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ラブホテル

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◆◆◆◆◆


「ラブホテルはやっぱり下品な内装だな」

安堂がラブホテルの室内を見回し、悪態をついた。僕はため息を付きながら、口を開く。

「安堂さんがラブホテルを選ぶなんて珍しいね。金回りが悪くなっちゃったの?」

「違うわ!」
「じゃあ、なんでここ?」

安堂と共に僕は堺市から再び大阪に戻ってきていた。そして、瑛太と泊まったラブホテルの同じ部屋に、僕と安堂はいる。明らかに嫌がらせだ。

「浴室が透け透けとか下品すぎる」

「ジャグジーにすると、更にムーディーで下品になるよ。照明がキラキラして綺麗ではあるけどね」

安堂が僕をベッドに押し倒した。そして、僕のズボンを脱がしに掛かる。

「ちょ、安堂さん!」
「尻穴見せろ」
「下品!」

「浮気してないか確認のためや。下心はない。とにかく、尻を見せろ!」

僕をうつ伏せにすると、下着ごとズボンをずらせた。めちゃくちゃ情けない格好だ。安堂がじろじろとアナルを観察している。変態にしか見えない。

「うーん、わからん。浮気したかわからん」

「浮気してないよ。尻穴は腫れてないでしょ?もうやめてくれる、安堂さん」

「お前の浮気相手のペニスが、極小サイズの可能性は否定できないからな」

僕は何故かムッとなって反論していた。

「瑛太のペニスは太くてデカいから!瑛太のペニスをバカにしないでくれる!」

ズブ、ズブズブ、

「ひっ、ちょ!」
「これくらい、太いか?」

安堂がいきなり挿入してきた。解していないアナルがギシギシと軋み、痛みが走る。僕はシーツを掴んで痛みに耐えた。だが、これ以上は無理。マジで耐えられない。

「いい加減にして!やるなら、ちゃんと可愛がって。安堂さん!」

「おっ!」

安堂がぺニスを引き抜いた。そして、僕の背中を優しく撫でる。

「すまん。マジで、鈴木とはやってないんやな。中が全然広がってなかった。泣くことないやろ、笹原」

僕はベッドで身を丸くして涙ぐんでいた。痛いし腹はたつし、涙は出てくるし。

「うるさい!」

不意に安堂に優しく抱きしめられた。そして、僕の服が脱がされていく。安堂も衣服を脱ぐと、逞しい肉体が露になる。僕は安堂の方に体を向き直り彼を睨み付けた。

「すまん。優しくする」
「・・・」
「笹原」

「安堂さん。瑛太は僕の唯一の友達で、あいつは僕には必要な存在なんだ。『黒闇姫』みたいに、僕には必要なんだ」

「俺を煽ってどうする、笹原?」

「瑛太に手を出したら、安堂さんを『黒闇姫』で刺すから。死ぬまで刺すから。僕と瑛太の関わりに干渉するのも止めて。今回ので限界。瑛太を刺激するような真似も止めて!」

安堂がニヤリと笑い、僕の唇を激しく奪った。

「んっ、ふ。はぁ、はぁ」
「煽られた。抱くぞ、笹原」


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