悠久~version1:解放戦争

由奈(YUNA)

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プロローグ

解放団

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サマサの戦いから13年―――――



三日月帝国が傾きはじめた。





そんな中、帝国を正すべく帝国将軍でありながらその地位を捨て、一人の女が立ち上がった。




彼女の名は、カナリー




カナリーの計らいで帝国に不満がある者たちと団結し解放団を創立した。


彼女は家族も地位も全てを捨てて解放団を創立した。





しかし、彼女は悪政に苦しむ市民を救うために赴いた先で帝国軍に捕まった。



帝国は将軍であった彼女に『帝国に戻れば罪を消して将軍に戻す』と話を持ち掛けた。


帝国への裏切りは死刑。


彼女はそれを知りながらもその話を蹴り、処刑された―――――。




カナリー処刑が今より5年前の話。






その後、音沙汰なかった解放団は再び活動を再開した。


全てはカナリーの計画だった。



カナリーは解放団の皆に自分が死ぬようなことがおきれば死後数年は解放団はその存在を消えたものと思わせ、仲間を集めるように指示をしていた。



カナリーの意志を継ぎ、クリックが次のリーダーとなった。



クリックは創立時カナリーが見込んで副リーダーとしていた。


剣の腕はカナリーにも負けない程―――――。




今の解放団の戦力は2,000人足らず。



帝国軍は60,000人以上の兵力を有している―――――。

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