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最後の戦い
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「「陛下!」」
お父さんとムウが同時に名前を呼んだ。
名前に反応をしてこちらを見たジョウルにあたしは寒気を感じた。
目に正気を感じないから。
「お前たち……」
ジョウルは一言口を開いてまた閉じた。
「我々は帝国3大将軍でありながらも解放団へおりました!全ては陛下の目を覚ましたくての行為!
陛下っ!どうかわかってください!この国は変化を望んでいるのです!陛下を死刑にはしないと解放団のリーダーもおっしゃってます!どうか!」
お父さんは懸命にジョウルに話し掛けていたけど、ジョウルの視線は瓶をずっと見ていた。
そして、お父さんの言葉には答えず、あたしを見た。
「先程、報告でアベル・アーガイルが瀕死だと聞いた……きっとエリーザも安心しただろう……やっと死んで……」
そう言って、ニヤリと笑った顔が怖かった。
アベルのお母さんが…自分の命をかけて守った息子が死ぬことを喜ぶはずなんてないのに。
「エリーザに子など……いらぬ。……まぁ死ぬなら構わぬよな……エリーザ」
明らかにジョウルはあたしたちの存在がないかのように瓶に向かって話し掛けていた。
あたしの位置からは遠く、瓶に首があるなんてわからなかった。
それくらい、中は濁り、汚れていた。
お父さんとムウが同時に名前を呼んだ。
名前に反応をしてこちらを見たジョウルにあたしは寒気を感じた。
目に正気を感じないから。
「お前たち……」
ジョウルは一言口を開いてまた閉じた。
「我々は帝国3大将軍でありながらも解放団へおりました!全ては陛下の目を覚ましたくての行為!
陛下っ!どうかわかってください!この国は変化を望んでいるのです!陛下を死刑にはしないと解放団のリーダーもおっしゃってます!どうか!」
お父さんは懸命にジョウルに話し掛けていたけど、ジョウルの視線は瓶をずっと見ていた。
そして、お父さんの言葉には答えず、あたしを見た。
「先程、報告でアベル・アーガイルが瀕死だと聞いた……きっとエリーザも安心しただろう……やっと死んで……」
そう言って、ニヤリと笑った顔が怖かった。
アベルのお母さんが…自分の命をかけて守った息子が死ぬことを喜ぶはずなんてないのに。
「エリーザに子など……いらぬ。……まぁ死ぬなら構わぬよな……エリーザ」
明らかにジョウルはあたしたちの存在がないかのように瓶に向かって話し掛けていた。
あたしの位置からは遠く、瓶に首があるなんてわからなかった。
それくらい、中は濁り、汚れていた。
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