三十歳、アレだと魔法使いになれるはずが、異世界転生したら"イケメンエルフ"になりました。

にのまえ

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空森島にやってきたモフモフ黒い鳥。

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 時がたち。俺とネネは空森島にきて二十歳。
 王子も無事に十五歳になり成人を迎え、勇者の印が浮かんだとオッサンに聞いた。
 これで俺の役割も終わり、王都に戻り、次の任務に着くのだろう。

「ネネ、黒、ありがとう。ネネの的確な指示のおかげで、魔力を消費せずに王都を守れた」

「はい。これもローリス君のおいしい、ご飯があったからです」

「うむ、ローリスの作る料理はどれもはじめて見るものばかりで、美味かったのじゃ」

 ――嬉しいことを言ってくれるじゃねぇか。

「それは良かった。さて、下でオッサンたちが待ってる、王都に戻ろう。黒も一緒にな」

 手をだすと、黒は俺の手を握った。


 
 三人一緒に転移魔法でギルド裏に着くと、オッサンだけではなく、エンとサン先生がいた。

「オッサン、サン先生、エン、お迎えありがとう」
「戻りました」
「うむ、戻ったのじゃ」

「ローリス君、ネネ、黒、おつかれさま」
「二人はよくやった、黒ちゃんもね」

「おかえりローリス、ネネ、黒」


 その足で王城に向かい、皇太子となった王子主催の晩餐会に主席する。オッサンの話だと、美味いものが食べれると聞いた。

 王城につくとすぐに王の間に案内された。王座に座る皇太子は会わないうちに大きくなり、勇者の血筋だろうか? オーラが半端ない。

 ――これは。
 
 黒に守りの魔法をかけておいて良かった。
 いまは弱い魔族だから、一瞬でチリになっていたかも。

 本人もわかったのかガタガタ震えているから"大丈夫"だと、強く手を握ってやった。

「ローリス、ネネ、いままでご苦労さまでした。僕は成人して勇者の力が芽生え、これから国を守れます」
 
「それはよかった。無事に役目を終えてホッとしております」

「わ、私もです」

 ネネ、緊張して声が裏返ってる。

「フフ、二人に感謝として食事を用意した。みんなで食堂にいこう」

 皇太子にいわれ騎士の後について食堂に向かうと、オーの字になられたべられたテーブル、その真ん中にはシェフが立っている。

 用意されていた料理は天ぷらと、串揚げ、エール。
 ご飯も炊かれているから天丼、天茶漬けにもできるんだな。

 ――うん、勇者も俺と同じ確定だ。

 ヌヌは用意されてた料理を見渡して。

「これ、ローリス君が前に作ってくれた串揚げだわ」
「ヌヌ、天ぷらもあるぞ」

 ――フフ、俺も二、三ヶ月前に二人、いや、みんなに天ぷらと串揚げを揚げた。

 そのとき、エビとか魚介類はなかったので。
 肉、野菜中心の天ぷらと串揚げだった――しかし、今日のはエビがあったのだ。

「エビの天ぷら、串揚げか? 楽しみぃ」

 それが皇太子に聞こえたらしく。
 
「エビは、ローリス君が喜ぶと思ってね。近隣国を探したよ」
「ありがとうございます、皇太子」

 驚きながらお礼を言うと、皇太子は意味深に笑った。


 ――あちゃ、皇太子にも俺が転生者だって、バレているな。


 まっ、隠していないからいいっか。
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