三十歳、アレだと魔法使いになれるはずが、異世界転生したら"イケメンエルフ"になりました。

にのまえ

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空森島

十五

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「ヌヌさん、お昼はカルボナーラうどんにしたよ」

 夕飯のピザ生地をねかして、ついでにお昼ようにうどんを打って。
 味付けは女性が好きなカルボナーラうどんにした。
 キッチンで作り、天気もいいから外で食べようと、書庫にいたヌヌさんを誘った。 
 
「ヌヌさん、お昼ですよ。外でカルボナーラうどん食べましょう!」

「はい、いま行きます」
「俺は外にいるから」

 書庫からでてきたヌヌに、木の器に盛ったカルボナーラうどんをだした。彼女は初めてみたのだろう瞳を輝かして。

「うわぁ、これがカルボナーラうどん? 初めてみる料理……いい香り、美味しそう。ローリス君、いただきます」
 
「嬉しそうだな。どうぞ、食べてくれ」

 ベーコンとチーズ、卵、塩コショウがあれば簡単にできる。
 昔、よくパスタでも、うどんでも作ったよなぁ。

「うまっ」
「ンンッ。ほんと、おいしいです。うどんがツルツルで、カルボナーラ? ソースがよくからみます。おかわりしたい」

「そういうと思って、もう一人分ずつはあるぞ。ヌヌさん、サラダも食べる?」 

「はい!」

「いい返事だ、ちょっと待ってて」

 俺は近くの畑に向かいレタスをとってきて、水魔法で洗い皿に山盛りにちぎった。ドレッシングはオリーブオイルとレモン汁、塩コショウをまぜてかける。

 採れたてレタスにドレッシングがこれまたあう。
 うどん四人前と、レタスを二人でひとたま食べきった。

「腹いっぱい。もう、食えん」
「私もお腹いっぱいです」

 ゴロンと寝転がった。

 

 日が暮れてエンから"帰った"と連絡がはいり空森島に呼んだ……
 遠征帰りで疲れ傷付いたエンと、よけいな人たちも着いてきた。
 まえに俺の食糧を食べ尽くして帰っていったオッサンとサン先生……今回はお土産持参だった。

「ローリス……元気そうだな」

「エン?」
「フウッ、疲れた」

 今回の遠征は大型モンスターとの戦いがあり。
 討伐するまでかなり苦労したらしい、俺は自分用のポーションをエンに数本渡した。

「ありがとう、たすかる」
「夕飯ができるで風呂でリラックスしてくれ!」

「ああ……」

 疲れを癒してもらおうと露天風呂も用意した。
 ヌヌはいきなり鎧と服を脱いだ、エンをみて真っ赤な顔になり視線をそらした。
 エンは相変わらずで、みられても気にせず風呂に浸かった。

「……気持ちいい、癒される」
「風呂か? いいなぁ」
「いいですね」

 風呂でまったりするエンをみて、着いてきたオッサンとサン先生も脱ぎだしたから、ヌヌを中のキッチンに呼んだ。

 

 準備ができてピザをバーベキューコンロで焼く。
 最初はソーセージとベーコン、ピーマンのシンプルピザ。

「できたよ!」

 焼き立てチーズがトロトロのピザに、みんなは手を伸ばした。

「「いただきます!」」


「ガハハハッ! ローリス、ピザうまい!」

「…………」

「チーズがトロトロでおいしい」

「…………」

「ローリス、ポーションありがとう。ピザうまい」

「おう、ポーションならいくらでもあるから、遠慮なく言ってくれ…………と、オッサンとサン先生、二人はすこしは遠慮しろ!」

 大食らいのオッサンと、細身ながらしっかりと食べるサン先生。
 うまい、うまいと、焼きたてのピザをほおばる。
 ……焼きたてのピザは。チーズがトロトロ、ベーコン、ソーセージ、採れたてハーブ、手作りピザソースでうまかろう。
 
「オッサン、サン先生、どんだけ食うんだよぉ! 仕込んだピザ生地がなくなる!」

「悪いローリス、うまくてやめれん! エールによくあう!」
 
「ええ、おいしい!」

 いい笑顔だな。そんな顔されると何も言えなくなる。
 ジャガイモとトマト、ナスなどを持ってきてくれたし――いいっか。

「エン、ヌヌさんもしっかり食べて、マルゲリータ焼きあがったぞ! チーズやきもな!」

「はい」
「おう!」

「「うまそう!」」

 みんなで熱々なピザを頬張った。
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