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49. ぎゅっと抱きしめあって
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「レアス、あの使ってなさそうな服、借りても良いの?」
全員が入り少し狭くなったお風呂場で、髪を洗いながら隣で同じく髪を洗っているレアスに話しかけるツムギ。その側でルトとララが湯船に浸かってのんびりしている
「ええ。それにもう、その服はあなたにあげる」
「本当?じゃあ、今度お洋服一緒に買いに行こうよ。あの服の代わりを買おうよ」
「返さなくても良いし、買いにも行かない」
「えー。なんで?たまには息抜きしないとさ、色々苦しくなっちゃうよ」
「町を歩くより、本棚を守る方が大切だもの」
髪を洗い流しながらレアスが答えると、ツムギも髪を洗い流しながす
「ふーん。じゃあ、なんで学園に来たの?」
「お母様の言い付け。そうでもしないと、本棚の部屋にずっといるから……」
そう言うと先に体を洗い終えたレアスが湯船に向かう。遅れまいと慌てて体を洗いだしたツムギ。少し雑に洗い終えると、勢いよく湯船の中に入った。そのせいで、水しぶきが上がりレアスが目を閉じた瞬間、ツムギがぎゅっとレアスに抱きついた
「じゃあ、レアスのお母さんに感謝しなきゃね。レアスとこうして、話してるんだもんね」
エヘヘと笑うツムギに、ルトとララもレアスに抱きつき、ツムギ達に挟まれ動けなくなったレアス。ツムギの体を押して無理やり引き離れると、呆れつつもクスッと笑った
「やっぱり、あなた変わってるわね」
「えー?そうかなぁ?」
またエヘヘと笑いながらレアスに水をかけるツムギ。ルトとララもレアスに水をかけて遊びだした。怒るレアスを無視して次々に水をかけてくツムギ達。レアスも水をかけ返して、ルトとララが少しのぼせるくらいまで、水をかけあい続けた
「……ララ達の相手をするのも疲れるわね」
お風呂から出てすぐレアスの部屋に着いてすぐ、疲れていたのか髪の毛を乾かす前に、ベッドに倒れるように眠ってしまったツムギ。そんな姿を、レアスがベッドから少し離れて椅子に座って見ていると、レアスが隣にいないことに気づいたララが目を覚ました
「ララ。起きたの」
少しボーッとした様子で体を起こしたララを見て、レアスが微笑み話しかけると、声に気づいたララがレアスの所に駆け寄ってぎゅっと抱きついた
「ララ、苦労させてごめんね」
レアスもララを抱きしめる。すると、ララが寂しそうにレアスの頬をそっと触った
「私は大丈夫よ。ただ、本が心配ね」
ララに振れながらクスッと笑ってそう呟いていると、ツムギが大きく寝返りをうって、レアスの寝る分を奪い取ってしまった。その様子をちょっと呆れながら見ていたレアス。ララを抱きしめて、一緒にベッド行くと、ツムギをどかして布団に潜り込んだ
「ララ、眠ろうか。明日もあの子が元気で騒がしいから、休まないとね」
全員が入り少し狭くなったお風呂場で、髪を洗いながら隣で同じく髪を洗っているレアスに話しかけるツムギ。その側でルトとララが湯船に浸かってのんびりしている
「ええ。それにもう、その服はあなたにあげる」
「本当?じゃあ、今度お洋服一緒に買いに行こうよ。あの服の代わりを買おうよ」
「返さなくても良いし、買いにも行かない」
「えー。なんで?たまには息抜きしないとさ、色々苦しくなっちゃうよ」
「町を歩くより、本棚を守る方が大切だもの」
髪を洗い流しながらレアスが答えると、ツムギも髪を洗い流しながす
「ふーん。じゃあ、なんで学園に来たの?」
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そう言うと先に体を洗い終えたレアスが湯船に向かう。遅れまいと慌てて体を洗いだしたツムギ。少し雑に洗い終えると、勢いよく湯船の中に入った。そのせいで、水しぶきが上がりレアスが目を閉じた瞬間、ツムギがぎゅっとレアスに抱きついた
「じゃあ、レアスのお母さんに感謝しなきゃね。レアスとこうして、話してるんだもんね」
エヘヘと笑うツムギに、ルトとララもレアスに抱きつき、ツムギ達に挟まれ動けなくなったレアス。ツムギの体を押して無理やり引き離れると、呆れつつもクスッと笑った
「やっぱり、あなた変わってるわね」
「えー?そうかなぁ?」
またエヘヘと笑いながらレアスに水をかけるツムギ。ルトとララもレアスに水をかけて遊びだした。怒るレアスを無視して次々に水をかけてくツムギ達。レアスも水をかけ返して、ルトとララが少しのぼせるくらいまで、水をかけあい続けた
「……ララ達の相手をするのも疲れるわね」
お風呂から出てすぐレアスの部屋に着いてすぐ、疲れていたのか髪の毛を乾かす前に、ベッドに倒れるように眠ってしまったツムギ。そんな姿を、レアスがベッドから少し離れて椅子に座って見ていると、レアスが隣にいないことに気づいたララが目を覚ました
「ララ。起きたの」
少しボーッとした様子で体を起こしたララを見て、レアスが微笑み話しかけると、声に気づいたララがレアスの所に駆け寄ってぎゅっと抱きついた
「ララ、苦労させてごめんね」
レアスもララを抱きしめる。すると、ララが寂しそうにレアスの頬をそっと触った
「私は大丈夫よ。ただ、本が心配ね」
ララに振れながらクスッと笑ってそう呟いていると、ツムギが大きく寝返りをうって、レアスの寝る分を奪い取ってしまった。その様子をちょっと呆れながら見ていたレアス。ララを抱きしめて、一緒にベッド行くと、ツムギをどかして布団に潜り込んだ
「ララ、眠ろうか。明日もあの子が元気で騒がしいから、休まないとね」
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