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59. 今はまだ気の乗らない話
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「クロウ。ミナモはどこに行ったの?」
玄関外の木に捕まり休んでいたクロウを見つけ、リンが話しかけると、手に持つ美味しそうなクッキーを見つけて、リンの隣まで、ふわりと舞い降りてきた。リンが手のひらにクッキーを数枚乗せると、一気に口に含んで食べ始めたクロウ。その様子をニコニコと見ていると、後ろから少し怒った声でミナモが声をかけてきた
「クロウに何の用だ?」
「意地悪してないよ、クロウにおやつを渡しただけで……」
ミナモに返事をしながらクッキーを見せると、クロウがもっと欲しそうに、ジーッとクッキーを見つめていると、気づいたリンがクロウにクッキーをあげると、美味しそうに食べるクロウにクスッと微笑むリンに対しミナモが少し不満そうに食べる姿を見ている
「それにしてもどうして、あの子の本を狙ってる?あの本の魔術は大分特殊。君が持ってても意味ないでしょ?」
「別に狙ってはいない。あの娘が本を使うから本を奪い取るんだ」
リンとミナモが話していると、クッキーを食べ終えたクロウが、ミナモの元へ翼を広げて飛んできた
「本を使わなければ、本棚から動かなかっただろうし、取られることもなかっただろうに」
「まあ、あの子のための本らしいから、使うのは仕方ないけれど……」
クロウの頬に触れながら話すミナモに、そう返事をすると、ミナモは黙り込んでしまった。その様子に少し呆れながら、また話しかけた
「助けてあげないの?」
「なんで僕が、あんな娘のために……」
「レアス君のお母さんに、昔たくさん助けて貰ったんだからいいじゃないの」
「それは……考えておく」
そう呟くと、クロウの背中に乗りクロウの翼が羽ばたいて強い風が吹いた
「あれ?どこ行くの?」
リンの周りに落ち葉や木の葉が舞いちょっと困った声でミナモに向かって叫ぶと、声が聞こえたのかミナモが少し振り向いてリンに返事をした
「本棚の片付けだ。家で休むなら好きに休むといい」
玄関外の木に捕まり休んでいたクロウを見つけ、リンが話しかけると、手に持つ美味しそうなクッキーを見つけて、リンの隣まで、ふわりと舞い降りてきた。リンが手のひらにクッキーを数枚乗せると、一気に口に含んで食べ始めたクロウ。その様子をニコニコと見ていると、後ろから少し怒った声でミナモが声をかけてきた
「クロウに何の用だ?」
「意地悪してないよ、クロウにおやつを渡しただけで……」
ミナモに返事をしながらクッキーを見せると、クロウがもっと欲しそうに、ジーッとクッキーを見つめていると、気づいたリンがクロウにクッキーをあげると、美味しそうに食べるクロウにクスッと微笑むリンに対しミナモが少し不満そうに食べる姿を見ている
「それにしてもどうして、あの子の本を狙ってる?あの本の魔術は大分特殊。君が持ってても意味ないでしょ?」
「別に狙ってはいない。あの娘が本を使うから本を奪い取るんだ」
リンとミナモが話していると、クッキーを食べ終えたクロウが、ミナモの元へ翼を広げて飛んできた
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「まあ、あの子のための本らしいから、使うのは仕方ないけれど……」
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「助けてあげないの?」
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「それは……考えておく」
そう呟くと、クロウの背中に乗りクロウの翼が羽ばたいて強い風が吹いた
「あれ?どこ行くの?」
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