立花家へようこそ!

由奈(YUNA)

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29.体育祭

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その後は、遥加ちゃんの恋バナに話は変わった。


女の子は話しているとコロコロと話題が変わるから不思議だね。



「ふーん、なるほど。

……さっさと付き合っちゃいなよ!まどろっこしい!!

待ってるだけじゃダメだから告っちゃいない!!」


カレンちゃんの感想はコレで……遥加ちゃんは真っ赤になって顔を横にブンブン振っていた。


「無理だよぉ……はずいし……」


そう言ってパッと視線を私に向けた遥加ちゃん。



「ところでっ!心はどぉなのっ!?誠くんとはさぁ!!」


半ば無理やり遥加ちゃんは自分の話を終了させたけど……ここで誠くん!!?


私と誠くん!!?



「何か……あるように見えてるの?」


って私が聞いたら三人が同時に頷いた。


まさかのカレンちゃんまで、、、



「誠くん、絶対に心が好きか気になる存在だと思うなぁ」


「ねっ。よく見てるじゃん。心の事を」


「私が第三者目線で見てるときから白井の心を見る目つきが人と違うって思ってた」


三人が真顔で言うけど……私的には“そうかなぁ?”って感じで、、、まったくピンと来ない。



「二人で遊んだのだって一回だけだし……たまに連絡が来る程度の間柄だよ?」



みんなが思うほど誠くんと私の間柄は怪しい要素、ないと思うなぁ、、、


そう思う私とは裏腹に、みんなはポカーンとしてからグイッと顔を私に近づけた。



「心さん?初耳ですよ、二人でデートしたなんて??」


「いつなのぉ?最近??」


「案外やるじゃん。詳しく聞かせてよ」



みんなに言われて……思い出した!!


誠くんと遊んだことをみんなに言わないでおこうって決めていたから、みんな知らないんだった!!


いつか話すかもって思ってて………すっかり忘れてた!!



三人から質問攻めにされて

カレンちゃんの感想としては“誠くんはちょー奥手”だって。。。



みんなからは「進展があったら報告」なんて言われたけど

二人で遊んだのだってだいぶ前だし、特別に仲良しって訳でもない。


絶対に進展なんて、、ある訳ないのにね。
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