がね…」
布団の中、クリスがお喋りをしている
「クリスはアリスが大好きなんだな」
リズルも一緒の布団の中、話を聞いている
「うん。お母様もおばあ様も、お手伝いのお姉ちゃん達もみんな好き」
そう話終えると、リズルの方を見て悲しい顔をする
「でもね、みんなどっか行っちゃった」
「えっ?」
「少し前に、いなくなっちゃった」
「どういうこと?」
「わかんない。朝起きたらみんないなかった…アリスと二人で待ってたけど、帰ってこなかった」
クリスの話に思わず体を起こすリズル
「…どうして」
じっとリズルを見るクリス
「私とアリスが双子だからかな?イヤになったのかも」
「…」
リズルは何も言えずにいた
クリスはその反応を見て
「……先におやすみなさい!」
そういうと布団を顔まで被り寝たふりをした
クリス達が眠る頃、本部から少し離れた森にある、クリス達の家に着いたアーベル大佐一行
「これはどういうことだ」
思わず声がでた
クリスが話していた場所には、家は無く、たくさんの木材、食器、椅子などが、あちらこちらに散らばっている
「なにがあったんだ?」
「アーベル大佐」
資料を持った部下が、内容を確認しながら伝える
「やはりここはあの日、巨大な魔力の反応が感知された場所です」
「そうか、では双子はどこで見つかった?」
「ここから数メートル先の、森から抜けた場所です」
部下はアーベル大佐に手持ちの資料を渡す
それを受けとり少し考えて、部下に指示を出す
「ふむ、まずここが双子の家かどうか確認する、各自手がかりの捜索を開始してくれ」
「はい!」
その時、近くから足音と女性の声がした
「すみません、双子の女の子を探しているのですが…」
「リズルさん、どう?」
クリスがリズルの髪を洗っている
「上手だな。気持ちがいい」
「でしょ?お母様の髪もよく洗っていたんだよ」
「そうなのか、それは喜ぶな」
お風呂場には髪を洗う音が聞こえる
「リズルさんの髪、長くて綺麗だね」
「忙しくてね、髪を切る暇がなかったんだ」
「お母様も髪が長かったの。アリスとね、一緒に洗ったりしてたんだ。おばあ様は、足が悪いから車椅子だで一人じゃ入れないから、お手伝いのお姉ちゃんもみんなで、お風呂に入るの。でね、みんな一緒に入るからお風呂場ギューギューだけど、楽しいの」
「そうか、それは楽しいな」
クリスはえへへっと笑って、リズルの髪を水で綺麗に洗い流す
「はい、リズルさん、髪洗ったよ!」
そういうとリズルの後ろから抱きついた
「ありがとう。では、今度は私がクリスの髪を洗おうか」
「うん!」
お風呂が終わって、クリスの部屋
「でね、アリスとお母様がね…」
布団の中、クリスがお喋りをしている
「クリスはアリスが大好きなんだな」
リズルも一緒の布団の中、話を聞いている
「うん。お母様もおばあ様も、お手伝いのお姉ちゃん達もみんな好き」
そう話終えると、リズルの方を見て悲しい顔をする
「でもね、みんなどっか行っちゃった」
「えっ?」
「少し前に、いなくなっちゃった」
「どういうこと?」
「わかんない。朝起きたらみんないなかった…アリスと二人で待ってたけど、帰ってこなかった」
クリスの話に思わず体を起こすリズル
「…どうして」
じっとリズルを見るクリス
「私とアリスが双子だからかな?イヤになったのかも」
「…」
リズルは何も言えずにいた
クリスはその反応を見て
「……先におやすみなさい!」
そういうと布団を顔まで被り寝たふりをした
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「これはどういうことだ」
思わず声がでた
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「なにがあったんだ?」
「アーベル大佐」
資料を持った部下が、内容を確認しながら伝える
「やはりここはあの日、巨大な魔力の反応が感知された場所です」
「そうか、では双子はどこで見つかった?」
「ここから数メートル先の、森から抜けた場所です」
部下はアーベル大佐に手持ちの資料を渡す
それを受けとり少し考えて、部下に指示を出す
「ふむ、まずここが双子の家かどうか確認する、各自手がかりの捜索を開始してくれ」
「はい!」
その時、近くから足音と女性の声がした
「すみません、双子の女の子を探しているのですが…」
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