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『最終章』
本心
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10層『回廊』、幅約5メートルほどの赤い絨毯が敷かれた暗い廊下が転移陣のある広間まで続いている層だ。左右には様々な種類の最強格のモンスターがぞろりと並んでいて、獲物が通過するのをずっと待っている。
そこに俺たちは安易に足を踏み入れるような真似はせず、少し手前で作戦会議をしていた。
「ゆっくり、バレないように行くしかない。かなり遠くだが正面に見える廊下の終わり、その広間に転移陣があるようだ」
あくまでも今『代償成就』で知り得た情報かのように俺は全員にそう伝えながら、周りを見渡す。
──エレナ・ブラッディは居ない、か。
前回と同じ流れならばここでエレナが待ち構えていて逃走劇が始まるのだが、今ここにいないと言うことはウォーカーが上手くこちらの世界のウォーカーと話をつけて作戦を共有できたようだな。
「バレないようにって、そいつは無理な話じゃないかい?」
「左右に並ぶ魔物……アレを起こさずに移動するのは想像できないな」
ミレイとマサトが、前に続く真っ直ぐな廊下を見据えながら俺の意見に反論する。エイミーはというと、どこか心ここに在らずといった感じで、ぼーっとしていた。
「やはりそうか……かと言って戦うのは骨が折れるだろう」
「転移とかで移動ってのは無理なのかい」
「無理だな。基本的に転移は行ったことある場所しか跳べない。一応、大体の座標で跳べないこともないが、こんな狭い場所でやれば地面に埋まる可能性もある」
地面に埋まる、そんな死に方はもちろんごめんだ。ミレイもマサトも、どうこの廊下を出来るだけ楽に通れるかを考え唸る。
そしてこの状況は俺の想定した通りのものだ、俺がウォーカーに与えられた役割を果たす為の手を提案したとしても不自然じゃない状況。だから俺は今思いついたかのように、「あ、」と口を開いた。
「俺が<隠密>で、広間まで行く。そして<隠密>のまま戻ってきて、全員で転移する。これはどうだ?」
「あ、それなら確かに」
ミレイの転移という単語を混ぜた俺の案、それに二人は素直に感心したような表情を見せる。これで方針決定だな、そう俺が内心ほくそ笑んでいた時、エイミーがおもむろに一人で先に歩き出した。
すたすた、とまるで家の中を歩いているが如く簡単にエイミーは進んでいき、そのあまりの普通の態度に、はじめ誰も彼女が何をしているのかを認識出来なかった。
だが、もちろん廊下に獲物が通るのをずっと待っていた魔物だけはそんなことがない。ただの置物のようだったガーゴイルの目が開き、ゴーレムの腕が微動する。
「エ……シズク! 危ない!」
俺がその僅かな魔物の動きを確認し叫び、咄嗟にマサトが空気の壁を防壁として作る。だがしかし、そのどちらもが全くもって遅かった。既に左からはガーゴイルが、石で出来た体とは思えないほどに軽やかに飛んでエイミーに突進し、右には体高10メートルはあるだろうゴーレムが今まさに鋼鉄の豪腕を、両手を握るようにしてハンマーを作って振り下ろさんとしている。
「<壊拳>」
エイミーは両脇から襲いかかる魔物を一瞥もせず、ただスキルを小さく唱えた後に、左腕をガーゴイルに、右腕を上から振り下ろされるゴーレムの腕に伸ばした。
瞬間、ガガッ……ガガガッ……という何かが削られていくような歪な音が廊下を占める。なんだ? と、目の前で起きていることを目に入れた瞬間、
「はは……」
俺の口からは乾いた笑いが自然に出ていた。隣では、俺とおなようにマサトもミレイも信じられないようなものを見る目でエイミーのことを見ている。
的確にガーゴイルの岩でできた体に向かって伸ばされた左腕は、そのまま岩でできた体に飲み込まれ──いや、正確には左腕が岩でできた体を突き破っている、の方が正しいだろう。そして今、エイミーの腕が肘まで隠れた状態で、ガーゴイルの背中側からはエイミーの手のひらが貫通して出てきていた。
それと同時に。
右から凄まじい速度で風を切りながら剛腕を振り下ろし、今にもエイミーを潰すところだったゴーレムの攻撃も完全に無効化されていた。エイミーが振り上げた腕が、ゴーレムの腕を裂いたからだ。祈るような形で握られた両腕の拳の、その両手首をエイミーの細い腕が貫通したのだ。両拳は地に落ち、ゴーレム自身も自分の身に何が起きたのかを理解しかねているように見えた。
「私がぜんぶ倒すから大丈夫だね。ほら、進も」
エイミーは片足で息絶えているガーゴイルを蹴り飛ばして、片方の手でゴーレムにトドメを刺す。その表情は読めない、怒り、期待、悲しみ、安堵、それらがぐちゃぐちゃに混ざっていた。
「でも俺なら魔物と戦わなくても進めるんだぞ。シズク、その方が良くないか」
「嫌だよ。リューロだけ危険な目に遭わせるなんてさ、だから、行こ?」
エイミーは一歩も譲る気が無いらしい。そして厄介なのが俺と違ってエイミーは俺を危険に晒すことを本心から嫌で、ずっと本音で語っている。打算で作戦を提案している俺よりも、言外の説得力で負けていた。
──これ以上、食い下がるのは不自然か……。
「分かった。じゃあシズクの言う通り、みんなで進もう」
俺の言葉にエイミーは嬉しそうに頷いた。
***
前の世界でウォーカーが敗色濃厚なところまで追い詰められていたのには理由がある。
前でエイミーが魔物たちを瞬殺していくのを見ながら、俺は思考を回していた。
まず、エレナ・ブラッディが『龍頭の迷宮』に閉じ込められていたこと。そして、『消失王』クニヒコが天敵とも言える『風固定』を使えるマサトを引き受けたこと。更に、これはウォーカーから聞かなければ知る由もなかったことだが、アズサ一人では帝国の転生者軍を押さえ込めなかったということ。
これら三つが、ウォーカーの敗北に追い込んだのだ。
エレナ・ブラッディは既にこのダンジョンから脱出したと考えられるため、一つ目はもうクリアしたと考えていい。また三つ目の転生者軍に関しても、今回はアズサに加えてもう二人目のウォーカーが足止めに当たってくれる手筈となっている。つまり、俺に与えられた役割は二つ目を防止すること、ただそれだけだ。
その為には、
──ミレイとマサトをこのダンジョンに置いていく。
やはり、これしかないだろう。
それに、もしかしたら二人をダンジョンから出さないことによって転生者軍がそもそも来ない可能性だってある。
前回、10層から脱出する直前に言っていたマサトの『ユリウス陛下には俺たちが地上から出た時点で報せが入るようになっている』という発言。この『俺たち』が指し示す部分が帝国兵であるマサトとミレイのことだけのことを言っているならば、逆にその二人さえ迷宮から出さなければ、帝国は転生者軍をウォーカーに仕向けることは無いかもしれない。
まぁこれはあくまでも前提の部分が仮定に基づいてる希望的観測に過ぎないが。
──しかし、結局具体的にどう実行に移すか。
俺が提案した転移で広間まで行く作戦が採用されていたなら、マサトとミレイだけを置いて転移するだけで良かったのだが、まぁ失敗してしまったものは仕方がない。
そこに俺たちは安易に足を踏み入れるような真似はせず、少し手前で作戦会議をしていた。
「ゆっくり、バレないように行くしかない。かなり遠くだが正面に見える廊下の終わり、その広間に転移陣があるようだ」
あくまでも今『代償成就』で知り得た情報かのように俺は全員にそう伝えながら、周りを見渡す。
──エレナ・ブラッディは居ない、か。
前回と同じ流れならばここでエレナが待ち構えていて逃走劇が始まるのだが、今ここにいないと言うことはウォーカーが上手くこちらの世界のウォーカーと話をつけて作戦を共有できたようだな。
「バレないようにって、そいつは無理な話じゃないかい?」
「左右に並ぶ魔物……アレを起こさずに移動するのは想像できないな」
ミレイとマサトが、前に続く真っ直ぐな廊下を見据えながら俺の意見に反論する。エイミーはというと、どこか心ここに在らずといった感じで、ぼーっとしていた。
「やはりそうか……かと言って戦うのは骨が折れるだろう」
「転移とかで移動ってのは無理なのかい」
「無理だな。基本的に転移は行ったことある場所しか跳べない。一応、大体の座標で跳べないこともないが、こんな狭い場所でやれば地面に埋まる可能性もある」
地面に埋まる、そんな死に方はもちろんごめんだ。ミレイもマサトも、どうこの廊下を出来るだけ楽に通れるかを考え唸る。
そしてこの状況は俺の想定した通りのものだ、俺がウォーカーに与えられた役割を果たす為の手を提案したとしても不自然じゃない状況。だから俺は今思いついたかのように、「あ、」と口を開いた。
「俺が<隠密>で、広間まで行く。そして<隠密>のまま戻ってきて、全員で転移する。これはどうだ?」
「あ、それなら確かに」
ミレイの転移という単語を混ぜた俺の案、それに二人は素直に感心したような表情を見せる。これで方針決定だな、そう俺が内心ほくそ笑んでいた時、エイミーがおもむろに一人で先に歩き出した。
すたすた、とまるで家の中を歩いているが如く簡単にエイミーは進んでいき、そのあまりの普通の態度に、はじめ誰も彼女が何をしているのかを認識出来なかった。
だが、もちろん廊下に獲物が通るのをずっと待っていた魔物だけはそんなことがない。ただの置物のようだったガーゴイルの目が開き、ゴーレムの腕が微動する。
「エ……シズク! 危ない!」
俺がその僅かな魔物の動きを確認し叫び、咄嗟にマサトが空気の壁を防壁として作る。だがしかし、そのどちらもが全くもって遅かった。既に左からはガーゴイルが、石で出来た体とは思えないほどに軽やかに飛んでエイミーに突進し、右には体高10メートルはあるだろうゴーレムが今まさに鋼鉄の豪腕を、両手を握るようにしてハンマーを作って振り下ろさんとしている。
「<壊拳>」
エイミーは両脇から襲いかかる魔物を一瞥もせず、ただスキルを小さく唱えた後に、左腕をガーゴイルに、右腕を上から振り下ろされるゴーレムの腕に伸ばした。
瞬間、ガガッ……ガガガッ……という何かが削られていくような歪な音が廊下を占める。なんだ? と、目の前で起きていることを目に入れた瞬間、
「はは……」
俺の口からは乾いた笑いが自然に出ていた。隣では、俺とおなようにマサトもミレイも信じられないようなものを見る目でエイミーのことを見ている。
的確にガーゴイルの岩でできた体に向かって伸ばされた左腕は、そのまま岩でできた体に飲み込まれ──いや、正確には左腕が岩でできた体を突き破っている、の方が正しいだろう。そして今、エイミーの腕が肘まで隠れた状態で、ガーゴイルの背中側からはエイミーの手のひらが貫通して出てきていた。
それと同時に。
右から凄まじい速度で風を切りながら剛腕を振り下ろし、今にもエイミーを潰すところだったゴーレムの攻撃も完全に無効化されていた。エイミーが振り上げた腕が、ゴーレムの腕を裂いたからだ。祈るような形で握られた両腕の拳の、その両手首をエイミーの細い腕が貫通したのだ。両拳は地に落ち、ゴーレム自身も自分の身に何が起きたのかを理解しかねているように見えた。
「私がぜんぶ倒すから大丈夫だね。ほら、進も」
エイミーは片足で息絶えているガーゴイルを蹴り飛ばして、片方の手でゴーレムにトドメを刺す。その表情は読めない、怒り、期待、悲しみ、安堵、それらがぐちゃぐちゃに混ざっていた。
「でも俺なら魔物と戦わなくても進めるんだぞ。シズク、その方が良くないか」
「嫌だよ。リューロだけ危険な目に遭わせるなんてさ、だから、行こ?」
エイミーは一歩も譲る気が無いらしい。そして厄介なのが俺と違ってエイミーは俺を危険に晒すことを本心から嫌で、ずっと本音で語っている。打算で作戦を提案している俺よりも、言外の説得力で負けていた。
──これ以上、食い下がるのは不自然か……。
「分かった。じゃあシズクの言う通り、みんなで進もう」
俺の言葉にエイミーは嬉しそうに頷いた。
***
前の世界でウォーカーが敗色濃厚なところまで追い詰められていたのには理由がある。
前でエイミーが魔物たちを瞬殺していくのを見ながら、俺は思考を回していた。
まず、エレナ・ブラッディが『龍頭の迷宮』に閉じ込められていたこと。そして、『消失王』クニヒコが天敵とも言える『風固定』を使えるマサトを引き受けたこと。更に、これはウォーカーから聞かなければ知る由もなかったことだが、アズサ一人では帝国の転生者軍を押さえ込めなかったということ。
これら三つが、ウォーカーの敗北に追い込んだのだ。
エレナ・ブラッディは既にこのダンジョンから脱出したと考えられるため、一つ目はもうクリアしたと考えていい。また三つ目の転生者軍に関しても、今回はアズサに加えてもう二人目のウォーカーが足止めに当たってくれる手筈となっている。つまり、俺に与えられた役割は二つ目を防止すること、ただそれだけだ。
その為には、
──ミレイとマサトをこのダンジョンに置いていく。
やはり、これしかないだろう。
それに、もしかしたら二人をダンジョンから出さないことによって転生者軍がそもそも来ない可能性だってある。
前回、10層から脱出する直前に言っていたマサトの『ユリウス陛下には俺たちが地上から出た時点で報せが入るようになっている』という発言。この『俺たち』が指し示す部分が帝国兵であるマサトとミレイのことだけのことを言っているならば、逆にその二人さえ迷宮から出さなければ、帝国は転生者軍をウォーカーに仕向けることは無いかもしれない。
まぁこれはあくまでも前提の部分が仮定に基づいてる希望的観測に過ぎないが。
──しかし、結局具体的にどう実行に移すか。
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