16 / 297
ティエンの町で
6
しおりを挟む
「あなたは御父上には似ずカナリー様に似て茶髪なんですね……目が青色なのもカナリー様と同じ」
あたしを見て懐かしむおばあさん。
「カナリー様が何をしたか、あなたは存じておるか?」
「将軍でした……事故で亡くなりましたが」
そう、母は事故で亡くなったんだ。
「事故……事故じゃないですよ………カナリー様は……」
「おばあさん!!!」
突然アベルが叫んだ。
おばあさんはアベルを見てしばらく黙っていたが一息ついた。
「…………カナリー様は……解放団のリーダーでした。捕まって処刑されたのです」
おばあさんの変わりに答えたのがアベルだった。
「もう、お嬢様にもゼシカさんにも偽りは通じませんね。この町の人は全てを知っている。そして……帝国ではなく反乱軍の味方のようですから」
「そう……あなた方がカナリー様の関係者でなければこの場で亡き者としてました」
先程助けた男性に言われて背筋が凍った。
ゼシカが剣の柄に手をかけたがアベルがそれを制した。
「大丈夫ですよ。カナリー様の娘であるお嬢様を殺す理由がこの町の方たちにはないですから」
アベルがそう言ってもゼシカは険しい顔をしたままだった。
「アベル……なぜカナリー様が反乱軍などと嘘を言うんだ?カナリー様は7年前に事故で……」
「全て話します。事故というのは私とハーン様の偽りです」
アベルは空を見上げてからあたしを見た。
「先に夕飯としますか?夜はまだ長いですし、お嬢様お疲れでしょう……」
「なら……私の家に来なさい、何もないがね」
おばあさんに言われて今夜はお世話になることしにた。
アベルは夕飯の材料を用意してて、ゼシカはあたしから片時も離れなかった。
あたしを見て懐かしむおばあさん。
「カナリー様が何をしたか、あなたは存じておるか?」
「将軍でした……事故で亡くなりましたが」
そう、母は事故で亡くなったんだ。
「事故……事故じゃないですよ………カナリー様は……」
「おばあさん!!!」
突然アベルが叫んだ。
おばあさんはアベルを見てしばらく黙っていたが一息ついた。
「…………カナリー様は……解放団のリーダーでした。捕まって処刑されたのです」
おばあさんの変わりに答えたのがアベルだった。
「もう、お嬢様にもゼシカさんにも偽りは通じませんね。この町の人は全てを知っている。そして……帝国ではなく反乱軍の味方のようですから」
「そう……あなた方がカナリー様の関係者でなければこの場で亡き者としてました」
先程助けた男性に言われて背筋が凍った。
ゼシカが剣の柄に手をかけたがアベルがそれを制した。
「大丈夫ですよ。カナリー様の娘であるお嬢様を殺す理由がこの町の方たちにはないですから」
アベルがそう言ってもゼシカは険しい顔をしたままだった。
「アベル……なぜカナリー様が反乱軍などと嘘を言うんだ?カナリー様は7年前に事故で……」
「全て話します。事故というのは私とハーン様の偽りです」
アベルは空を見上げてからあたしを見た。
「先に夕飯としますか?夜はまだ長いですし、お嬢様お疲れでしょう……」
「なら……私の家に来なさい、何もないがね」
おばあさんに言われて今夜はお世話になることしにた。
アベルは夕飯の材料を用意してて、ゼシカはあたしから片時も離れなかった。
0
あなたにおすすめの小説
ギルドの受付嬢はうごかない ~定時に帰りたいので、一歩も動かず事件を解きます~
ぱすた屋さん
ファンタジー
ギルドの受付嬢アイラは、冒険者たちから「鉄の女」と呼ばれ、畏怖されている。
絶世の美貌を持ちながら、常に無表情。そして何より、彼女は窓口から一歩も動かない。
彼女の前世は、某大手企業のコールセンター勤務。
営業成績トップを走り抜け、最後には「地獄のクレーム処理専門部署」で数多の暴言を鎮めてきた、対話術の怪物。
「次の方、どうぞ。……ご相談ですか?(クローズド・クエスチョン)」
転生した彼女に備わったのは、声の「真偽」が色で見える地味な能力。
だが、彼女の真の武器は能力ではなく、前世で培った「声のトーン操作」と「心理誘導」だった。
ある日、窓口に現れたのは「相棒が死んだ」と弔慰金をせしめようとする嘘つきな冒険者。
周囲が同情し、ギルドマスターさえ騙されかける中、アイラは座ったまま、静かにペンを走らせる。
「……五秒だけ、沈黙を差し上げます。その間に、嘘を塗り直すおつもりですか?」
戦略的沈黙、オウム返し、そして逃げ場を塞ぐイエス・セット。
現代のコールセンター術を叩きつけられた犯人は、自らその罪を吐き散らし、崩れ落ちる。
「あー、疲れた。一五分も残業しちゃった。……マスター、残業代三倍でお願いしますね」
これは、一歩も動きたくない受付嬢が、口先だけで悪を断罪し、定時退勤を目指す物語。
後宮薬師は名を持たない
由香
キャラ文芸
後宮で怪異を診る薬師・玉玲は、母が禁薬により処刑された過去を持つ。
帝と皇子に迫る“鬼”の気配、母の遺した禁薬、鬼神の青年・玄曜との出会い。
救いと犠牲の狭間で、玉玲は母が選ばなかった選択を重ねていく。
後宮が燃え、名を失ってもなお――
彼女は薬師として、人として、生きる道を選ぶ。
不器量令嬢は、婚約破棄の断罪が面倒くさい
あんど もあ
ファンタジー
不器量なマルグリットは、婚約者の美しい第一王子からずっと容姿を貶められる日々。とうとう王立学園の卒業パーティーで王子に婚約破棄を宣言され、「王子から解放される! それいいかも!」となったが、続く断罪が面倒くさくて他の人に丸投げする事にする。
裏長屋の若殿、限られた自由を満喫する
克全
歴史・時代
貧乏人が肩を寄せ合って暮らす聖天長屋に徳田新之丞と名乗る人品卑しからぬ若侍がいた。月のうち数日しか長屋にいないのだが、いる時には自ら竈で米を炊き七輪で魚を焼く小まめな男だった。
拾った年上侯爵が甘え上手すぎて、よしよししてたら婚約することになりました
星乃和花
恋愛
⭐︎火木土21:00更新ー本編8話・後日談8話⭐︎
王都の市場で花屋をしているリナは、ある朝――
路地裏で倒れている“美形の年上男性”を拾ってしまう。
熱で弱っているだけ……のはずが、彼はなぜか距離が近い。
「行かないで」「撫でて」「君がいると回復する」
甘えが上手すぎるうえに、褒め方までずるい。
よしよし看病してあげていたら、いつの間にか毎日市場に現れるようになり、
気づけば花屋は貴族の面会所(?)になっていて――
しかも彼の正体は、王都を支える侯爵家の当主だった!?
「君は国のために必要だ(※僕が倒れるから)」
年上当主の“甘え策略”に、花屋の心臓は今日ももたない。
ほのぼの王都日常コメディ×甘やかし捕獲ラブ、開幕です。
三年目の離婚から始まる二度目の人生
あい
恋愛
三年子ができなければ、無条件で離婚できる――王国の制度。
三年目の夜、オーレリアは自らその条文を使い、公爵ルートヴィッヒに離婚を告げた。
理由はただ一つ。
“飾り”として生きるのをやめ、自分の手で商いをしたいから。
女性が公の場で立てる服を作るため、彼女は屋敷を去り、仕立て屋〈オーレリア・テイラーズ〉を開く。
店は順調に軌道に乗り、ついに王女の式典衣装を任されることに。
だが、その夜――激しい雨の中、彼女は馬車事故に遭い命を落とす。
(あと少し早く始めていたら、もっと夢を叶えられたのに……)
そう思った瞬間、目を覚ますと――三年前、ルートヴィッヒと結婚する前の世界に戻っていた。
これは、“三年目の離婚”から始まる、二度目の人生。
今度こそ、自分の人生を選び取るために。
ーーー
不定期更新になります。
全45話前後で完結予定です、よろしくお願いします🙇
【大賞・完結】地味スキル《お片付け》は最強です!社畜OL、異世界でうっかり国を改革しちゃったら、騎士団長と皇帝陛下に溺愛されてるんですが!?
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞で大賞をいただきました】→【規約変更で書籍化&コミカライズ「確約」は取り消しになりました。】
佐藤美佳子(サトウ・ミカコ)、享年28歳。死因は、過労。連日の徹夜と休日出勤の果てに、ブラック企業のオフィスで静かに息を引き取った彼女が次に目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界だった。
新たな生を受けたのは、田舎のしがない貧乏貴族の娘、ミカ・アシュフィールド、16歳。神様がくれた転生特典は、なんと《完璧なる整理整頓》という、とんでもなく地味なスキルだった。
「せめて回復魔法とかが良かった……」
戦闘にも生産にも役立たないスキルに落胆し、今度こそは静かに、穏やかに生きたいと願うミカ。しかし、そんな彼女のささやかな望みは、王家からの突然の徴収命令によって打ち砕かれる。
「特殊技能持ちは、王宮へ出仕せよ」
家族を守るため、どうせ役立たずと追い返されるだろうと高をくくって王都へ向かったミカに与えられた任務は、あまりにも無謀なものだった。
「この『開かずの倉庫』を、整理せよ」
そこは、数百年分の備品や資材が山と積まれ、あまりの混沌ぶりに探検隊が遭難したとまで噂される、王家最大の禁足地。
絶望的な光景を前に、ミカが覚悟を決めてスキルを発動した瞬間――世界は、彼女の「お片付け」が持つ真の力に震撼することになる。
これは、地味スキルでうっかり国のすべてを最適化してしまった元社畜令嬢が、カタブツな騎士団長や有能すぎる皇帝陛下にその価値を見出され、なぜか過保護に甘やかされてしまう、お仕事改革ファンタジー。
[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる