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昼食はカイとハヤが作ってくれるので、私は甘いお菓子を作っている。
「今日は何がいいかしら? リュート様、昼食のあとに食べたい甘い物はありますか?」
「昼食の後ですか? 僕はパンケーキ、クッキー、スイートポテトがいいですね……リリア嬢?」
呼ばれても、ずーっと甘い物を考える最中、パタパタ楽しげに動くリュート様の尻尾に釘付け、だった。
「リリア嬢?」
「は、はい。では、一口パンケーキにしましょう」
目線を外して、キッチンのジャム棚を覗く、苺とオレンジか……バターと蜂蜜もいいわね。小麦粉に卵の黄身と牛乳、お砂糖をボールで混ぜ合わせた。
次に、ほんの少し塩を入れた、卵白の入ったボール。
「ここでリュート様の出番です、卵白をメレンゲにしてください」
と、リュート様に渡した。
「わかった、まかせて」
いつもメレンゲにするときは、屋敷のみんな呼んで順番に混ぜたのだけど、リュート様は上手いのか、すぐにメレンゲになっていく。
「はあ、疲れた。次はリリア嬢の番ね」
リュート様に泡立て器とボールを渡される。回しだすと隣で楽しそうに見つめた。
「僕の国だと母上と妹も料理をするんだ。手伝いたいと言っても、男はキッチンに入ってはダメですって母上に言われていたから、リリア嬢の手伝いができて楽しい」
彼は本当に楽しそうに笑う。
「じゃ、次はリュート様の番ですわ」
すでに出来上がったメレンゲのボールは、しばらく、私達の間を行ったり来たりした。
出来上がった、ふわふわメレンゲを生地に混ぜて、バターを引いたフライパンに流して焼く。
その間、リュート様は隣に立ったり、カイとハヤの料理する姿を楽しげに見ていた。
今日のお昼は、トマトたっぷりの冷製パスタと、サラダ。デザートはパンケーキ。
小さい庭だけと、そこにテーブルを出してリュート様と向かい合わせに座った。
「いただきす」
カイとハヤの作る冷製パスタは絶品だわ。甘いトマトとニンニクの風味で、あっという間に食べてしまう。
リュート様のお皿もすでに空っぽ。でも彼にはまだ余裕がありそう、メイドを呼んで紅茶とさっき作った、パンケーキを運んでもらった。
二人で混ぜたメレンゲのお陰で、ふわふわに焼けたパンケーキ。苺とオレンジジャム、蜂蜜をかけてもいい。
「美味い……この小麦は俺の国の物だ。香ばしくてパンケーキはふわふわで、苺かオレンジのジャムを付けるとさらに美味しい」
「この小麦って、リュート様の国の小麦だったの?」
「あぁ、この味はそうだ。俺の国では国民に混ざり、父上、母上、兄上は僕とで畑を耕して小麦や野菜をたくさん畑で作り、隣国に輸出をしていた。精霊獣の加護のおかげで、多く実る畑。果物に野菜どれを取っても美味しかった」
その実り多き大地を隣の人間の国が狙った。隣国も貧乏ではないはずなのに、隣の芝生は青く見えたのかな。
「最初、父上は隣国と話し合いで解決したかったと申した……しかし、そうはいかなかった」
悲しげにリュート様の瞳が揺れた。長きに渡る戦争。多くの畑が潰れて、人々は傷付き、愛しい者を亡くした。
その間も、私達は守られていた。
「リュート様の国のお陰で、私達は傷を負うことがなかった。リュート様のお父様、国王陛下や皆様が私達の国を守ってくださったのです」
「いや、僕も守られていたよ。あなたのお兄さん達に幾度となく僕は助けてもらった。だから学ぶ国を選ぶときにこの国に来たいと、ナノーカ公爵のところに行きたいと我がままを言ってしまったんだ」
「そう言っていただくと、カーラお兄様とジュンクお兄様が喜びますわ」
でも、リュート様にごめんねと謝られた言われた。
それは私がレオーン殿下の婚約者だからかな。でも、お父様の手紙での話では国王陛下から、直属に頼まれたのだと書いてあった。
「リュート様は気にしなくていいのですよ。レオーン殿下には私ではなく、他に想う人がおりますから」
その一言で、リュート様はテーブルを叩き、怒りを表した。
「有り得ない! 婚約者がいながら他の女性を想う? 王子の婚約者は学ぶことが多い。僕の兄上は婚約者を支えながら、共に歩んでいる。あの王子はリリア嬢を支えないなんて……」
「リュート様、落ち着いてください。私は平気ですわ」
怒りに震えるリュート様を止めようとして、出した手を掴まれた。
リュート様の強い瞳。
「僕だったら君を…… ! ……あ、ああ、いや」
言葉を濁して、目を伏せてしまった。
僕だったらのあとに続くリュート様の言葉を、私は聞きたいと思ってしまった。
「今日は何がいいかしら? リュート様、昼食のあとに食べたい甘い物はありますか?」
「昼食の後ですか? 僕はパンケーキ、クッキー、スイートポテトがいいですね……リリア嬢?」
呼ばれても、ずーっと甘い物を考える最中、パタパタ楽しげに動くリュート様の尻尾に釘付け、だった。
「リリア嬢?」
「は、はい。では、一口パンケーキにしましょう」
目線を外して、キッチンのジャム棚を覗く、苺とオレンジか……バターと蜂蜜もいいわね。小麦粉に卵の黄身と牛乳、お砂糖をボールで混ぜ合わせた。
次に、ほんの少し塩を入れた、卵白の入ったボール。
「ここでリュート様の出番です、卵白をメレンゲにしてください」
と、リュート様に渡した。
「わかった、まかせて」
いつもメレンゲにするときは、屋敷のみんな呼んで順番に混ぜたのだけど、リュート様は上手いのか、すぐにメレンゲになっていく。
「はあ、疲れた。次はリリア嬢の番ね」
リュート様に泡立て器とボールを渡される。回しだすと隣で楽しそうに見つめた。
「僕の国だと母上と妹も料理をするんだ。手伝いたいと言っても、男はキッチンに入ってはダメですって母上に言われていたから、リリア嬢の手伝いができて楽しい」
彼は本当に楽しそうに笑う。
「じゃ、次はリュート様の番ですわ」
すでに出来上がったメレンゲのボールは、しばらく、私達の間を行ったり来たりした。
出来上がった、ふわふわメレンゲを生地に混ぜて、バターを引いたフライパンに流して焼く。
その間、リュート様は隣に立ったり、カイとハヤの料理する姿を楽しげに見ていた。
今日のお昼は、トマトたっぷりの冷製パスタと、サラダ。デザートはパンケーキ。
小さい庭だけと、そこにテーブルを出してリュート様と向かい合わせに座った。
「いただきす」
カイとハヤの作る冷製パスタは絶品だわ。甘いトマトとニンニクの風味で、あっという間に食べてしまう。
リュート様のお皿もすでに空っぽ。でも彼にはまだ余裕がありそう、メイドを呼んで紅茶とさっき作った、パンケーキを運んでもらった。
二人で混ぜたメレンゲのお陰で、ふわふわに焼けたパンケーキ。苺とオレンジジャム、蜂蜜をかけてもいい。
「美味い……この小麦は俺の国の物だ。香ばしくてパンケーキはふわふわで、苺かオレンジのジャムを付けるとさらに美味しい」
「この小麦って、リュート様の国の小麦だったの?」
「あぁ、この味はそうだ。俺の国では国民に混ざり、父上、母上、兄上は僕とで畑を耕して小麦や野菜をたくさん畑で作り、隣国に輸出をしていた。精霊獣の加護のおかげで、多く実る畑。果物に野菜どれを取っても美味しかった」
その実り多き大地を隣の人間の国が狙った。隣国も貧乏ではないはずなのに、隣の芝生は青く見えたのかな。
「最初、父上は隣国と話し合いで解決したかったと申した……しかし、そうはいかなかった」
悲しげにリュート様の瞳が揺れた。長きに渡る戦争。多くの畑が潰れて、人々は傷付き、愛しい者を亡くした。
その間も、私達は守られていた。
「リュート様の国のお陰で、私達は傷を負うことがなかった。リュート様のお父様、国王陛下や皆様が私達の国を守ってくださったのです」
「いや、僕も守られていたよ。あなたのお兄さん達に幾度となく僕は助けてもらった。だから学ぶ国を選ぶときにこの国に来たいと、ナノーカ公爵のところに行きたいと我がままを言ってしまったんだ」
「そう言っていただくと、カーラお兄様とジュンクお兄様が喜びますわ」
でも、リュート様にごめんねと謝られた言われた。
それは私がレオーン殿下の婚約者だからかな。でも、お父様の手紙での話では国王陛下から、直属に頼まれたのだと書いてあった。
「リュート様は気にしなくていいのですよ。レオーン殿下には私ではなく、他に想う人がおりますから」
その一言で、リュート様はテーブルを叩き、怒りを表した。
「有り得ない! 婚約者がいながら他の女性を想う? 王子の婚約者は学ぶことが多い。僕の兄上は婚約者を支えながら、共に歩んでいる。あの王子はリリア嬢を支えないなんて……」
「リュート様、落ち着いてください。私は平気ですわ」
怒りに震えるリュート様を止めようとして、出した手を掴まれた。
リュート様の強い瞳。
「僕だったら君を…… ! ……あ、ああ、いや」
言葉を濁して、目を伏せてしまった。
僕だったらのあとに続くリュート様の言葉を、私は聞きたいと思ってしまった。
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