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第411話 用語解説72
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品質管理部なら知っていて当然な単語を解説
・機密漏洩
ツイッターで車種名と車両開発コードを併記した上で、生産予定台数を漏らしちゃったのを見かけたので、これは注意喚起をしなければと思った次第。
ネットに晒しちゃうと拡散されちゃいますが、表に出てこないような家族間での機密漏洩なんてのは昔からあります。
企業買収なんかは関係者の家族からぽろっと漏れるなんてのが散々ありました。
仕事をするうえで守秘義務というのは当然あって、守秘義務契約を締結してから仕事となるのですが、小さい会社同士であればそういった事もなあなあになっていて、文章で残しているなんてことはありません。
契約が無かったからと言って、機密を漏らすのは問題ですよね。
作品中も書きましたが、お酒が入っていると口が軽くなっちゃうってのもあります。
アルコールで酔っぱらっている状態だと、正常な判断なんて出来ませんからね。
それと、内部通報制度があるので、内部通報は特に問題にはならないのですが、あいつがタレこんだせいでなんてことになったりはありますよね。
某企業の品質偽装とか見ると、口の軽い奴は始末するべきだと思ってみたり。
いや、問題の本質はそこじゃないっていう苦情は受け付けません。
なお、この作品はフィクションですので機密漏洩にはあたりません。
・変化点
不良において必ずあるもの。
これが無いというのは、最初から全てが不良という事以外にありません。
で、どこの会社の対策書でも不具合事象品を確認した後は、変化点の調査を書き込むようになっています。
生産日を特定したら、その日にどんな変化点があったのか。
若しくは、加工日の直前でしょうか。
以前にも解説しましたが4M又は5M、若しくは4M1Eなんて言いますよね。
Man
Machine
Material
Method
Measure
Environment
それらの頭文字ですね。
Eは報告義務の無い対策書の方が多いです。
が、実際には環境の変化で起こる不良は多いですね。
特に温度関係でしょうか。
例えば、コンテナ輸送であれば高温になりやすいです。
高温になる事でテープやシールの粘着力は低下しますし、プラスチックなどは寸法が変化します。
酷いのになると製品の内部の空気が膨張して、それに起因する不良が発生したりもありましたね。
これらはMで始まる要素では見つける事が出来ません。
というのを言いたいのとは別に、不良が出るようになった時に、不良と判断した人間の変化点も何かあるのではないかと疑う必要もありますね。
特に作品のような官能検査では。
昨日と今日とで判断が違うってのもありましたが──こちらも性格が悪いので、限度見本を取り交わしてからその限度見本をしらばっくれて、相手に使用の可否を判断してくださいと持って行きました。そうしたら、OK限度と言われた物がなんとNG判定を食らったのです。ま、笑顔で人の感覚なんてそんなもんですよねと言って嫌な顔をされたわけですが──それは当然起こるべきことなんですよね。
つまり、今まで良品とされていたものが突然不良となった場合には、後工程の変化点も調べないと本当のことはわからないってことです。
ただ、どこの客先も自分のところは問題無いの一点張りで、我々になんとしても問題があるとしたいのが露骨に見えちゃうんですよね。
まずは自責を疑えよと。
・使用に至るエビデンス
生産工程において、全てのことにそれを選択した意味があると思ってる困ったちゃんが一定数います。
んなわけねーだろーって叫びたいですね。
対策書を書きながら叫んでますが。
作品中でも例に挙げましたが、掃除用具として箒なのかモップなのか、または掃除機でも床は綺麗になります。
で、それを買う時に何を選択するかなんて特に理由はないんです。
強いて言うならば、値段でしょうか。
でも、それでは済まされないのが工業製品の品質管理。
箒でも穂先の材質は様々ありますし、箒そのもののサイズもまちまち。
掃除機ならばコードレスやロボット掃除機なんてのもあります。
それらの中から何を選んだか、選ぶ根拠となったエビデンスは?
なんて言われてもねえ。
まあ、弊社の設計なんかは溶接ひとつとっても、何にも考えずに設定してくれるので、後々こちらが困る事になるんですよね。
スポット溶接とアーク溶接の違い知ってますか?って言ってやりたい。
そんなもんでも、振動試験、強度試験を通過すれば採用なんだから、出来栄え評価なんですよ。
比較なんてしてません。
その結果、不良が流出するとエビデンス作成のために色々な評価試験をやらされることに。
これって開発案件ですよね?
なんで工場のリソース割いてるんだよ。
・機密漏洩
ツイッターで車種名と車両開発コードを併記した上で、生産予定台数を漏らしちゃったのを見かけたので、これは注意喚起をしなければと思った次第。
ネットに晒しちゃうと拡散されちゃいますが、表に出てこないような家族間での機密漏洩なんてのは昔からあります。
企業買収なんかは関係者の家族からぽろっと漏れるなんてのが散々ありました。
仕事をするうえで守秘義務というのは当然あって、守秘義務契約を締結してから仕事となるのですが、小さい会社同士であればそういった事もなあなあになっていて、文章で残しているなんてことはありません。
契約が無かったからと言って、機密を漏らすのは問題ですよね。
作品中も書きましたが、お酒が入っていると口が軽くなっちゃうってのもあります。
アルコールで酔っぱらっている状態だと、正常な判断なんて出来ませんからね。
それと、内部通報制度があるので、内部通報は特に問題にはならないのですが、あいつがタレこんだせいでなんてことになったりはありますよね。
某企業の品質偽装とか見ると、口の軽い奴は始末するべきだと思ってみたり。
いや、問題の本質はそこじゃないっていう苦情は受け付けません。
なお、この作品はフィクションですので機密漏洩にはあたりません。
・変化点
不良において必ずあるもの。
これが無いというのは、最初から全てが不良という事以外にありません。
で、どこの会社の対策書でも不具合事象品を確認した後は、変化点の調査を書き込むようになっています。
生産日を特定したら、その日にどんな変化点があったのか。
若しくは、加工日の直前でしょうか。
以前にも解説しましたが4M又は5M、若しくは4M1Eなんて言いますよね。
Man
Machine
Material
Method
Measure
Environment
それらの頭文字ですね。
Eは報告義務の無い対策書の方が多いです。
が、実際には環境の変化で起こる不良は多いですね。
特に温度関係でしょうか。
例えば、コンテナ輸送であれば高温になりやすいです。
高温になる事でテープやシールの粘着力は低下しますし、プラスチックなどは寸法が変化します。
酷いのになると製品の内部の空気が膨張して、それに起因する不良が発生したりもありましたね。
これらはMで始まる要素では見つける事が出来ません。
というのを言いたいのとは別に、不良が出るようになった時に、不良と判断した人間の変化点も何かあるのではないかと疑う必要もありますね。
特に作品のような官能検査では。
昨日と今日とで判断が違うってのもありましたが──こちらも性格が悪いので、限度見本を取り交わしてからその限度見本をしらばっくれて、相手に使用の可否を判断してくださいと持って行きました。そうしたら、OK限度と言われた物がなんとNG判定を食らったのです。ま、笑顔で人の感覚なんてそんなもんですよねと言って嫌な顔をされたわけですが──それは当然起こるべきことなんですよね。
つまり、今まで良品とされていたものが突然不良となった場合には、後工程の変化点も調べないと本当のことはわからないってことです。
ただ、どこの客先も自分のところは問題無いの一点張りで、我々になんとしても問題があるとしたいのが露骨に見えちゃうんですよね。
まずは自責を疑えよと。
・使用に至るエビデンス
生産工程において、全てのことにそれを選択した意味があると思ってる困ったちゃんが一定数います。
んなわけねーだろーって叫びたいですね。
対策書を書きながら叫んでますが。
作品中でも例に挙げましたが、掃除用具として箒なのかモップなのか、または掃除機でも床は綺麗になります。
で、それを買う時に何を選択するかなんて特に理由はないんです。
強いて言うならば、値段でしょうか。
でも、それでは済まされないのが工業製品の品質管理。
箒でも穂先の材質は様々ありますし、箒そのもののサイズもまちまち。
掃除機ならばコードレスやロボット掃除機なんてのもあります。
それらの中から何を選んだか、選ぶ根拠となったエビデンスは?
なんて言われてもねえ。
まあ、弊社の設計なんかは溶接ひとつとっても、何にも考えずに設定してくれるので、後々こちらが困る事になるんですよね。
スポット溶接とアーク溶接の違い知ってますか?って言ってやりたい。
そんなもんでも、振動試験、強度試験を通過すれば採用なんだから、出来栄え評価なんですよ。
比較なんてしてません。
その結果、不良が流出するとエビデンス作成のために色々な評価試験をやらされることに。
これって開発案件ですよね?
なんで工場のリソース割いてるんだよ。
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