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◆◆◆◆◆
こんなクソゲー世界に僕が転生したのは、神様の意地悪としか思えない。
「で、この婚約破棄の場に、神子がいないなら・・彼は、今は何処にいるの?」
「神子は目立ちたがり屋だろ?俺の婚約破棄のような地味な舞台より、ランス = アドルフソンの婚姻解消の場に、着飾って登場したがってね。止めたのだが、無理だった。あちらは、王城の玉座の間が舞台だ。きらびやかな舞台だから、神子が好きそうだろ?」
今度は僕が頭を抱える番だった。
「うわー、兄上・・晒し者だよ。マジかぁ」
「すまない、本当にすまない」
「いや、バルブロ。謝らないで。多分、君はこれからが大変だと思うから。何かあれば相談に乗るよ。いや、神子はけっこう嫉妬深いから、もう会わない方が無難かな?」
「そんな、ミカエル!俺を捨てるのか!あの神子との婚姻生活を、一人で乗り切れと言うのか!君は、俺の友人ではないのか!?」
「いや、うーん。バルブロ、うー、君の必死さに少々ビックリした。余程精神が参っているようだね。分かったよ。時々、会うだけだからね?それでいい?」
「ありがとう、心強いよ」
俺は席から立ち上がり、侯爵家の邸に戻ることにした。とりあえず、ランス兄さんと今後の事を、話し合わなくてはならない。
「送っていくよ、ミカエル」
「いや、一人で帰るよ。護衛もいるしね。気遣いありがとう。あの・・これから頑張ってね、バルブロ」
「ああ、頑張るよ・・」
こうして、僕の婚約生活はあっさりと終わってしまった。今回こそ、尻を解放するつもりだったのに残念だ。
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こんなクソゲー世界に僕が転生したのは、神様の意地悪としか思えない。
「で、この婚約破棄の場に、神子がいないなら・・彼は、今は何処にいるの?」
「神子は目立ちたがり屋だろ?俺の婚約破棄のような地味な舞台より、ランス = アドルフソンの婚姻解消の場に、着飾って登場したがってね。止めたのだが、無理だった。あちらは、王城の玉座の間が舞台だ。きらびやかな舞台だから、神子が好きそうだろ?」
今度は僕が頭を抱える番だった。
「うわー、兄上・・晒し者だよ。マジかぁ」
「すまない、本当にすまない」
「いや、バルブロ。謝らないで。多分、君はこれからが大変だと思うから。何かあれば相談に乗るよ。いや、神子はけっこう嫉妬深いから、もう会わない方が無難かな?」
「そんな、ミカエル!俺を捨てるのか!あの神子との婚姻生活を、一人で乗り切れと言うのか!君は、俺の友人ではないのか!?」
「いや、うーん。バルブロ、うー、君の必死さに少々ビックリした。余程精神が参っているようだね。分かったよ。時々、会うだけだからね?それでいい?」
「ありがとう、心強いよ」
俺は席から立ち上がり、侯爵家の邸に戻ることにした。とりあえず、ランス兄さんと今後の事を、話し合わなくてはならない。
「送っていくよ、ミカエル」
「いや、一人で帰るよ。護衛もいるしね。気遣いありがとう。あの・・これから頑張ってね、バルブロ」
「ああ、頑張るよ・・」
こうして、僕の婚約生活はあっさりと終わってしまった。今回こそ、尻を解放するつもりだったのに残念だ。
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