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空森島
一
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一緒に学んだみんなは所属する騎士団に移動していった。俺――ローリスは方向音痴、ノーコンは不治の病か治らず。それなりに努力をして魔法をいくつも覚え、天才魔導師となる。
――なんてなぁ!
あれから五年の時が経ち。俺の身長はかなり伸び、体つきも変わり、イケメンのまま十五歳――成人した。エルフはこの年くらいから、ほぼ見た目が変わらないらしい――ずっと、イケメンなわけだ。
それはラッキーだ。
まあ五年もあれば色々変わる、騎士団長のオッサンは魔物退治で、ひざを怪我して騎士団をやめて。いまは冒険者ギルドの所長に就任した。副団長が次の団長になった。
魔女先生ほ一年の休みを最近やっともらい、バカンスにいったし、サン先生は俺のあとに連れてこられた後輩達を教えている。
空森島に行く前にオッサンに会いにギルドにいくと。ガハハハッとあいも変わらず大声なオッサンに。
『ローリス、空森島から王都に降りるとき、手を繋いでやるよ! 一緒に酒を飲もう!』
だって。騎士団長を辞めても元気そうでよかった。
みんなから選別をもらい、サン先生からはテイム(モンスターを使役できる)指輪をもらった。やっぱり、異世界といえばスライムだよなって。先生に頼み、近くの森に行く許可を取ってもらい。スライムを三体ほどテイムしてきた。
空森島での俺の癒しだ!
空森島にいく前日の昼。サン先生、事務員さんたちと新人さんを加えて送別会をしてもらった。ナイスバディの猫族事務員さん二人と、ちいぱい竜人の新人さんに挟まれて昼食をとる俺。顔には出さなかったが内ではウヒョウ! 両手に花じゃ~と喜んでいた。
それがサン先生にはわかったらしく。
「ローリス君、よかったですね」
「…………! はい」
草食っぽいけどサン先生も男なんだなと、いまさがながら思った。送別会も終わり、俺は部屋の後片付けをスライム達としていた……便利だ。スライムはいらなくなったものを"ジュワッ"と酸で消化してくれた。
「ありがとう、スライム。――よし、持っていくものは全部マジックバッグに入れたな!」
あとは明日、空森島に行くだけだ――コンコンと扉を叩かれ、扉を開けるとエンがいた。
「エン! よ、久しぶりだな!」
「明日、空森島に行くと聞いた……食べ物と酒を持ってきた、飲まないか?」
「おお、イイぜ。飲もうぜ!」
珍しく施設を訪れたエン。彼は竜騎士団に入り、魔物討伐などで活躍して、同種の女の子にモテモテらしい。自慢かよ。――獣人隊に入ったみんな、救護隊のみんなも元気だってさ。
グラスに注いだエールを一気飲みしたエン。
「ローリス、お互いに大変だが、頑張ろう!」
――エン。
聞いた話ではあちこちにと、魔物討伐に駆り出される竜騎士団――エンも休みもなく働き、大変なんだろうな。
「ああ、頑張ろうな! 王都に空森島から降りたら、また酒でも飲もうぜ! お前の愚痴を聞いてやるよ!」
「ククッ、お前のもな」
この夜、二人、酔っ払って雑魚寝した。
次の日、朝練があるエンを見送り。サン先生とギルド裏に移動した。その裏にオッサンが食べ物とか衣類、その他もろもろを持って見送りに来ていた。
「ローリス、選別だ! 無理せず、頑張れよ!」
「ローリス君、何かありましたら通信機を使うんですよ」
「ありがとう、オッサン、サン先生。行ってくる!」
俺は選別を貰い、空森島まで転移した。
あの廃墟のような家はすべて取り壊されて、温室付きの俺専用の家が建てられ、畑、説明して作ってもらった露天風呂。いまは俺がここの管理者だから、何をしてもイイらしい。足らなくなったもの、必要なものはサン先生に頼めばいいし、魔法で作ればいいかな。
勇者が成人するまでのんびりやるよ。…………と、言っていた俺! 空森島に着いた早々に魔王からの歓迎が飛んできた。魔導師らしく杖を構えて、俺は王都に結界を二重にして張り。真っ黒な怨念を数うちゃ当たる作戦で打ち払う。
「おい、おい、初日から激務ですなぁ!」
盛大な独り言を喚きながら王都を守る。何発か外し、結界にあたるもの二重結界の為、びくともしない。
「フフフ、ハハハッ! ――まいったかぁ!」
五時間後――結界維持、魔力切れを防ぐためにポーションを何本も飲み、魔王の怨念に耐えた…………お、終わったのか? 力尽きてバダッとその場に倒れる。はじめ、あんなにはしゃいでいた俺の屍が完成した。
――マジか、キツいぞ!
――なんてなぁ!
あれから五年の時が経ち。俺の身長はかなり伸び、体つきも変わり、イケメンのまま十五歳――成人した。エルフはこの年くらいから、ほぼ見た目が変わらないらしい――ずっと、イケメンなわけだ。
それはラッキーだ。
まあ五年もあれば色々変わる、騎士団長のオッサンは魔物退治で、ひざを怪我して騎士団をやめて。いまは冒険者ギルドの所長に就任した。副団長が次の団長になった。
魔女先生ほ一年の休みを最近やっともらい、バカンスにいったし、サン先生は俺のあとに連れてこられた後輩達を教えている。
空森島に行く前にオッサンに会いにギルドにいくと。ガハハハッとあいも変わらず大声なオッサンに。
『ローリス、空森島から王都に降りるとき、手を繋いでやるよ! 一緒に酒を飲もう!』
だって。騎士団長を辞めても元気そうでよかった。
みんなから選別をもらい、サン先生からはテイム(モンスターを使役できる)指輪をもらった。やっぱり、異世界といえばスライムだよなって。先生に頼み、近くの森に行く許可を取ってもらい。スライムを三体ほどテイムしてきた。
空森島での俺の癒しだ!
空森島にいく前日の昼。サン先生、事務員さんたちと新人さんを加えて送別会をしてもらった。ナイスバディの猫族事務員さん二人と、ちいぱい竜人の新人さんに挟まれて昼食をとる俺。顔には出さなかったが内ではウヒョウ! 両手に花じゃ~と喜んでいた。
それがサン先生にはわかったらしく。
「ローリス君、よかったですね」
「…………! はい」
草食っぽいけどサン先生も男なんだなと、いまさがながら思った。送別会も終わり、俺は部屋の後片付けをスライム達としていた……便利だ。スライムはいらなくなったものを"ジュワッ"と酸で消化してくれた。
「ありがとう、スライム。――よし、持っていくものは全部マジックバッグに入れたな!」
あとは明日、空森島に行くだけだ――コンコンと扉を叩かれ、扉を開けるとエンがいた。
「エン! よ、久しぶりだな!」
「明日、空森島に行くと聞いた……食べ物と酒を持ってきた、飲まないか?」
「おお、イイぜ。飲もうぜ!」
珍しく施設を訪れたエン。彼は竜騎士団に入り、魔物討伐などで活躍して、同種の女の子にモテモテらしい。自慢かよ。――獣人隊に入ったみんな、救護隊のみんなも元気だってさ。
グラスに注いだエールを一気飲みしたエン。
「ローリス、お互いに大変だが、頑張ろう!」
――エン。
聞いた話ではあちこちにと、魔物討伐に駆り出される竜騎士団――エンも休みもなく働き、大変なんだろうな。
「ああ、頑張ろうな! 王都に空森島から降りたら、また酒でも飲もうぜ! お前の愚痴を聞いてやるよ!」
「ククッ、お前のもな」
この夜、二人、酔っ払って雑魚寝した。
次の日、朝練があるエンを見送り。サン先生とギルド裏に移動した。その裏にオッサンが食べ物とか衣類、その他もろもろを持って見送りに来ていた。
「ローリス、選別だ! 無理せず、頑張れよ!」
「ローリス君、何かありましたら通信機を使うんですよ」
「ありがとう、オッサン、サン先生。行ってくる!」
俺は選別を貰い、空森島まで転移した。
あの廃墟のような家はすべて取り壊されて、温室付きの俺専用の家が建てられ、畑、説明して作ってもらった露天風呂。いまは俺がここの管理者だから、何をしてもイイらしい。足らなくなったもの、必要なものはサン先生に頼めばいいし、魔法で作ればいいかな。
勇者が成人するまでのんびりやるよ。…………と、言っていた俺! 空森島に着いた早々に魔王からの歓迎が飛んできた。魔導師らしく杖を構えて、俺は王都に結界を二重にして張り。真っ黒な怨念を数うちゃ当たる作戦で打ち払う。
「おい、おい、初日から激務ですなぁ!」
盛大な独り言を喚きながら王都を守る。何発か外し、結界にあたるもの二重結界の為、びくともしない。
「フフフ、ハハハッ! ――まいったかぁ!」
五時間後――結界維持、魔力切れを防ぐためにポーションを何本も飲み、魔王の怨念に耐えた…………お、終わったのか? 力尽きてバダッとその場に倒れる。はじめ、あんなにはしゃいでいた俺の屍が完成した。
――マジか、キツいぞ!
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