291 / 297
最後の戦い
11
しおりを挟む
「「陛下!」」
お父さんとムウが同時に名前を呼んだ。
名前に反応をしてこちらを見たジョウルにあたしは寒気を感じた。
目に正気を感じないから。
「お前たち……」
ジョウルは一言口を開いてまた閉じた。
「我々は帝国3大将軍でありながらも解放団へおりました!全ては陛下の目を覚ましたくての行為!
陛下っ!どうかわかってください!この国は変化を望んでいるのです!陛下を死刑にはしないと解放団のリーダーもおっしゃってます!どうか!」
お父さんは懸命にジョウルに話し掛けていたけど、ジョウルの視線は瓶をずっと見ていた。
そして、お父さんの言葉には答えず、あたしを見た。
「先程、報告でアベル・アーガイルが瀕死だと聞いた……きっとエリーザも安心しただろう……やっと死んで……」
そう言って、ニヤリと笑った顔が怖かった。
アベルのお母さんが…自分の命をかけて守った息子が死ぬことを喜ぶはずなんてないのに。
「エリーザに子など……いらぬ。……まぁ死ぬなら構わぬよな……エリーザ」
明らかにジョウルはあたしたちの存在がないかのように瓶に向かって話し掛けていた。
あたしの位置からは遠く、瓶に首があるなんてわからなかった。
それくらい、中は濁り、汚れていた。
お父さんとムウが同時に名前を呼んだ。
名前に反応をしてこちらを見たジョウルにあたしは寒気を感じた。
目に正気を感じないから。
「お前たち……」
ジョウルは一言口を開いてまた閉じた。
「我々は帝国3大将軍でありながらも解放団へおりました!全ては陛下の目を覚ましたくての行為!
陛下っ!どうかわかってください!この国は変化を望んでいるのです!陛下を死刑にはしないと解放団のリーダーもおっしゃってます!どうか!」
お父さんは懸命にジョウルに話し掛けていたけど、ジョウルの視線は瓶をずっと見ていた。
そして、お父さんの言葉には答えず、あたしを見た。
「先程、報告でアベル・アーガイルが瀕死だと聞いた……きっとエリーザも安心しただろう……やっと死んで……」
そう言って、ニヤリと笑った顔が怖かった。
アベルのお母さんが…自分の命をかけて守った息子が死ぬことを喜ぶはずなんてないのに。
「エリーザに子など……いらぬ。……まぁ死ぬなら構わぬよな……エリーザ」
明らかにジョウルはあたしたちの存在がないかのように瓶に向かって話し掛けていた。
あたしの位置からは遠く、瓶に首があるなんてわからなかった。
それくらい、中は濁り、汚れていた。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】え?今になって婚約破棄ですか?私は構いませんが大丈夫ですか?
ゆうぎり
恋愛
カリンは幼少期からの婚約者オリバーに学園で婚約破棄されました。
卒業3か月前の事です。
卒業後すぐの結婚予定で、既に招待状も出し終わり済みです。
もちろんその場で受け入れましたよ。一向に構いません。
カリンはずっと婚約解消を願っていましたから。
でも大丈夫ですか?
婚約破棄したのなら既に他人。迷惑だけはかけないで下さいね。
※ゆるゆる設定です
※軽い感じで読み流して下さい
半竜皇女〜父は竜人族の皇帝でした!?〜
侑子
恋愛
小さな村のはずれにあるボロ小屋で、母と二人、貧しく暮らすキアラ。
父がいなくても以前はそこそこ幸せに暮らしていたのだが、横暴な領主から愛人になれと迫られた美しい母がそれを拒否したため、仕事をクビになり、家も追い出されてしまったのだ。
まだ九歳だけれど、人一倍力持ちで頑丈なキアラは、体の弱い母を支えるために森で狩りや採集に励む中、不思議で可愛い魔獣に出会う。
クロと名付けてともに暮らしを良くするために奮闘するが、まるで言葉がわかるかのような行動を見せるクロには、なんだか秘密があるようだ。
その上キアラ自身にも、なにやら出生に秘密があったようで……?
※二章からは、十四歳になった皇女キアラのお話です。
裏長屋の若殿、限られた自由を満喫する
克全
歴史・時代
貧乏人が肩を寄せ合って暮らす聖天長屋に徳田新之丞と名乗る人品卑しからぬ若侍がいた。月のうち数日しか長屋にいないのだが、いる時には自ら竈で米を炊き七輪で魚を焼く小まめな男だった。
後宮薬師は名を持たない
由香
キャラ文芸
後宮で怪異を診る薬師・玉玲は、母が禁薬により処刑された過去を持つ。
帝と皇子に迫る“鬼”の気配、母の遺した禁薬、鬼神の青年・玄曜との出会い。
救いと犠牲の狭間で、玉玲は母が選ばなかった選択を重ねていく。
後宮が燃え、名を失ってもなお――
彼女は薬師として、人として、生きる道を選ぶ。
不器量令嬢は、婚約破棄の断罪が面倒くさい
あんど もあ
ファンタジー
不器量なマルグリットは、婚約者の美しい第一王子からずっと容姿を貶められる日々。とうとう王立学園の卒業パーティーで王子に婚約破棄を宣言され、「王子から解放される! それいいかも!」となったが、続く断罪が面倒くさくて他の人に丸投げする事にする。
拾った年上侯爵が甘え上手すぎて、よしよししてたら婚約することになりました
星乃和花
恋愛
⭐︎火木土21:00更新ー本編8話・後日談8話⭐︎
王都の市場で花屋をしているリナは、ある朝――
路地裏で倒れている“美形の年上男性”を拾ってしまう。
熱で弱っているだけ……のはずが、彼はなぜか距離が近い。
「行かないで」「撫でて」「君がいると回復する」
甘えが上手すぎるうえに、褒め方までずるい。
よしよし看病してあげていたら、いつの間にか毎日市場に現れるようになり、
気づけば花屋は貴族の面会所(?)になっていて――
しかも彼の正体は、王都を支える侯爵家の当主だった!?
「君は国のために必要だ(※僕が倒れるから)」
年上当主の“甘え策略”に、花屋の心臓は今日ももたない。
ほのぼの王都日常コメディ×甘やかし捕獲ラブ、開幕です。
暗算参謀は王国を追放される――戦わずして勝ち続けた男の失脚譚――
まさき
ファンタジー
現代日本から異世界へ転生した主人公。
彼に与えられた唯一の能力は、瞬時にあらゆる数値を弾き出す「暗算」だった。
剣も魔法も使えない。
だが確率と戦略を読み解くことで、王国の戦を幾度も勝利へ導いていく。
やがて王国の戦略顧問として絶大な信頼を得るが、
完璧すぎる功績は貴族の嫉妬を招き、巧妙な罠により不正の罪を着せられてしまう。
証明できぬ潔白。
国の安定を優先した王の裁定。
そして彼は、王国を追放される。
それでも彼は怒らない。
数字は嘘をつかないと知っているからだ。
戦わずして勝ち続けた参謀が、国を去るその日までを描く、
知略と静かな誇りの異世界戦略譚。
[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる