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39. 謎が深まる二人のうた
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指令室に来たツミキ達。ゼフドだけでなく、ノア隊員や他の隊員達も集まっていた。いつも騒がしい指令室が今は静かに、みんなゼフドが話すのを待ってる
「まず三人に、聞いてもらおうか」
ノア隊員に促すと指令室に流れてきたのは、この前三人でうたった時に、録ったツミキのうた。撮られていたことを知らなかったツミキは、恥ずかしそうにカエデの背中に隠れる
「では次を」
ツミキのうたを止めて、今度は昨日のシキのうたが聞こえてきた
「これは、シキちゃんの?」
「そうだ。二人のうたを調べさせてもらった結果……」
ノア隊員がモニターに出したのは、ツミキとシキのデータ。写り出された資料を見ながらゼフドがあれこれと説明をしていく
「二人のうたは、ほぼ一緒。声質や音程等々何ら変わらないという結果だ」
「私とシキちゃんのうたが……」
「でも、ツミキはうたの力は使えなかったじゃないですか」
驚くツミキに寄り添うカエデと詰め寄るミオリ。三人が少しパニックになっても、指令室の人達は冷静にツミキ達を見ている
「そう。こちらとしても二人との関連性を調べている最中だ。とはいえ、あまり調査は進んでいないが……」
三人とも話の内容が入ってこないまま、ゼフドの話が進んでく。ツミキ達の様子に気づかないままのゼフドにノア隊員が声をかけると、一旦、シキ達の話が終わる
「とりあえずツミキ君は、二人のどちらかと一緒に行動するように。前に住んでいた場所は、こちらで引き上げの手続きを行う。良いかね?」
「……はい」
ツミキが一言答えた後、沈黙が流れる指令室。誰も話さないまま時間が経って、ゼフドが三人に背を向け指令室にある自分の机へと戻ってく
「では一旦、話は終わりだ。部屋に戻って休むように……」
「大丈夫?具合悪い?」
部屋に戻って、ベットに座り落ち込んでいるツミキに寄り添うカエデ。ミオリも少し離れ椅子に座って二人の様子を見守っている
「ツミキ、あのシキっていう子と知り合いだったの?」
カエデの質問にも答えず黙ってしまうツミキ。コンコンと扉を叩く音が響く
「……はい」
カエデが扉を開けるなり、入ってきたのはルモカ。静かな雰囲気に、
「暗い部屋ね。気分は明るくしなきゃダメよ」
ツミキの姿を見つけると隣に座って頭を撫でる
「ルモカさん……でも」
「気持ちは分かるけど、落ち込んでもしょうがないの」
と、話すとツミキに持ってきた、たくさんの紙を渡した
「あの、これは?」
渡された紙をベットに置いて、数枚取って読んでいく。ツミキの左隣にカエデとミオリも座って、一緒に持ってきた紙を読み込んでく
「転校手続きと引っ越しの手続きに必要な資料。さすがに勝手に手配するのは良くないからね。ツミキちゃん、これ目を通して、大丈夫なら後で一緒に確認しながら書くからね。よろしくね」
「まず三人に、聞いてもらおうか」
ノア隊員に促すと指令室に流れてきたのは、この前三人でうたった時に、録ったツミキのうた。撮られていたことを知らなかったツミキは、恥ずかしそうにカエデの背中に隠れる
「では次を」
ツミキのうたを止めて、今度は昨日のシキのうたが聞こえてきた
「これは、シキちゃんの?」
「そうだ。二人のうたを調べさせてもらった結果……」
ノア隊員がモニターに出したのは、ツミキとシキのデータ。写り出された資料を見ながらゼフドがあれこれと説明をしていく
「二人のうたは、ほぼ一緒。声質や音程等々何ら変わらないという結果だ」
「私とシキちゃんのうたが……」
「でも、ツミキはうたの力は使えなかったじゃないですか」
驚くツミキに寄り添うカエデと詰め寄るミオリ。三人が少しパニックになっても、指令室の人達は冷静にツミキ達を見ている
「そう。こちらとしても二人との関連性を調べている最中だ。とはいえ、あまり調査は進んでいないが……」
三人とも話の内容が入ってこないまま、ゼフドの話が進んでく。ツミキ達の様子に気づかないままのゼフドにノア隊員が声をかけると、一旦、シキ達の話が終わる
「とりあえずツミキ君は、二人のどちらかと一緒に行動するように。前に住んでいた場所は、こちらで引き上げの手続きを行う。良いかね?」
「……はい」
ツミキが一言答えた後、沈黙が流れる指令室。誰も話さないまま時間が経って、ゼフドが三人に背を向け指令室にある自分の机へと戻ってく
「では一旦、話は終わりだ。部屋に戻って休むように……」
「大丈夫?具合悪い?」
部屋に戻って、ベットに座り落ち込んでいるツミキに寄り添うカエデ。ミオリも少し離れ椅子に座って二人の様子を見守っている
「ツミキ、あのシキっていう子と知り合いだったの?」
カエデの質問にも答えず黙ってしまうツミキ。コンコンと扉を叩く音が響く
「……はい」
カエデが扉を開けるなり、入ってきたのはルモカ。静かな雰囲気に、
「暗い部屋ね。気分は明るくしなきゃダメよ」
ツミキの姿を見つけると隣に座って頭を撫でる
「ルモカさん……でも」
「気持ちは分かるけど、落ち込んでもしょうがないの」
と、話すとツミキに持ってきた、たくさんの紙を渡した
「あの、これは?」
渡された紙をベットに置いて、数枚取って読んでいく。ツミキの左隣にカエデとミオリも座って、一緒に持ってきた紙を読み込んでく
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