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60. どこか似ている人
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「この紅茶、レアスのお家にあったのと一緒だ」
食器棚からコップを探していると、戸棚に入っていた紅茶を見つけて手に取っていると、ルトとララがティーカップを食器棚から取り出し、すぐそばにあるテーブルにあるトレーに運んでいた
「二人とも、気をつけて運んで」
少し重いのか震える手で運ぶルトとララを心配そうに見ながら、ティーポットにお湯を注いでいると、お湯がはねて、ティーポットを持っていた方の手についた
「熱い!」
お湯がついた手を思わず払いのけると、ティーポットが床に落ち、割れてガチャンとキッチンに大きな音が響いた。驚いたルトとララが、持っていたティーカップを落とし
かけ、あたふたしながらテーブルになんとか置くと、割れ落ちたティーポットを集めているツムギの側に来て心配そうに顔を見つめた
「大丈夫だよ、二人ともごめんね」
エヘヘと笑いながら急いで片付け終えると、新しいティーポットを探しガチャガチャと食器の音をたてて、紅茶の用意を終えると、まだ心配そうに見つめるルトとララにまたエヘヘと笑った
「ほら、二人とも早くレアスの所に持っていくよ」
ティーポットとカップを乗せたトレーを持って、一人先にキッチンを出ていったツムギ。少しうつ向きながら歩く姿にルトとララが不安そうに顔を見合わせている
「あれ?リビングどこだっけ?」
ミナモの後を追いかけて歩いていた為、広いミナモの家で迷子になってしまい、とまどい歩き続けているツムギ達。辺りを見渡しながら廊下を歩いていると、少し扉空いた部屋を見つけて、そーっと部屋の中を覗くと、その部屋は、たくさんの花が飾れていた。綺麗に咲く花々に魅了されて、思わず部屋の中に入っていく
「素敵なお花……とレアスに似てる人?」
部屋の小さなテーブルに置かれた写真立てに飾られた花と写真を見つけて、見入るツムギ。女の人が一人写っている写真に、ルトとララも写真をじーっと見ていると、コンコンと部屋の扉を叩く音が聞こえた
「こら、勝手に見たらミナモに怒られるよ」
「ごめんなさい!リビングが分からなくて、それで……」
部屋の入り口に立つリンを見て慌てて謝るツムギ。すると、リンも部屋の中に入って、見ていた写真立てを取り懐かしそうな顔でクスッと微笑んだ
「この人は素敵な人でね、いつも笑っててその人には僕もミナモも大分助けられたんだ」
「へー……。レアスが……」
と、ツムギが言った言葉に、リンが驚いた顔でツムギを見た
「あの、レアスに似てるなって思って、つい……」
あたふたと答えるツムギに、リンがまたクスッと笑って写真立てをテーブルに戻すと、ツムギが持っていたトレーを取った
「早くリビングに戻ろうか。レアス君が一人で待っているから」
「急がなきゃ。リビングはどこですか?」
「この部屋の向かいだよ」
と、部屋入り口の方を見ると、向かいに見覚えのある大きなドアがあった
「本当だ!ルト、ララ。急いで行こう」
パタパタと早足でレアスのいるリビングへと向かっていたツムギ。ルトとララも後を追い部屋を出ていくと、一人残ったリンが、写真立ての方に振り向いて、クスッと笑った
「似ているか。確かに素敵な本とちょっと苦手な友達がいることか……」
「リン先生、紅茶まだですか?」
「ああ、すまないね。すぐ行くよ」
部屋に戻ってきたツムギにリンがそう返事をすると、すぐにリビングに戻っていったツムギ。一歩部屋を出るとツムギとレアスが話している声が聞こえてきて、またクスッと笑った
「さてと、ミナモは今頃、本を見て泣いている頃かな」
食器棚からコップを探していると、戸棚に入っていた紅茶を見つけて手に取っていると、ルトとララがティーカップを食器棚から取り出し、すぐそばにあるテーブルにあるトレーに運んでいた
「二人とも、気をつけて運んで」
少し重いのか震える手で運ぶルトとララを心配そうに見ながら、ティーポットにお湯を注いでいると、お湯がはねて、ティーポットを持っていた方の手についた
「熱い!」
お湯がついた手を思わず払いのけると、ティーポットが床に落ち、割れてガチャンとキッチンに大きな音が響いた。驚いたルトとララが、持っていたティーカップを落とし
かけ、あたふたしながらテーブルになんとか置くと、割れ落ちたティーポットを集めているツムギの側に来て心配そうに顔を見つめた
「大丈夫だよ、二人ともごめんね」
エヘヘと笑いながら急いで片付け終えると、新しいティーポットを探しガチャガチャと食器の音をたてて、紅茶の用意を終えると、まだ心配そうに見つめるルトとララにまたエヘヘと笑った
「ほら、二人とも早くレアスの所に持っていくよ」
ティーポットとカップを乗せたトレーを持って、一人先にキッチンを出ていったツムギ。少しうつ向きながら歩く姿にルトとララが不安そうに顔を見合わせている
「あれ?リビングどこだっけ?」
ミナモの後を追いかけて歩いていた為、広いミナモの家で迷子になってしまい、とまどい歩き続けているツムギ達。辺りを見渡しながら廊下を歩いていると、少し扉空いた部屋を見つけて、そーっと部屋の中を覗くと、その部屋は、たくさんの花が飾れていた。綺麗に咲く花々に魅了されて、思わず部屋の中に入っていく
「素敵なお花……とレアスに似てる人?」
部屋の小さなテーブルに置かれた写真立てに飾られた花と写真を見つけて、見入るツムギ。女の人が一人写っている写真に、ルトとララも写真をじーっと見ていると、コンコンと部屋の扉を叩く音が聞こえた
「こら、勝手に見たらミナモに怒られるよ」
「ごめんなさい!リビングが分からなくて、それで……」
部屋の入り口に立つリンを見て慌てて謝るツムギ。すると、リンも部屋の中に入って、見ていた写真立てを取り懐かしそうな顔でクスッと微笑んだ
「この人は素敵な人でね、いつも笑っててその人には僕もミナモも大分助けられたんだ」
「へー……。レアスが……」
と、ツムギが言った言葉に、リンが驚いた顔でツムギを見た
「あの、レアスに似てるなって思って、つい……」
あたふたと答えるツムギに、リンがまたクスッと笑って写真立てをテーブルに戻すと、ツムギが持っていたトレーを取った
「早くリビングに戻ろうか。レアス君が一人で待っているから」
「急がなきゃ。リビングはどこですか?」
「この部屋の向かいだよ」
と、部屋入り口の方を見ると、向かいに見覚えのある大きなドアがあった
「本当だ!ルト、ララ。急いで行こう」
パタパタと早足でレアスのいるリビングへと向かっていたツムギ。ルトとララも後を追い部屋を出ていくと、一人残ったリンが、写真立ての方に振り向いて、クスッと笑った
「似ているか。確かに素敵な本とちょっと苦手な友達がいることか……」
「リン先生、紅茶まだですか?」
「ああ、すまないね。すぐ行くよ」
部屋に戻ってきたツムギにリンがそう返事をすると、すぐにリビングに戻っていったツムギ。一歩部屋を出るとツムギとレアスが話している声が聞こえてきて、またクスッと笑った
「さてと、ミナモは今頃、本を見て泣いている頃かな」
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