悠久~version1:解放戦争

由奈(YUNA)

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「上に立つ者……であるからこその悩みですね……」


ため息をついてからゼシカはあたしを真っすぐに見た。



「私はお嬢様…セシル・アドレイはハーン将軍とカナリー様の娘だからリーダーと認めたわけではありません。お嬢様は人の上に立つ資質があると思います」



「あたしが~?」



「はい………お嬢様は兵士とよく話しますよね?時間があれば誰とでも……」



いきなり話を変えられて驚いた。


確かにあたしは時間が許す限りは兵士とも話しをしている。



「私は……あまりないんですよ。お嬢様や将と…あとは自分の部隊くらいとしか話しませんね」



「そうなの?」



「クルーやルイ君は色々な人と話す性格、お嬢様もどちらかと言えばそちらより。そして私はリーダーや将、自分の部隊としか話さない…これはアニエス殿やレイやクリックと同じ。
つまり私やレイたちは皆とは一線を引いてる結果なんです。でもお嬢様は違う」



ゼシカの言いたい事が見えてきた。



「お嬢様のやり方は私はあっていると思います。たくさんの意見を聞いて、皆が見てない所で武術や戦術の勉強をされてるのも私は知っています」




ゼシカに褒められてなんだか恥ずかしくて視線を反らしてしまった。







「ですが、皆と話すその姿を見て、真意をわからない者は『遊んでいる』と思ったのだと想います。
きっと部隊の異動をしたいとか、リーダーに向いてないという発言がでたのはお嬢様の真意を分かってもらえなかった……残念な結果だと思います」




「あたしは……どうしたらいいのかな?」





ゼシカを見上げたらいつもの笑顔であたしを見つめてくれた。




「お嬢様はお嬢様らしく…今まで通りが1番ですよ」







それからお父さんについてや、今後について、ゼシカに色々思いを聞いてもらった。



結局は自分自身で出さなきゃいけない答えだけど、ゼシカに聞いてもらえただけで気持ちが少し軽くなった。

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