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56. 不穏な足音が近づく気配
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「はぁ。疲れた……。メルガ、ちょっと休もっか」
レアスとミナモが出会った小道の真上の空に着いたツムギ。誰もいない道に降りると、道端にある木に移動すると木陰に休むように座り、はぁ。とまたため息ついた
「ねぇ、ララ。近くにレアスがいそうな気配ある?」
ツムギの隣で寝そべり休むメルガの背中にルトと一緒に、ペタンと寝そべり休むララに声をかけると、小さく顔を横に動かして、メルガの背中にぎゅっと抱きつくと、ルトもララに負けじとメルガに抱きついた。のんびりと休む様子を見て、ふとレアスから預かってた本を空にかざした
「この本で、レアス探せないかな……」
そう呟きながら、じーっと本を見つめていると急にウトウトと眠くなってきて目を擦る。同じくルトやララもウトウトと眠そうに目を閉じた
「なんだか眠いな……たくさん寝たのに、なんで?」
メルガに寄り添うように横になると、レアスの本をぎゅっと抱きしめて、すぐに眠ってしまった
「あの……ここは……」
その頃、ツムギ達がいる場所から少し離れた場所では、ミナモの後を追いかけるレアスが恐る恐るミナモに声をかけていた
「私、本を探さないといけないの」
「僕だって本を探している。嫌なら一人で探しな」
「本の場所が分かるんじゃないの?」
「あっちこっち移動したり止まったりするんだ。分かったところで……」
と、少し喧嘩腰に会話をしていると、突然ミナモが足を止め辺りを見渡しはじめた。レアスも歩いていた足を止め、ミナモの様子を不思議そうに見ていると、また突然レアスの横を通りそのまま走り去っていった
「えっ、ちょっと……」
慌ててミナモを追いかけてくレアス。後ろからレアスが大声で呼び止める声も聞かずに、ミナモは来た道を戻っていく
「寝すぎた……」
その頃、道端で寝ていたツムギが目を覚ました。メルガにもたれていたはずが、草むらの上に寝そべっていた。不思議に思いつつ、ゆっくりと体を起こすと、ツムギの周りに見知らぬ大勢の大人達が、ツムギを囲うように立っていた
「おや、もう起きたのか。なかなか強い魔力の持ち主のようだな」
「……誰?」
クスッと笑ってツムギに声をかける見知らぬ年老いた男性に、怯え少し後退りしていると、ツムギが起きた事に気づいたメルガが、ツムギの側に駆け寄りツムギを守るように前に立ち周りにいる大人達を威嚇している
「この本はどうだ?」
と、ツムギが持っていた本を手に持った男性に声をかけると、本が盗まれている事に気づいたツムギが驚いていると足元にいたルトとララが、本を取り返そうと、本を持つ男性に向かって飛んでいった
「ルト、ララ!待って!」
ツムギの止める言葉と同時に、ルトとララがメルガの側まで吹き飛ばされぐったりと動けなくなった。慌ててツムギが二人を抱きしめると、メルガが背中に乗せるように諭し、ツムギがゆっくりとルトとララ乗せているその間に、本を持った男性が、レアスの本をパラパラとめくり読みはじめると、老人に何やら伝えながら、本を手渡すと、老人もまた本を読みはじめた
「そうか。この本は読むことは難しそうだが、本棚が気に入ってはくれよう」
レアスとミナモが出会った小道の真上の空に着いたツムギ。誰もいない道に降りると、道端にある木に移動すると木陰に休むように座り、はぁ。とまたため息ついた
「ねぇ、ララ。近くにレアスがいそうな気配ある?」
ツムギの隣で寝そべり休むメルガの背中にルトと一緒に、ペタンと寝そべり休むララに声をかけると、小さく顔を横に動かして、メルガの背中にぎゅっと抱きつくと、ルトもララに負けじとメルガに抱きついた。のんびりと休む様子を見て、ふとレアスから預かってた本を空にかざした
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そう呟きながら、じーっと本を見つめていると急にウトウトと眠くなってきて目を擦る。同じくルトやララもウトウトと眠そうに目を閉じた
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メルガに寄り添うように横になると、レアスの本をぎゅっと抱きしめて、すぐに眠ってしまった
「あの……ここは……」
その頃、ツムギ達がいる場所から少し離れた場所では、ミナモの後を追いかけるレアスが恐る恐るミナモに声をかけていた
「私、本を探さないといけないの」
「僕だって本を探している。嫌なら一人で探しな」
「本の場所が分かるんじゃないの?」
「あっちこっち移動したり止まったりするんだ。分かったところで……」
と、少し喧嘩腰に会話をしていると、突然ミナモが足を止め辺りを見渡しはじめた。レアスも歩いていた足を止め、ミナモの様子を不思議そうに見ていると、また突然レアスの横を通りそのまま走り去っていった
「えっ、ちょっと……」
慌ててミナモを追いかけてくレアス。後ろからレアスが大声で呼び止める声も聞かずに、ミナモは来た道を戻っていく
「寝すぎた……」
その頃、道端で寝ていたツムギが目を覚ました。メルガにもたれていたはずが、草むらの上に寝そべっていた。不思議に思いつつ、ゆっくりと体を起こすと、ツムギの周りに見知らぬ大勢の大人達が、ツムギを囲うように立っていた
「おや、もう起きたのか。なかなか強い魔力の持ち主のようだな」
「……誰?」
クスッと笑ってツムギに声をかける見知らぬ年老いた男性に、怯え少し後退りしていると、ツムギが起きた事に気づいたメルガが、ツムギの側に駆け寄りツムギを守るように前に立ち周りにいる大人達を威嚇している
「この本はどうだ?」
と、ツムギが持っていた本を手に持った男性に声をかけると、本が盗まれている事に気づいたツムギが驚いていると足元にいたルトとララが、本を取り返そうと、本を持つ男性に向かって飛んでいった
「ルト、ララ!待って!」
ツムギの止める言葉と同時に、ルトとララがメルガの側まで吹き飛ばされぐったりと動けなくなった。慌ててツムギが二人を抱きしめると、メルガが背中に乗せるように諭し、ツムギがゆっくりとルトとララ乗せているその間に、本を持った男性が、レアスの本をパラパラとめくり読みはじめると、老人に何やら伝えながら、本を手渡すと、老人もまた本を読みはじめた
「そうか。この本は読むことは難しそうだが、本棚が気に入ってはくれよう」
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