立花家へようこそ!

由奈(YUNA)

文字の大きさ
上 下
385 / 555
22.文化祭はどこの学校も大忙しです

23

しおりを挟む
嵐くんと山本さんが話してると


両手でたくさんのペットボトルを抱えた大和くんが戻ってきた。


私と嵐くんがいるのにビックリしていたけど

嵐くんが山本さんと話しているのは違和感ないみたい。


「二人共、来たんだね。お疲れ」


「来るよ。明が来いって毎日うるさかったんだから」


「確かにー」


笑いながら友達たちに飲み物を渡していて、それから、私たちに向き直った。


「そろそろさぁ……明の出番だよ?急がなくていいの?」


大和くんはちょっと不思議そうに聞いてきたけど……

もう出番!!!?


「明の出番が分からなくて大和に聞きにきたんだけど……もうはじまる時間?」


「あと15分後にねー。
俺も見に行くから一緒に行こっか?」


大和くんはクラスの人に「店番よろしく」って軽く言って、クラスの人も笑顔で送り出していた。

大和くんが抜けるのは分かっていたっぽい態度。




「あー、なるほど。
確かに明は『当日まで秘密!』の一点張りだったね。

でも、出番の時間と場所すら言わないなんて……馬鹿だなぁ、アイツ」


明くんがどこで何時からやるを伝えていない話をしたら、大和くんはちょっと呆れていた。

明くんらしいと言えば明くんらしいけどね、、、


明くん、体育館であと15分後にやるんだって。


「それで……明の出るグループ名………」


嵐くんが注目したのはグループ名。


Princess&Beast Beat


男女混合の音楽の演奏……なのかな?



「略してPBBらしいよ」


大和くんは明くんから色々聞いていたみたい。


「ちなみに…大和くんは何かやらないの?」


「俺?今年は『絶対に嫌』って言って断った。
去年の文化祭で目立ったせいか……色々大変だったんだよ」


大和くんは、私が知らないところで苦労していたんだね。

私って何でも立花家のみんなに相談しちゃうけど……大和くんが文化祭の後大変だったなんて話、聞いたことなかったよ。


「明が音楽ねぇ……家で楽器弾いてる姿なんて見たことないけど、、」


嵐くんは不思議そうにしてて

私も、かなり意外だって思ったよ。



三人で体育館に着いたら結構席が埋まっていたから

ステージからちょっと遠い席に、三人並んで座った。

しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

正しい聖女さまのつくりかた

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:28pt お気に入り:841

舞台に似合いの最高の喜劇を

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:30

俺を裏切り大切な人を奪った勇者達に復讐するため、俺は魔王の力を取り戻す

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:5,219pt お気に入り:93

規格外で転生した私の誤魔化しライフ 〜旅行マニアの異世界無双旅〜

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:1,442pt お気に入り:139

誰が悪役令嬢ですって? ~ 転身同体

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:28pt お気に入り:2

攻略対象5の俺が攻略対象1の婚約者になってました

BL / 完結 24h.ポイント:1,533pt お気に入り:2,625

処理中です...