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51~60話

51a、番外編 ご主人様はハロウィンをわかっていない2 ※

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「……痕をつけたのか?」

「はい! これでガル様も、私とお揃いです」

そう言って悪戯っぽく目を細めるのを見るに、どうやらこれはたくさん痕を付けられて恥ずかしい思いをしたマヤからの、ちょっとした意趣返しのようだ。

俺のことも恥ずかしがらせたかったのだろう。
しかし……。

「お揃いにはまだ足りないんじゃないか?」

「え?」

「ここにも、たくさんあるだろう?」

羽織られたシーツ越しに、マヤの胸元をなぞる。
マヤは釣られるように俺の手の動きを眺め、意味を理解するとみるみる頬の赤みを増した。

「! じゃ、じゃあ、もっと付けちゃいますからね!?」

「ああ、やむを得まい」

俺は緩みそうになる口を引き結び、神妙に頷いた。




ある種、拷問のようだ。

マヤは俺の腹に跨がり、必死にちゅうちゅうと胸元に痕を残している。
小さな唇があちこちに押し当てられるのは、何ともやわくくすぐったい。

鎖骨から段々と口付けの位置が下がっていくに連れ、マヤの尻は俺の腰に乗り上げた。

痕を残すことに必死なマヤは俺の腹に手を添え、吸い付きやすい姿勢を探して無意識にもぞもぞと体勢を変える。
口付けに夢中で自分がどこに乗っているかも気付いていない様子だ。

抵抗しないと言った手前、マヤのマーキングを邪魔するわけにもいかない……。

愛らしくちゅうちゅうと肌に吸い付かれ、局部には衣服越しにスリスリとマヤの尻が擦れる。
子猫のじゃれつくようなもどかしい刺激にも、むずむずと欲望は膨れていく。

俺は堪らず、マヤが羽織るシーツの隙間から手を差し入れて小振りな尻を掴んだ。
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