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55. 空から見える不安と思い
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「追いかけて、外に出たのはいいけど……」
メルガの背中に乗って、空からレアスを探すツムギ。
ルトとララもキョロキョロと見渡して、一緒に探している
「ララ、レアスがどこに行ったか分かる?」
ツムギに背を向けて探していたララに声をかけるが、ララはしょんぼりした顔をして、首をゆっくり横に振った。それを見たツムギがはぁ。と思わずため息をついた
「困ったなぁ……。メルガ、もうちょっと適当に探してみよう」
と、ツムギの言葉に答えるようにメルガが少し高度を下げ、さっきよりも早いスピードで空を飛びだした
「あれ?」
ツムギが空を飛んでレアスを探している時と同じ頃、学校帰りに街に寄り道していたナオが、ふと空に違和感を感じて立ち止まった
「どうしたの?」
一緒に歩いていたカホが、空を見上げたままのナオに気づいて振り向くと、カホの言葉に答えるようにナオを空を指差した
「あれ、メルガと……ツムギじゃない?」
ナオの言葉を聞いて、カホが指差す先を見た。ナツメとココも一緒に空を見ると、二人の空の近くを見覚えのある影が、あっという間に飛び去っていった
「本当だ!なんで?」
「また面倒なこと起こしてるんじゃないの?」
「そうなのかもね……。どうする?」
「まあ、何か困ったら話してくれるよ。それより、ツムギの好きなお菓子でも買ってく?」
ツムギの姿が見えなくなった空を見上げながら、ナオがそう言うと、お菓子という言葉に反応して、ナツメとココが見つめあい嬉しそうに笑っている
「そうだね。ちょっと多めに買って帰ろ」
その様子を見てナオとカホがクスッと笑い、二人も見つめあい、ツムギの好きなお菓子が売っているお店へと歩いていった
「どこに行ったの?」
ナオとカホがツムギを見つけ見送っているその頃、レアスは街から少し離れた小道を歩いていた
「ララも連れてこれば良かった……」
疲れたのか、はぁ。と深く深呼吸しながら、ゆっくりと歩いていると、レアスの後ろから誰かが近づき話しかけてきた
「なぜ、君がこんなところにいる」
突然聞こえた声に驚き振り向くと、ミナモが呆れた顔をしてレアスを見ていた
「リンに、ここを教えられたのか?」
「いえ、私は本を……」
「本?本ならリンに……」
と、レアスに話しかけているとララも本もいないことに気づいて、はぁ。とため息ついた
「そうか、あの本……」
と、一人呟き何やら考え込みだしたミナモを睨んで、足音を立てないように少しずつ離れていくレアス。すると、考え終えたのか
「ついてこい」
そう言うと、くるりと振り向きレアスが歩いて来た道を、クロウと一緒に歩くミナモの姿をレアスが呆然と見ていると、ついて来てないことに気づいたミナモが振り向き、またはぁ。とため息をついた
「本を探しているんだろ?なら、一緒に探した方が早い。ちょうど、僕もその本に用があるし」
メルガの背中に乗って、空からレアスを探すツムギ。
ルトとララもキョロキョロと見渡して、一緒に探している
「ララ、レアスがどこに行ったか分かる?」
ツムギに背を向けて探していたララに声をかけるが、ララはしょんぼりした顔をして、首をゆっくり横に振った。それを見たツムギがはぁ。と思わずため息をついた
「困ったなぁ……。メルガ、もうちょっと適当に探してみよう」
と、ツムギの言葉に答えるようにメルガが少し高度を下げ、さっきよりも早いスピードで空を飛びだした
「あれ?」
ツムギが空を飛んでレアスを探している時と同じ頃、学校帰りに街に寄り道していたナオが、ふと空に違和感を感じて立ち止まった
「どうしたの?」
一緒に歩いていたカホが、空を見上げたままのナオに気づいて振り向くと、カホの言葉に答えるようにナオを空を指差した
「あれ、メルガと……ツムギじゃない?」
ナオの言葉を聞いて、カホが指差す先を見た。ナツメとココも一緒に空を見ると、二人の空の近くを見覚えのある影が、あっという間に飛び去っていった
「本当だ!なんで?」
「また面倒なこと起こしてるんじゃないの?」
「そうなのかもね……。どうする?」
「まあ、何か困ったら話してくれるよ。それより、ツムギの好きなお菓子でも買ってく?」
ツムギの姿が見えなくなった空を見上げながら、ナオがそう言うと、お菓子という言葉に反応して、ナツメとココが見つめあい嬉しそうに笑っている
「そうだね。ちょっと多めに買って帰ろ」
その様子を見てナオとカホがクスッと笑い、二人も見つめあい、ツムギの好きなお菓子が売っているお店へと歩いていった
「どこに行ったの?」
ナオとカホがツムギを見つけ見送っているその頃、レアスは街から少し離れた小道を歩いていた
「ララも連れてこれば良かった……」
疲れたのか、はぁ。と深く深呼吸しながら、ゆっくりと歩いていると、レアスの後ろから誰かが近づき話しかけてきた
「なぜ、君がこんなところにいる」
突然聞こえた声に驚き振り向くと、ミナモが呆れた顔をしてレアスを見ていた
「リンに、ここを教えられたのか?」
「いえ、私は本を……」
「本?本ならリンに……」
と、レアスに話しかけているとララも本もいないことに気づいて、はぁ。とため息ついた
「そうか、あの本……」
と、一人呟き何やら考え込みだしたミナモを睨んで、足音を立てないように少しずつ離れていくレアス。すると、考え終えたのか
「ついてこい」
そう言うと、くるりと振り向きレアスが歩いて来た道を、クロウと一緒に歩くミナモの姿をレアスが呆然と見ていると、ついて来てないことに気づいたミナモが振り向き、またはぁ。とため息をついた
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