王子とヒロインに騙された私を救ったのは、優しいもふもふの王子様でした。

にのまえ

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十三

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 翌朝、目覚めるとリュート様の腕の中で、眠っていた。

 昨日の出来事を全て覚えていた、私は彼にしがみ付き。

『リュート様、好き、好きなの。あなたが好き』

 正気ではなかったのだけど、彼に好きだと告白して恥ずかしい。

 それに、自分からリュート様にくっ付き、頬をすり寄せて、首を噛み噛みして、必要以上にキスをねだってしまった。


『リリア、可愛い』


 リュート様は名前を呼んでくれた。彼を見上げるとぱっちりと目が合う。

 
 起きていた⁉︎


「……っ、おはようございます」
「おはよう、リリア」

「リ、リュート様、昨日はすみません。あの、私、その変になってしまって……」
「それは僕もだよ、リリア。僕の可愛い番さん」


 リュート様は私を番さんだと呼び、近づき、鼻と鼻をすりすりした。


「私が、リュート様の番?」


「ああ、昨日確信した。こうなった以上、リリアにちゃんと話すね。昨日……僕は発情していたんだ」


「発情⁉︎」


「うん。少し前なら薬で治っていたんだけど、どうしてか? 昨日は薬が効くまで時間が、かかったんだ」

「だから、昨日は会ってくださらなかったのですね」

 そうだよと、リュート様は頷き、私をキツく抱きしめて首筋を嗅いだ。

「君からする甘い香り。普段は理性を保てるけど、発情した僕は君の香りで、理性を吹き飛ばして襲ってしまう」


 そうなのだとしたら。


「私もですか? リュート様の香りで自我を失い、襲ってしまったわ」

「そうだね、リリアの乱れかたは凄かったよ。僕の名前を呼んで。沢山、首にかじりついたね」

 
 耳元で囁かれて身体中に熱か籠る。


「そ、それはリュート様だって……同じだった」

「あぁ、乱れるリリアが堪らなかった。でも、発情は僕たち獣人族特有のものなんだけど、人の君がなるなんて……。君の先祖、もしくは両親か親戚に獣人族がいた、話を聞いていないかい?」

 獣人族? 

「聞いてみないと分からないから、お父様に手紙を聞いてみるわ」

「お願いするよ、もし君に獣人の血がまざっているのなら。僕と同じ薬が必要になるから夏休みに取りにいくと、国に連絡をしないといけない」


 発情を抑える薬は、リュート様の国でしか作られていなくて、手に入らないと説明を受けた。


「ふうっ……さすがにこの状態じゃ、リリアも汗で気持ち悪いだろ? 部屋についている、お風呂を沸かしてくるよ」

 リリアは絶対に風呂が湧くまで、ベッドから出てきちゃダメだからね。
 リュート様に念を押された。なぜだと、自分自身を見て絶句。着ていたドレスは破け、汗で濡れた下着はくっつき肌が透けていた。

「私って、この姿をリュート様に見せていた……の?」

 恥ずかしさの余り、体を隠そうと、掛け布団をさがし、た。


(ひっ、あ、あぁ……⁉︎)


 ベッドの上に掛け布団はなく……シーツは、みだれに乱れていた。
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