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11~20話
大きさはいい勝負かもしれない【上】
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ぱくっ、もぐもぐもぐもぐ……
「しかし、一緒に寝るのであればちょうどよかった」
「んぐっ。何がですか?」
昼食時同様クロの手のひらの上で、ピックに刺さって差し出される料理をいただく。
ピックを貸してくれれば自分で食べられると主張したものの、「ヒナには大きすぎて危ない」と聞き入れてもらえず。
ならばとミニチュアカトラリーで再挑戦してみれば、刺しそこねた肉が盛大に跳ねて足元に落下し、勿体なさに打ちひしがれる羽目に。
しまいには「俺に食べさせられるのは嫌か……?」なんてクロが肩を落とすものだから慌てて否定したところ、「ならば俺を助けると思って受け入れてくれ」という謎理論で丸め込まれてしまった。
どんな人助けだ。
「ヒナの入浴をどうするか悩んでいたんだ。ハウスの浴槽に湯だけ満たしても、排水のできない洗い場では身体を流せないだろう?」
「たしかに……」
洗い場は盲点だった。
浴槽を扱いやすい位置に移し、給湯と排水だけお願いすれば済む話ではなかったのだ。
髪や身体は浴槽の中で洗うとしても、仕上げに綺麗なお湯は浴びたいし……。
「でも、それの何がちょうどいいんですか?」
話しながらも、口元にスプーンが差し出される。
はぷっ、ずずーっ……
「俺の部屋で一緒に入浴すればいい」
「んぁー――――ブフォッ!! ンゲッホ、ゲホッ!」
「大丈夫か?」
背中をよしよしとさすられ、咳込みながら涙目でクロを見上げる。
「ゴホッ、グッ、本気ですか!?」
「ヒナ一人では溺れそうで心配だったからな。俺の寝室には専用の浴室が併設されているから、寝る前に一緒に入浴すればちょうどいいだろう」
「もんむぁ……」
大きなナフキンが口元を拭う。
効率性以外、何もかも問題だらけだと思うのだけれど……。
しかしながら、この提案を却下すれば『排水可能な洗い場の用意』と『使用後の排水の処理』のすべてをクロに負担させることになってしまうわけで。
ここまでお世話になっておいてそんなワガママを通すくらいなら、お風呂なんて諦めたほうがマシだ。
「しかし、一緒に寝るのであればちょうどよかった」
「んぐっ。何がですか?」
昼食時同様クロの手のひらの上で、ピックに刺さって差し出される料理をいただく。
ピックを貸してくれれば自分で食べられると主張したものの、「ヒナには大きすぎて危ない」と聞き入れてもらえず。
ならばとミニチュアカトラリーで再挑戦してみれば、刺しそこねた肉が盛大に跳ねて足元に落下し、勿体なさに打ちひしがれる羽目に。
しまいには「俺に食べさせられるのは嫌か……?」なんてクロが肩を落とすものだから慌てて否定したところ、「ならば俺を助けると思って受け入れてくれ」という謎理論で丸め込まれてしまった。
どんな人助けだ。
「ヒナの入浴をどうするか悩んでいたんだ。ハウスの浴槽に湯だけ満たしても、排水のできない洗い場では身体を流せないだろう?」
「たしかに……」
洗い場は盲点だった。
浴槽を扱いやすい位置に移し、給湯と排水だけお願いすれば済む話ではなかったのだ。
髪や身体は浴槽の中で洗うとしても、仕上げに綺麗なお湯は浴びたいし……。
「でも、それの何がちょうどいいんですか?」
話しながらも、口元にスプーンが差し出される。
はぷっ、ずずーっ……
「俺の部屋で一緒に入浴すればいい」
「んぁー――――ブフォッ!! ンゲッホ、ゲホッ!」
「大丈夫か?」
背中をよしよしとさすられ、咳込みながら涙目でクロを見上げる。
「ゴホッ、グッ、本気ですか!?」
「ヒナ一人では溺れそうで心配だったからな。俺の寝室には専用の浴室が併設されているから、寝る前に一緒に入浴すればちょうどいいだろう」
「もんむぁ……」
大きなナフキンが口元を拭う。
効率性以外、何もかも問題だらけだと思うのだけれど……。
しかしながら、この提案を却下すれば『排水可能な洗い場の用意』と『使用後の排水の処理』のすべてをクロに負担させることになってしまうわけで。
ここまでお世話になっておいてそんなワガママを通すくらいなら、お風呂なんて諦めたほうがマシだ。
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