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41~50話

正解のない確認作業【中】 ※

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「んんん――――っ!」

 足の先まで力が籠もり、とぷっ、と何かがあふれ出る感覚。
 全身じっとりと汗ばんで、膝の裏がぬるりと汗で滑る。

「っはぁ、っは……んぁっ! あぁっ、はっ、ダ、ダメっ! ちょっ! 待っ……っ!」

 息をするのも忘れるほど強烈な快感の余韻に浸る隙もなく、止まらない舌に責め立てられてびくんびくんと腰が跳ね上がる。

 制止の声にも、懸命な舌は一向に止まる気配がない。
 視界が白く明滅し、意識がふわっと浮きかけて。
 このままでは、本当にどうにかなってしまう!

「まっ、待って! 待……っ、ストップ!! んくっ! やっ、もぉ、もっ、こわれっ! 壊れちゃ……から――っ!!」

 ぐしゃりとクロの髪を掴んで強く引っ張れば、ようやくクロが顔を上げた。

「――っはぁ、はっ、はぁっ、はぁっ」

 やっともたらされた小休止に、夢中で息を吸い込む。
 未だ痙攣したように跳ね続ける腰はもういい。
 とにかく今は、酸素……!

「……ヒナ、のか?」

「はぁっ、はひっ、たっ、たぶん……!」

 なにぶん経験がないので確証は持てないけれど、おそらくさっきの感覚がなのだと思う。

 蓄積した疼きが一気に弾けて、足先から頭のてっぺんまで一直線に貫くような。
 それまでのそわそわとした気持ちよさとは違う、意識ごと呑み込まれそうな快感の奔流。

「そうか……俺の舌で達したのか……」

 喜色を滲ませ、噛みしめるようにクロが呟く。
 申し訳ないけれど、それは私に聞こえない所でやってほしい。

「そういえば、ここはの状態を知らないから異常の有無がわからないな……」

 改めて秘裂を左右に割り開き、まじまじとクロが覗き込む。

「っ大丈夫! 異常なし! きっと異常なしです!!」

 自分でも正確な形状はわからないけれど、他のすべてに異常がなかったのだから大丈夫なはず。効き目を信じる!

 しかし見てもわからないのなら、一体なんのだったのか……。
 あっ、こら! どさくさに紛れて舐めないっ!
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