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96. この本はあなたのために
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「この本が書き換えられているな。このままでは本棚にも影響が出る。早々に止めないと」
と、ノスカがため息まじりに呟いていると、後ろの方から走る音とバサッと大きな翼の音が聞こえてきた
「レアス!ララ!」
ツムギとルトを乗せたメルガが、リン達の横を通り、一目散にレアスの所に走っていくと、苦しそうに本を持つレアスの腕をぎゅっとつかんだ
「メルガ、レアスを!」
フラフラと足取りがおぼつかないレアスをゆっくりとメルガの背中に乗せて休ませるツムギを、ヒカリが困った顔をして見ている
「ツムギちゃん、術は止めちゃダメなのよ」
「……術は止めません。私もお手伝いします」
ツムギからの意外な返事に、ヒカリがちょっと驚いていると、ツムギが魔方陣の側まで歩きだした
「早く術を終わらして、私はレアスとご飯を食べるんです。だから、私も手伝ってレアスの本を手伝います」
そう言うと、ツムギの言葉に驚いていたレアスの方に振り向いて、ルトが持っていた本を受けとり、レアスに渡した
「レアス。この本、返すね」
ニコッと微笑んでそう言うと、レアスがゆっくりと本に目を向けると、ツムギが本を持つレアスの手を優しくつかんだ
「この本は私じゃなくて、レアスがララのために読むべきだよ」
「……そうね」
ツムギの笑顔につられて、レアスがクスッと笑い本を開いて、ゆっくりと本を読みはじめた
「あの本は……」
ツムギが渡した本を見て、リンが少し驚いた顔をしている。ミナモも驚いて、隣で休むクロウに触れながら問いかけた
「クロウ、何があったんだ?」
声をかけても、雨に濡れたせいでクロウはぐったりとして動かないまま
「後で聞いた方がいいんじゃない?」
それを見たリンが苦笑いでミナモに話していると、コツコツと歩く足音が聞こえてきた
「ノスカ、ちょっと……」
「案ずるな。二人には危害を起こさん。ただ、本とあの二人の使い魔には多少頑張ってもらうがな」
リンに返事をしながら、ツムギとレアスに向かって、ノスカも本を読みはじめると、本を読むレアスを見ていたヒカリが、周りに浮かぶ本を見てクスッと笑いながら、新たに本を一冊手に取った
「後少し本を書き換えれば、また新しく素敵な本が出来るわ。それまでもう少し……」
と、ノスカがため息まじりに呟いていると、後ろの方から走る音とバサッと大きな翼の音が聞こえてきた
「レアス!ララ!」
ツムギとルトを乗せたメルガが、リン達の横を通り、一目散にレアスの所に走っていくと、苦しそうに本を持つレアスの腕をぎゅっとつかんだ
「メルガ、レアスを!」
フラフラと足取りがおぼつかないレアスをゆっくりとメルガの背中に乗せて休ませるツムギを、ヒカリが困った顔をして見ている
「ツムギちゃん、術は止めちゃダメなのよ」
「……術は止めません。私もお手伝いします」
ツムギからの意外な返事に、ヒカリがちょっと驚いていると、ツムギが魔方陣の側まで歩きだした
「早く術を終わらして、私はレアスとご飯を食べるんです。だから、私も手伝ってレアスの本を手伝います」
そう言うと、ツムギの言葉に驚いていたレアスの方に振り向いて、ルトが持っていた本を受けとり、レアスに渡した
「レアス。この本、返すね」
ニコッと微笑んでそう言うと、レアスがゆっくりと本に目を向けると、ツムギが本を持つレアスの手を優しくつかんだ
「この本は私じゃなくて、レアスがララのために読むべきだよ」
「……そうね」
ツムギの笑顔につられて、レアスがクスッと笑い本を開いて、ゆっくりと本を読みはじめた
「あの本は……」
ツムギが渡した本を見て、リンが少し驚いた顔をしている。ミナモも驚いて、隣で休むクロウに触れながら問いかけた
「クロウ、何があったんだ?」
声をかけても、雨に濡れたせいでクロウはぐったりとして動かないまま
「後で聞いた方がいいんじゃない?」
それを見たリンが苦笑いでミナモに話していると、コツコツと歩く足音が聞こえてきた
「ノスカ、ちょっと……」
「案ずるな。二人には危害を起こさん。ただ、本とあの二人の使い魔には多少頑張ってもらうがな」
リンに返事をしながら、ツムギとレアスに向かって、ノスカも本を読みはじめると、本を読むレアスを見ていたヒカリが、周りに浮かぶ本を見てクスッと笑いながら、新たに本を一冊手に取った
「後少し本を書き換えれば、また新しく素敵な本が出来るわ。それまでもう少し……」
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