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第1章:エルフの国編
第5話 帝王眼「エンペラーアイ」
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「帝王眼ってなんすか?厨二病ですか?」
「帝王眼というのは生物個体の特有能力の一種です。帝王眼はその中でも最上位の能力の一つで発眼したものは過去に三人しか例しかありません。ちなみに我が国の初代国王アーロン一世も発眼者の一人です。」
「へー、そうなんですか・・・」
(こいつ、厨二病スルーしやがった・・・)
「帝王眼についての情報は少ないですが、わかっている中であなたが持つ能力と同じものがありました。なので帝王眼の可能性が高いと思われます」
「だとしたらこいつどうします?敵意はないみたいですけどもし必要なら・・・」
「その必要はないぞアダム」
尋問室のドアを開ける音がすると同時に巨漢の男が入ってきてアダムにそう言った。
その男が部屋に入るとケイト団長と隊長達はその巨漢の男の前に跪いた。
俺はただ縛られたまま椅子に座らされている。
「あのー、この人誰ですか?」
「大和殿!失礼ですよ!このお方はこのエルフ=シャーリス王国第15代国王ドズム・シャーリス様ですよ!」
(いやそんな事言われても聞いてねーし)
大和はそう思いつつも挨拶はすることにした。
「すいません。あなたが国王であるということを知りませんでした。さらにはこんな縛られた状態で申し訳ありません」
「フッフッフ構わんよ。ケイト、縄を解いてやれ」
「はっ!」
ケイトは国王に言われた通りに縄を外してくれた。
(てか一体なん時間縛られてたんだ?)
実際は拘束された時から1時間半が経っていたが、大和は時間を知る術がなかった。
「お主、名はなんと言う?」
「ヤマト・ハナオカと申します」
「ヤマトか、変わった名だな」
「異世界人ですので・・・」
「ほう、ではやはり報告を通り異世界人のようだな。一応会議の内容も聞かせてもらった。とりあえず元いた世界に帰る方法が見つかるまでこの国に居てはどうだ?」
「国王陛下、大変恐れながら申し上げますがこやつは異世界人、我々からすれば未知の存在で今は敵意はないとはいえ敵か味方かもわからないのですよ?よろしいのですか?」
「おい、バカ、サユリやめろ!」
サユリがドズムに意見すると、ケイトが慌てて止める。
大和はさっきまで冷静だったケイトがこんなに焦っているのが面白いと思いながら彼らを見ていた。
「ケイト、構わぬ。サユリの意見もわからぬわけではない。ただ帝王眼に興味がある。それにこやつが敵意を向ける可能性はほぼゼロに等しい」
ドズムは何故かそう断言する。
「我の特有能力に敵意を見破る力を持つ聖眼がある。つまりお主が敵意を向ければ直ぐにわかる。ただ、お主が我よりも強者であるならば欺けるかもしれぬがな」
とりあえずこの国王が凄い人だということは大和にも理解出来た。
そして敵ではないこともよくわかったので、一応敵意はないことも宣言しておこうと思った。
「俺はあなた達に敵意を向けることはないとは誓います。そして、しばらくの間この国に滞在することをお許し願いたい」
「フッフッフ、いいだろう。我らエルフ=シャーリス王国は、新たな仲間としてヤマト・ハナオカを受け入れる!!」
「感謝します」
俺も一応世話になる立場だし、皆に合わせて跪いてみた。
「サユリもそれで良いな?」
「はい・・・王の望むままに。先程は出過ぎた真似をしてしまい申し訳ありませんでした。どうか私に罰を」
「構わぬ。王に対し反対意見を述べただけで罰を与えていたら暴君そのものではないか」
「寛大なお心に感謝致します」
ドズムとサユリのやり取りが終わると、一同は解散した。
そして俺は宿屋に案内されることとなった。
「帝王眼というのは生物個体の特有能力の一種です。帝王眼はその中でも最上位の能力の一つで発眼したものは過去に三人しか例しかありません。ちなみに我が国の初代国王アーロン一世も発眼者の一人です。」
「へー、そうなんですか・・・」
(こいつ、厨二病スルーしやがった・・・)
「帝王眼についての情報は少ないですが、わかっている中であなたが持つ能力と同じものがありました。なので帝王眼の可能性が高いと思われます」
「だとしたらこいつどうします?敵意はないみたいですけどもし必要なら・・・」
「その必要はないぞアダム」
尋問室のドアを開ける音がすると同時に巨漢の男が入ってきてアダムにそう言った。
その男が部屋に入るとケイト団長と隊長達はその巨漢の男の前に跪いた。
俺はただ縛られたまま椅子に座らされている。
「あのー、この人誰ですか?」
「大和殿!失礼ですよ!このお方はこのエルフ=シャーリス王国第15代国王ドズム・シャーリス様ですよ!」
(いやそんな事言われても聞いてねーし)
大和はそう思いつつも挨拶はすることにした。
「すいません。あなたが国王であるということを知りませんでした。さらにはこんな縛られた状態で申し訳ありません」
「フッフッフ構わんよ。ケイト、縄を解いてやれ」
「はっ!」
ケイトは国王に言われた通りに縄を外してくれた。
(てか一体なん時間縛られてたんだ?)
実際は拘束された時から1時間半が経っていたが、大和は時間を知る術がなかった。
「お主、名はなんと言う?」
「ヤマト・ハナオカと申します」
「ヤマトか、変わった名だな」
「異世界人ですので・・・」
「ほう、ではやはり報告を通り異世界人のようだな。一応会議の内容も聞かせてもらった。とりあえず元いた世界に帰る方法が見つかるまでこの国に居てはどうだ?」
「国王陛下、大変恐れながら申し上げますがこやつは異世界人、我々からすれば未知の存在で今は敵意はないとはいえ敵か味方かもわからないのですよ?よろしいのですか?」
「おい、バカ、サユリやめろ!」
サユリがドズムに意見すると、ケイトが慌てて止める。
大和はさっきまで冷静だったケイトがこんなに焦っているのが面白いと思いながら彼らを見ていた。
「ケイト、構わぬ。サユリの意見もわからぬわけではない。ただ帝王眼に興味がある。それにこやつが敵意を向ける可能性はほぼゼロに等しい」
ドズムは何故かそう断言する。
「我の特有能力に敵意を見破る力を持つ聖眼がある。つまりお主が敵意を向ければ直ぐにわかる。ただ、お主が我よりも強者であるならば欺けるかもしれぬがな」
とりあえずこの国王が凄い人だということは大和にも理解出来た。
そして敵ではないこともよくわかったので、一応敵意はないことも宣言しておこうと思った。
「俺はあなた達に敵意を向けることはないとは誓います。そして、しばらくの間この国に滞在することをお許し願いたい」
「フッフッフ、いいだろう。我らエルフ=シャーリス王国は、新たな仲間としてヤマト・ハナオカを受け入れる!!」
「感謝します」
俺も一応世話になる立場だし、皆に合わせて跪いてみた。
「サユリもそれで良いな?」
「はい・・・王の望むままに。先程は出過ぎた真似をしてしまい申し訳ありませんでした。どうか私に罰を」
「構わぬ。王に対し反対意見を述べただけで罰を与えていたら暴君そのものではないか」
「寛大なお心に感謝致します」
ドズムとサユリのやり取りが終わると、一同は解散した。
そして俺は宿屋に案内されることとなった。
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