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再会、そして、決着
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目を開けたらお父さんが膝をついてあたしを起こそうとしていた。
「お父さんは立派な将軍なのに……なんで?」
「妻も娘も自分の手に掛けたいわけがなかろう。セシル…私は一度お前を見捨てたが、助けたくなかったわけではない。仕方なかったのだ……。
私は私が信じた道を選び、セシルはセシルが選んだ道を歩んだ。私が今1番に望むのはセシルを助ける事だ。その先は、どうなっても構わない」
そう言ってあたしの身体を起こして背負ってくれた。
「城は火の海だ……これを深く被りなさい」
お父さんがそう言ってあたしにかけたのは自分が着ているマント。
あたしがお父さんの背にしがみつく程の力のないと察してか、お父さんは左手で強くあたしを支えてくれた。
そして、駆け出したのを背中で感じながらふと小さい頃を思い出した。
小さい頃、お父さんにおんぶを何回もせがんだ思い出を―――――。
無言でただ走るお父さんの背中にいるから状況はわからない。
わかるのはマント越しでもわかる暑さと誰の声も聞こえない事。
今回の作戦で帝国兵士は多数死者が出るであろう事を予想はしていたけど、誰の声も聞こえない事実が死者の数を物語るようで怖くも感じた。
「お父さんは立派な将軍なのに……なんで?」
「妻も娘も自分の手に掛けたいわけがなかろう。セシル…私は一度お前を見捨てたが、助けたくなかったわけではない。仕方なかったのだ……。
私は私が信じた道を選び、セシルはセシルが選んだ道を歩んだ。私が今1番に望むのはセシルを助ける事だ。その先は、どうなっても構わない」
そう言ってあたしの身体を起こして背負ってくれた。
「城は火の海だ……これを深く被りなさい」
お父さんがそう言ってあたしにかけたのは自分が着ているマント。
あたしがお父さんの背にしがみつく程の力のないと察してか、お父さんは左手で強くあたしを支えてくれた。
そして、駆け出したのを背中で感じながらふと小さい頃を思い出した。
小さい頃、お父さんにおんぶを何回もせがんだ思い出を―――――。
無言でただ走るお父さんの背中にいるから状況はわからない。
わかるのはマント越しでもわかる暑さと誰の声も聞こえない事。
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