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絡まる糸
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あたしが大広間に行くとちょっと懐かしい面子がたくさんいた。
……ついでにベルも大広間にいた。
知らない人々もいてあたしが入れば皆が喜んで迎え入れていた。
「セシル殿長旅お疲れ様です」
アニエスが皆より一段高い場所に立ってあたしに声をかけた。
アニエスの横が空いてるからあたしの場所という意味だろう。
「アニエスも……そちらの方が?」
「レイルと申しますセシル殿。私の力、存分にお使いください」
アニエスとは短髪で色黒の違う逞しい戦士といったレイルに手を差し出し握手を交わした。
「あたしからも皆さんに紹介します……――――」
きっとクルーから聞いたと思われる話と両副市長とティアを紹介した。
「思った以上の収穫でしたね。セシル殿がいない間に解放団の名前を聞いて集まってきた勇士もたくさんいます。
もう少ししたら帝国とやり合えるだけの兵力が手に入るでしょう」
アニエスは笑顔でそう言ったがあまり目が笑っていなかった。
「後ほど……私の部屋へ」
アニエスは去り際に皆に聞こえないよう一言言って大広間からいなくなった。
大広間ではあたしの歓迎でたくさんの人が詰めよせてくれたから一人一人と話していた。
「セシル!!」
名前を呼ばれて振り向いたら久しぶりに見た銀髪の女性。
「キラさん!」
「あんたすごいみたいじゃない!あたい、セシルがいない間に来たから寂しかったよ!
セシルリーダーなんだろ?あたいなんかに“さん”付けなくていいんだよ!」
そう言って頭を軽く叩かれた。
知らない人も久しぶりに会う人も皆があたしを待っていてくれた……。
その事実は本当に嬉しい事だった。
……ついでにベルも大広間にいた。
知らない人々もいてあたしが入れば皆が喜んで迎え入れていた。
「セシル殿長旅お疲れ様です」
アニエスが皆より一段高い場所に立ってあたしに声をかけた。
アニエスの横が空いてるからあたしの場所という意味だろう。
「アニエスも……そちらの方が?」
「レイルと申しますセシル殿。私の力、存分にお使いください」
アニエスとは短髪で色黒の違う逞しい戦士といったレイルに手を差し出し握手を交わした。
「あたしからも皆さんに紹介します……――――」
きっとクルーから聞いたと思われる話と両副市長とティアを紹介した。
「思った以上の収穫でしたね。セシル殿がいない間に解放団の名前を聞いて集まってきた勇士もたくさんいます。
もう少ししたら帝国とやり合えるだけの兵力が手に入るでしょう」
アニエスは笑顔でそう言ったがあまり目が笑っていなかった。
「後ほど……私の部屋へ」
アニエスは去り際に皆に聞こえないよう一言言って大広間からいなくなった。
大広間ではあたしの歓迎でたくさんの人が詰めよせてくれたから一人一人と話していた。
「セシル!!」
名前を呼ばれて振り向いたら久しぶりに見た銀髪の女性。
「キラさん!」
「あんたすごいみたいじゃない!あたい、セシルがいない間に来たから寂しかったよ!
セシルリーダーなんだろ?あたいなんかに“さん”付けなくていいんだよ!」
そう言って頭を軽く叩かれた。
知らない人も久しぶりに会う人も皆があたしを待っていてくれた……。
その事実は本当に嬉しい事だった。
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