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空森島
二
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気付けば真っ暗――どうやら、魔王の怨念を撃退したあと倒れたらしい。このときフッと思う、倒れてもこのままか……、一人って怖い。
グゥウ。――魔力をつかい腹が減ったな。その前にライトの魔法を使いあたりを照らして、下を覗き、俺は張った結界を確認した。
(うーむ。しっかり結界を張ったつもりだったけど、一枚目はほぼ砕けたな――次回は三枚、張ってほうがいいかな?)
魔法で報告書をだして今日の日付と、どう対処したかを事細かく書く。一ヶ月に一度したに降りるときにギルドに提出する。
「腹減った」
そうだ。サン先生が言っていたけど、ギルド裏から転移魔法してきた場所に、朝昼晩の食事が届くとも言っていた。さっそく行ってみると、トレーに乗った夕飯が届いていた。
(……ウワッ、ぜったいに冷めてるし、むなしい)
来る前にオッサンに貰った材料で、なにか作ればいいのだが、疲れていて作る気がしない。
施設のご飯食べたい。
一日にしてホームシックだよ!
「ハァ、ひとりの食事も虚しいな、スライムでも呼ぶか」
スライムを呼ぼうと指輪を触り画面をだした。スス、スラ、スム――テイムした三匹のスライムを呼ぼうとしたのだが。三匹テイムしたスライムのほかに"何か"をテイムしたであろう空欄があった。名前はないから借りテイムなんだろうけど。
――俺はスライム以外に、なにをテイムしたんだ?
覚えていなくてとりあえず呼んでみようと、空欄をさわり"何か"を呼んでみた。現れたものをみて絶句。ウガァ――なんと、風呂に入っていたのか、泡をつけ裸のエンが現れた。
「はぁ、なんで、エン?」
驚く俺と、冷静なエン。
「こんばんは、ローリス。呼ぶのはあと一時間、待ってくれないか?」
「……んあ、わ、わかった」
って、俺、エンをテイムしてないぞ!
夕飯と風呂を終わらせて一時間後、ふたたびエンを呼んだ。現れたエンは落ち着いた格好で現れる。やはり間違いではなく、俺はエンをテイム(仮契約)しているようだ。
現れたエンに頭を下げた。
「エン……すまん。何かの手違いで、お前をテイムしているみたいなんだ、まだ仮契約だしけすな」
「いいや、消さなくていい。それに間違いじゃない……酔っ払って、雑魚寝して日に俺から願いでた」
エンから願いでたぁ?
「へっ? 酔っ払っていたから覚えていないぞ、友達をテイムなんて……イヤじゃないか?」
「俺はイヤじゃない。お前、こんな場所でひとりは寂しくないか?」
――こんなところで一人「グッ」エン、痛いとこをつくなぁ。
「まあ、本音は。ここに一日いて、魔王を撃退して倒れてもひとり、寂しいよ。でも、エンと俺はともだちだろ?」
「今日のあのあと――倒れたのか?」
しまった……つい口が滑った。エンの驚いた顔をしたあと考え込む。やばい、コレは引かないな。そりゃ、寂しいときにエンが来てくれたら楽しいけど……エンのプライベートの時間を潰してるようでイヤだな。
「わかった――ローリス。俺と契約しよう!」
――やっぱり、そうなるかぁ! 優しすぎるぞ、エン!
グゥウ。――魔力をつかい腹が減ったな。その前にライトの魔法を使いあたりを照らして、下を覗き、俺は張った結界を確認した。
(うーむ。しっかり結界を張ったつもりだったけど、一枚目はほぼ砕けたな――次回は三枚、張ってほうがいいかな?)
魔法で報告書をだして今日の日付と、どう対処したかを事細かく書く。一ヶ月に一度したに降りるときにギルドに提出する。
「腹減った」
そうだ。サン先生が言っていたけど、ギルド裏から転移魔法してきた場所に、朝昼晩の食事が届くとも言っていた。さっそく行ってみると、トレーに乗った夕飯が届いていた。
(……ウワッ、ぜったいに冷めてるし、むなしい)
来る前にオッサンに貰った材料で、なにか作ればいいのだが、疲れていて作る気がしない。
施設のご飯食べたい。
一日にしてホームシックだよ!
「ハァ、ひとりの食事も虚しいな、スライムでも呼ぶか」
スライムを呼ぼうと指輪を触り画面をだした。スス、スラ、スム――テイムした三匹のスライムを呼ぼうとしたのだが。三匹テイムしたスライムのほかに"何か"をテイムしたであろう空欄があった。名前はないから借りテイムなんだろうけど。
――俺はスライム以外に、なにをテイムしたんだ?
覚えていなくてとりあえず呼んでみようと、空欄をさわり"何か"を呼んでみた。現れたものをみて絶句。ウガァ――なんと、風呂に入っていたのか、泡をつけ裸のエンが現れた。
「はぁ、なんで、エン?」
驚く俺と、冷静なエン。
「こんばんは、ローリス。呼ぶのはあと一時間、待ってくれないか?」
「……んあ、わ、わかった」
って、俺、エンをテイムしてないぞ!
夕飯と風呂を終わらせて一時間後、ふたたびエンを呼んだ。現れたエンは落ち着いた格好で現れる。やはり間違いではなく、俺はエンをテイム(仮契約)しているようだ。
現れたエンに頭を下げた。
「エン……すまん。何かの手違いで、お前をテイムしているみたいなんだ、まだ仮契約だしけすな」
「いいや、消さなくていい。それに間違いじゃない……酔っ払って、雑魚寝して日に俺から願いでた」
エンから願いでたぁ?
「へっ? 酔っ払っていたから覚えていないぞ、友達をテイムなんて……イヤじゃないか?」
「俺はイヤじゃない。お前、こんな場所でひとりは寂しくないか?」
――こんなところで一人「グッ」エン、痛いとこをつくなぁ。
「まあ、本音は。ここに一日いて、魔王を撃退して倒れてもひとり、寂しいよ。でも、エンと俺はともだちだろ?」
「今日のあのあと――倒れたのか?」
しまった……つい口が滑った。エンの驚いた顔をしたあと考え込む。やばい、コレは引かないな。そりゃ、寂しいときにエンが来てくれたら楽しいけど……エンのプライベートの時間を潰してるようでイヤだな。
「わかった――ローリス。俺と契約しよう!」
――やっぱり、そうなるかぁ! 優しすぎるぞ、エン!
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