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バーミンガム城を去る。その前にフィアルにはやっておかねばならない事があった。例え愛のない結婚であったとは言え、そこは令嬢の結婚……嫁入りには家宝とも呼べる物を持参していた。その中でも、どうしても人の手に渡ったままではいけない物があったのである。
王家宝物庫に保管された『それら』を、フィアルは取り戻す必要があった。
厳重に守られた通路を進み、宝物庫の前に立つ警備の者達にフィアル自らが名乗り、扉が開かれると……そこは正に、金銀財宝の山であった。
フィアルとオロチが部屋へと入ると扉は閉められ、蝋燭の光を受けた黄金の輝きの中で二人は顔をあわせた。
「よし、監視の魔法があったが、幻影で上書きしておいたぞよ。いつでも喚んでよいぞ」
「相変わらず仕事が早いのね……ありがとう。『マガタマ』と『カガミ』はお願いね」
「任せるがよい。フィアルのお願いなら、爺ちゃん張り切っちゃうぞい!」
「もう、オロチったら。それじゃあ始めるわ……」
王家の宝物庫ともなると、厳重な魔法による防御機構が幾重にも張り巡らされている。それを扉が閉められた瞬間に掌握、上書きしたと言うオロチに、感心はするが驚きはしないフィアルは、預けていた目的の物を召喚ぶ呪文を唱え始めた。
「とふかみえみため……かんごんしんそんりこんたけん……はらいたまひきよめたまう」
正確には呪文ではなく『祝詞』---
唱うように奏でられるそれは、この国ではない遥か東方の国に伝わる。独特のリズムを持ち、フィアルの声で奏上される言葉と音には、不思議で神秘的な力が宿っているのを聴く者は感じとるであろう。残念ながらこの場に、オロチ以外の者は居ないのだが…
これをジェリドが聴けば、アルマダの流した下衆で下品な噂なぞ大嘘であると見抜けたであろう。それ程までに祝詞を奉るフィアルの姿は、美しく、清らかで、魂の気高さすら感じさせる神々しさを放っていた。
「かくきませり、たまほめの……天つかさどりしはりゅふの叢雲」
やがてフィアルの奏でる詞がピークとなり、フィアルの姿を光が包み込む。数瞬後、眼をつんざく様な光が晴れると……フィアルの右手には一振りの『ツルギ』が握られていた。
剣の名は『クサナギ』……『天の叢雲』とも呼ばれる神剣は、過度の装飾をされておらず、とても実戦的で武骨な両刃刀であった。深窓の令嬢が守り刀として持参する見た目では結してない。
この召喚すれば手に現れる神剣クサナギを、強力な結界とも言える王家宝物庫に封印したのはフィアル自身。それをまた自らの手で破った。フィアルなりのバーミンガム王家に対する決別の儀式として……
「ふむ……妙じゃのう……」
「どうしたの、オロチ?」
「いやのう……マガタマはあったんじゃが、カガミがないんじゃ。喚んでも返事を寄越さんわ」
オロチの手には奇妙な流線型の宝石、神器『マガタマ』が握られていた。
だが、もう一つの神器である『カガミ』が無いらしい。他にもフィアルがシェリオン家から持参した物が見当たらない。アルマダが勝手にフィアルの物を、我が物とするのは今に始まった事ではないが……カガミを盗める訳がなかった。
何故ならフィアルと違い、オロチなら結界の中だろうと外だろうと、例えこの世の果てにあろうと大した違いではない。そのオロチが無いと言うのなら、『この宝物庫の中にカガミは存在しない』で間違いない。
そしてオロチが喚んでも来ないと言うのなら、オロチよりも力の強い者が権限を握っているという事である。そんな者は一柱しか思い付かない。
「『シン』は一体、何をしているのかしら……」
「分からぬ……ワシ等は一個の生物じゃが、精神は各々独立した別個体じゃからのう。全く、あやつは子供でもあるまいし。5年、フィアルに会えんかっただけで何を始めたのやら……先代として頭が痛いわい」
シンとは八つの頭を持ち、それぞれに意志をもつヤマタノオロチである者達の……文字通り首領である。
名を『真龍』と呼び、シンはフィアルのみが呼ぶことを許された愛称。先代の首領・オロチに代わり、現代の龍王と呼べる存在。フィアルとの盟約を交わした張本人……否、張本神である。
「まぁええわい。それよりも姫、この執事めにマガタマを着けさせて頂ける名誉をば賜れませんかのう?」
そう言うとオロチは、手に持ったマガタマをフィアルに広げて見せた。
中央に独特な形をした勾玉を、シェリオン領の彫金職人が細工で彩った和洋折衷の見た目。豪華だが、派手ではなく、神秘的な輝きを生み出しているマガタマは、フィアルによく似合うであろう事を容易に想像させる。
「はい喜んで、御隠居様。龍神様からの施し、人の身に余りある光栄ですわ」
執事として控えていた時は、渋く、ダンディズム溢れる老人であったが、今はイタズラをした子供の様に笑うオロチに負けじと、フィアルも精一杯めかし込んで令嬢らしく優雅に膝を折り、頭を下げた。
フィアルは壊れていた。壊れていたが……まだ治せる範囲で留まっていられたのはオロチが居てくれたからだ。
本来ならば『ずっと一緒にいる』……その証であるシンから与えられた三種の神器を、この宝物庫に封印し、手放した時点で、フィアルが神々の盟約を破棄したも同然であった。そしてシンなら兎も角、オロチがフィアルの傍に居る理由など無かった。
本来、神が浮き世に顕現する為には、その媒体となる『寄り代』が必要となる。巨大な力を持つヤマタノオロチを受け止めるだけの優秀な器が。だがヤマタノオロチは寄り代を持たない。
人の世に存在する為には、とてつもない神力を消耗してしまうのである。それを限りなく軽減してくれるのが三種の神器。言わば、三種の神器はヤマタノオロチ達が下界で活動する為の命綱であった。
そんな大切な物を、フィアルは自ら封印した。大切な者の為に……決別の為に。
しかし、神格としての力を削る事になろうとも、オロチはフィアルの執事として隣に居てくれた。更に今、勝手に約束を破ったフィアルに……もう一度、神器を着けさせてくれないかと言ってくれた。本当に身に余る光栄だった……流れ出る涙を止める事が出来ない。でも、オロチはフィアルの涙を何より嫌う。だからフィアルは顔を上げる事が出来ないでいた。
「ほれ、しゃんとせんかい!真龍の奴が人間と盟約を交わした時は気でも狂ったかと思うとったが、今なら解るわい。神器を託せるのはフィアル……お前しかおらん。じゃから顔を上げておくれ……」
孫を諭すように語りかけるオロチに、フィアルは応えない。ただ……前を向いた。口を開けば嗚咽しか出せないだろうから……
「これで善し、よう似合っとるわ。折角じゃし、他の頭を喚んでやるがよい。爺は暇を貰ってバカンスといこうかのう!」
「オロ……あい……ありが……うゥッ……」
やはり本当にマガタマは、フィアルによく似合っていて……口を開いたフィアルは、嗚咽で言葉が上手く繋げなかった。
「今生の別れじゃあるまいし泣くでない……爺ちゃんは、まだまだ元気じゃぞい!」
確かにそうかもしれない……だが、人間ならば寿命を削る激務を五年間続けた様なものだ。結して無事では済まないはずである。
フィアルの願いなら、オロチは何でも聞いてくれた。そんなオロチの……フィアルが何度言っても聞いてくれなかった唯一つの願いが「もういいから休んで」であった。五年越しに、漸くフィアルの願いは叶うのである。
「んっ……分かってる……それじゃあオロチ、良い旅を……」
「うむ、いい女とは笑顔で男を送り出してくれる女じゃぞ!フィアル、これからお前の進む道に祝福あれ」
そう言い残して……お節介な老執事は、足元から段々と消えていった。最後の最後まで、穏やかな笑顔で手を振りながら……
王家宝物庫に保管された『それら』を、フィアルは取り戻す必要があった。
厳重に守られた通路を進み、宝物庫の前に立つ警備の者達にフィアル自らが名乗り、扉が開かれると……そこは正に、金銀財宝の山であった。
フィアルとオロチが部屋へと入ると扉は閉められ、蝋燭の光を受けた黄金の輝きの中で二人は顔をあわせた。
「よし、監視の魔法があったが、幻影で上書きしておいたぞよ。いつでも喚んでよいぞ」
「相変わらず仕事が早いのね……ありがとう。『マガタマ』と『カガミ』はお願いね」
「任せるがよい。フィアルのお願いなら、爺ちゃん張り切っちゃうぞい!」
「もう、オロチったら。それじゃあ始めるわ……」
王家の宝物庫ともなると、厳重な魔法による防御機構が幾重にも張り巡らされている。それを扉が閉められた瞬間に掌握、上書きしたと言うオロチに、感心はするが驚きはしないフィアルは、預けていた目的の物を召喚ぶ呪文を唱え始めた。
「とふかみえみため……かんごんしんそんりこんたけん……はらいたまひきよめたまう」
正確には呪文ではなく『祝詞』---
唱うように奏でられるそれは、この国ではない遥か東方の国に伝わる。独特のリズムを持ち、フィアルの声で奏上される言葉と音には、不思議で神秘的な力が宿っているのを聴く者は感じとるであろう。残念ながらこの場に、オロチ以外の者は居ないのだが…
これをジェリドが聴けば、アルマダの流した下衆で下品な噂なぞ大嘘であると見抜けたであろう。それ程までに祝詞を奉るフィアルの姿は、美しく、清らかで、魂の気高さすら感じさせる神々しさを放っていた。
「かくきませり、たまほめの……天つかさどりしはりゅふの叢雲」
やがてフィアルの奏でる詞がピークとなり、フィアルの姿を光が包み込む。数瞬後、眼をつんざく様な光が晴れると……フィアルの右手には一振りの『ツルギ』が握られていた。
剣の名は『クサナギ』……『天の叢雲』とも呼ばれる神剣は、過度の装飾をされておらず、とても実戦的で武骨な両刃刀であった。深窓の令嬢が守り刀として持参する見た目では結してない。
この召喚すれば手に現れる神剣クサナギを、強力な結界とも言える王家宝物庫に封印したのはフィアル自身。それをまた自らの手で破った。フィアルなりのバーミンガム王家に対する決別の儀式として……
「ふむ……妙じゃのう……」
「どうしたの、オロチ?」
「いやのう……マガタマはあったんじゃが、カガミがないんじゃ。喚んでも返事を寄越さんわ」
オロチの手には奇妙な流線型の宝石、神器『マガタマ』が握られていた。
だが、もう一つの神器である『カガミ』が無いらしい。他にもフィアルがシェリオン家から持参した物が見当たらない。アルマダが勝手にフィアルの物を、我が物とするのは今に始まった事ではないが……カガミを盗める訳がなかった。
何故ならフィアルと違い、オロチなら結界の中だろうと外だろうと、例えこの世の果てにあろうと大した違いではない。そのオロチが無いと言うのなら、『この宝物庫の中にカガミは存在しない』で間違いない。
そしてオロチが喚んでも来ないと言うのなら、オロチよりも力の強い者が権限を握っているという事である。そんな者は一柱しか思い付かない。
「『シン』は一体、何をしているのかしら……」
「分からぬ……ワシ等は一個の生物じゃが、精神は各々独立した別個体じゃからのう。全く、あやつは子供でもあるまいし。5年、フィアルに会えんかっただけで何を始めたのやら……先代として頭が痛いわい」
シンとは八つの頭を持ち、それぞれに意志をもつヤマタノオロチである者達の……文字通り首領である。
名を『真龍』と呼び、シンはフィアルのみが呼ぶことを許された愛称。先代の首領・オロチに代わり、現代の龍王と呼べる存在。フィアルとの盟約を交わした張本人……否、張本神である。
「まぁええわい。それよりも姫、この執事めにマガタマを着けさせて頂ける名誉をば賜れませんかのう?」
そう言うとオロチは、手に持ったマガタマをフィアルに広げて見せた。
中央に独特な形をした勾玉を、シェリオン領の彫金職人が細工で彩った和洋折衷の見た目。豪華だが、派手ではなく、神秘的な輝きを生み出しているマガタマは、フィアルによく似合うであろう事を容易に想像させる。
「はい喜んで、御隠居様。龍神様からの施し、人の身に余りある光栄ですわ」
執事として控えていた時は、渋く、ダンディズム溢れる老人であったが、今はイタズラをした子供の様に笑うオロチに負けじと、フィアルも精一杯めかし込んで令嬢らしく優雅に膝を折り、頭を下げた。
フィアルは壊れていた。壊れていたが……まだ治せる範囲で留まっていられたのはオロチが居てくれたからだ。
本来ならば『ずっと一緒にいる』……その証であるシンから与えられた三種の神器を、この宝物庫に封印し、手放した時点で、フィアルが神々の盟約を破棄したも同然であった。そしてシンなら兎も角、オロチがフィアルの傍に居る理由など無かった。
本来、神が浮き世に顕現する為には、その媒体となる『寄り代』が必要となる。巨大な力を持つヤマタノオロチを受け止めるだけの優秀な器が。だがヤマタノオロチは寄り代を持たない。
人の世に存在する為には、とてつもない神力を消耗してしまうのである。それを限りなく軽減してくれるのが三種の神器。言わば、三種の神器はヤマタノオロチ達が下界で活動する為の命綱であった。
そんな大切な物を、フィアルは自ら封印した。大切な者の為に……決別の為に。
しかし、神格としての力を削る事になろうとも、オロチはフィアルの執事として隣に居てくれた。更に今、勝手に約束を破ったフィアルに……もう一度、神器を着けさせてくれないかと言ってくれた。本当に身に余る光栄だった……流れ出る涙を止める事が出来ない。でも、オロチはフィアルの涙を何より嫌う。だからフィアルは顔を上げる事が出来ないでいた。
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孫を諭すように語りかけるオロチに、フィアルは応えない。ただ……前を向いた。口を開けば嗚咽しか出せないだろうから……
「これで善し、よう似合っとるわ。折角じゃし、他の頭を喚んでやるがよい。爺は暇を貰ってバカンスといこうかのう!」
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やはり本当にマガタマは、フィアルによく似合っていて……口を開いたフィアルは、嗚咽で言葉が上手く繋げなかった。
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確かにそうかもしれない……だが、人間ならば寿命を削る激務を五年間続けた様なものだ。結して無事では済まないはずである。
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