王太子レオールと側近セバス(完結)

にのまえ

文字の大きさ
31 / 52

冷やしうどんを食べてよう (後)  その日の夜〜

しおりを挟む
 夕食からリビングに戻り、ソファーで寛いでいた。


「セバス、夕食の串かつは美味かったな。ソースもキャベツも揚げたての串はサクサクだった」

「アスパラガスの一本揚げ、椎茸も美味しかったです」

「セバスか。俺もアスパラガスと椎茸、美味かった」


セバスと夕飯にでた串かつの話で盛り上がっていた。モンスター肉、海鮮、野菜、卵を串にさして油で揚げる。


「自分で串かつを揚げるのも楽しかった」


それに対してセバスは笑う。


「レオール様の串かつ……私が見ていないと、ほとんど揚げすぎていましたよ」

「そうだったか? 今度、串かつを揚げる時は上手く揚げるから、セバス見ておけよ!」

「はい、見てますよ。でも、揚がるまでのレオール様が可愛かった。まだか、それはもう食べるんじゃないのかって、ソワソワされて」

「よく俺を見ているな」


やはり、自分で串を揚げるのは楽しく。久々にいつもよりテンションが上がった。あの食べ物は食べても美味くて、目で見ても楽しかった。揚げたてを食べるというのか贅沢だった。









風呂も終わらせて、1人でベッドで本を読んでいた。新刊が届いたとセバスが持ってきた。獣人と人との激しい恋の物語だと書いてあった。

期待して読み始めて、すぐこの物語に困った。主人公同士が出会い、引き寄せられて乗っけから、激しく交接が始まった。

「この行為にお互いの気持ちはあるのか? 出会ったすぐに、2人は番だと分かったと言っていだか早くないか?」


(番とは夫婦、相思相愛だと思ったが)


ただ、エロを楽しむだけならいい。俺はどちらかというと愛し合う物語が好きだな。誰が書いたのかと見れば作者ミッちゃん……だと。


(ミッちゃんーーミッシェル?)


「まさかな……ミッシェルかこれを書いたとかないよな、文章とエロシーンは上手いな」


これ以上は読めず本を閉じた。寝ようと思うがセバスが部屋から戻らない。先に寝るかと目を瞑り、うとうとし始めたとき、意識の遠くでガチャッと扉の開く音が聞こえた。


 ーーそして


「あっ、レオール様が寝てしまった……この格好が恥ずかしくて、中々部屋から出られなかったからですね」


(セバス?)


「……私から、レオール様を襲ってもいいでしょうか?」


(セバスが俺を襲う?)


そっと掛け布団の上から杭を撫でられた。うっ、と簡単に反応する俺の杭。


「もっと、触ってもいいかな。レオール様のを舐めたい」


掛け布団の中に手を忍ばせ、半ズボンの上から撫でた。


(少し興奮気味のセバス、俺が寝たと思って大胆だな……触り方が上手すぎて声がでる)


「ふっ、くっ」

「レオール様? ……寝ていても感じるのですね」


待て、その触り方はやばい。勃った……セバスもそれが分かったらしく、掛け布団をずらし俺の半ズボンに手をかけて、ポロッと俺の杭をだした。


「いつ見ても、レオール様の大きい。……好き」


(ちょっと待て。その言い方だと、俺の杭が好きだと言っているぞ……セバス)


ちゅっと先走りがでだした先端にキスを落とし、じゅるっと俺の杭を一気に咥えた。じゅるじゅると舐める音だけが大きく聞こえた。


セバスは甘いキャンディを舐めるかのように、俺の杭に舌を這わせる。


(うぐ、くっ、気持ちいい。寝ているフリをしているせいか、よけいに興奮した……くっ、射精る)


「レオール様の杭がピクッとした、射精そうなのですか?」

「そ、そうだ。セバス! くっ、ふぅ、射精る!」


強く吸われて、セバスの口の中に射精した。その後も綺麗に杭を舐めるセバス。


「俺の寝込みを襲うとはな……すげぇ、エロすぎたろ! セバス」

「すみません、触っているうちに我慢できなくて……レオール様」


掛け布団を全部めくり、セバスは俺に跨った。耳まで真っ赤なセバスのナース姿。恥ずかしいのだろう、目尻に涙を浮かべていた。


「レ、レオール先生の太い、お、お注射してください……」


頬まで赤くなって、ナース服の短なスカートを両手でたくし上げた。小さな面積の下着を持ち上げる、とろとろな杭と黒のガーターベルト。


「セェ、セバス⁉︎」


俺は目をぎゅっと瞑った。


「レオール様?」

「まっ、まま、待て、それはヤバいだろう!」

「あの説明書にこのセリフを言えば、めちゃくちゃに愛されると書いてあったので、試してみました……ダメでしょうか?」


 ダメなもんか、いま射精したばかりなのに、俺の熱杭は痛いくらいに勃っている。いいのか、このままでは欲望に乱暴にセバスを抱いてしまう。


「レオール先生?」


(まったく……)


「セバス君、そんなにコレが欲しいなら、自分で入れなさい」

「はい、先生」


既にぬるぬる液で解された蕾に、俺の悔いをあてがい、ゆっくり蕾に挿していく。


「あっ、あぁレオール様!」

「セバス、無理をするな。ゆっくりでいい」

「だけど私が我慢できません。早くレオール様の熱杭が欲しいのに気持ちばかり先走って、上手くできなくて……」


ごくりと喉を鳴らして、セバスの腰をガッツリ持ち突き上げた。我慢できなくなったのは俺もだ。


「あぁ、ああっ、ンンっ……レオール様」

「その姿、言葉で俺を煽ったことを後悔するなよ、セバス、ぬるぬる液を出せ」


アイテムボックスから出した、ぬるぬる液を受け取り蕾と杭に一本丸ごと垂らして、容赦なくセバスの蕾に己の杭を打ちつけた。


「ひゃあ、あぁんんっ……いい、レオール様っ、気持ちいい」


足したぬるぬる液によって、セバスの蕾は痛みを忘れて快感だけが押し寄せているらしい。スカートを手に持ち、俺の油送に気持ち良さげに声を上げた。


「イク、イク、イっちゃう! レオール様、あっ、ンンッ、イクッ!!」


 じゅぶじゅぶと油送を強め。

「セバス、お前の中に出すぞ!」


「はぁい、きてくださいレオール様!」


同時に果て、息の上がるセバスを引き寄せてキスを交わす。セバスの熱い口の中にじゅるっと舌を絡ませた。


「んっ、ふはぁ……はぁ、はぁ」

「寝るなよ、セバス。俺をあんなに覆ったんだ、まだ終わらねぞ!」


セバスをベッドに沈ませて、おさまらない熱をセバスの蕾に押し込んだ。


「あぁ、ん……レオール先生の太いお注射!」

「セバス!」


俺たちの夜はまだ続いた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

禁断の祈祷室

土岐ゆうば(金湯叶)
BL
リュアオス神を祀る神殿の神官長であるアメデアには専用の祈祷室があった。 アメデア以外は誰も入ることが許されない部屋には、神の像と燭台そして聖典があるだけ。窓もなにもなく、出入口は木の扉一つ。扉の前には護衛が待機しており、アメデア以外は誰もいない。 それなのに祈祷が終わると、アメデアの体には情交の痕がある。アメデアの聖痕は濃く輝き、その強力な神聖力によって人々を助ける。 救済のために神は神官を抱くのか。 それとも愛したがゆえに彼を抱くのか。 神×神官の許された神秘的な夜の話。 ※小説家になろう(ムーンライトノベルズ)でも掲載しています。

R指定

ヤミイ
BL
ハードです。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

チョコのように蕩ける露出狂と5歳児

ミクリ21
BL
露出狂と5歳児の話。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

敗戦国の王子を犯して拐う

月歌(ツキウタ)
BL
祖国の王に家族を殺された男は一人隣国に逃れた。時が満ち、男は隣国の兵となり祖国に攻め込む。そして男は陥落した城に辿り着く。

処理中です...