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ゼレイ地方の戦い
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しおりを挟むあたしがどんなに叫んでも
帝国兵士に負傷程度の傷を負わせて命を奪わなくても、戦いは終わらない。
「セシル!割り切れ!これは戦争なんだ!!!」
クルーがサモニ王国の兵士と共にあたしの元へ来た。
「戦争だ!戦いなんだ!ルイの話は聞いた!これが戦いだ!命の奪い合いなんだと割り切れ!」
「……違う!!!!あたしは解放したいんだ!こんな国から!悪政から!命の奪い合いのために戦うんじゃない!だからっ……!」
「危ない!!!!」
あたしの部隊の兵士が突然叫んで剣で何かを切った。
落ちたソレは矢だった。
確実にあたしを狙って向かっていた。
「リーダーを狙った狙撃手を狙え!」
現場を見たレイが部下に命令を下した。
「セシル…気持ちはわかる……でも今!お前は命を奪われかけたぞ!味方のために解放団に寝返らない奴らは殺す覚悟を持て!
あいつらはあいつらのリーダーであるシリウ将軍がいなくてもシリウ将軍の命令を死ぬまで全うするぞ!そして俺らはリーダーを失うと機能を果たさなくなる!まだお前が必要なんだ!」
クルーに言われてあたしも覚悟を決めた。
あたしは滅多に戦でも人を殺なかった。
純粋に帝国を思う人はいないと思ったし、誰も死んでほしくなかったから。
でもそれは、もしかしたらあたしの『逃げ』だったのかもしれない。
あたしは怖かったのかもしれない。
人を殺すことが、戦うことが、リーダーであることが。
前を向いて乱戦の状態の中、あたしは解放団リーダーとして全軍に告げた。
「敵を討て!降伏する者は捕えよ!」
無駄な殺生はしたくない。
やっぱり降伏を願うあたしは甘いのかもしれない。
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