首輪 〜性奴隷 律の調教〜

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R side 御主人様への最後の御奉仕 ep2

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僕の返事を聞いた御主人様は、ベッドサイドの電話を手にして、二、三離話した後直ぐに切った。

誰か来る。
僕と御主人様、二人だけの時間が終わってしまう。
僕と御主人様の、最後の二人きりの時間。

僕は少しでも長く御主人様に触れていたくて、御奉仕を再開した。
自分の唾液で濡れた御主人様のアナルにまた丁寧舌を這わせて、舌先を中へ僅かに滑り込ませた。
御主人様が気持ち良さそうに息を吐くのが聞こえた。
一度落ち着いた僕の体の奥がまたジンジンと熱を持ち始める。

御主人様。
僕の、一番大切な人。

御主人様が今どんな顔をしているのか見たくて顔を上げようとした時、背後のドアがノックされた。

僕はぎくりとして一瞬動けなくなる。
「入りなさい」
御主人様が呼んだ人だ。

御主人様は僕に触らなくなってから、屋敷の他の使用人達で僕を犯させてそれを見物することがよくあった。
でもここ何年かはそれにも飽きてしまったようで、僕は御主人様に見て貰える事もないまま、単なる使用人達の玩具になっていた。

ある日、僕はこの家の便器だと御主人様が教えてくれた。御主人様の子供から、便器になったのだと。だからこの屋敷の誰よりも身分が低い。メイドよりも使用人よりも、僕は賤しい。それが成長してしまった僕に対する御主人様の罰だった。

使用人の中には僕が心底苦しむのを楽しむ人達がいる。気絶しても起きるまで殴られてまた気絶するまで犯す事を繰り返す人達が。

「失礼します」

その声は、僕が一番恐れていた男のものだった。
顔を見なくても誰だか分かる。屋敷の広大な庭を手入れする為に雇われた庭師の男だ。
ガタイが良く屈強で、そしてとても残忍な人間だ。

今までされてきた暴行と手酷いセックスを思い出して、僕は体が動かせなくなる。

こわい。こわい。

僕は縋るように御主人様を見上げる。

御主人様は心から嬉しそうに笑っている。
僕はこわくて仕方ないのに、その顔を見て奇妙な笑みを返してしまう。
御主人様が目で指示すると、僕の背後でベルトが外され、ファスナーが開けられる音がする。
僕は恐怖で振り返ることが出来ない。
「ほら、リツの為にわざわざ江田が来てくれたじゃないか。お尻の中を無茶苦茶にして欲しい時は、何て言うんだい?」

口の中が緊張と怯えでカラカラに乾き、上手く声が出ない。喉が引きつるような感覚に陥る。僕は御主人様に触れていた手をゆっくり自分の臀部に回して尻の肉を掴み、左右に開いた。

「き……汚い僕のお尻のおまんこを、壊れるまで犯して下さい」

明らかに震えた声だったが、最後まで言い切る事ができた。
背後で江田と呼ばれた男の鼻で笑うような声が聞こえ、ガサガサに荒れた手が僕の手に重なって更に尻の肉を左右に広げられる。
そして、次の瞬間、とんでもない大きさの一物が、慣らされてもいない僕の中へと力ずくで押し込まれる。

「ひ、ぃっ……ぎ、い…痛……う、あ…!!」

呆気なく肛門の入口の皮膚がブチブチと裂けるのが分かる。
僕は御主人様の前にも関わらず、みっともない声を上げてしまった。
御主人様が、御主人様が命令してくれた事だから、喜んで受け入れないと。頭では分かっているのに、痛みで体が言うことを聞かない。
出血が潤滑油となって、更に奥まで太いものが入って来た。

「がっ…が……ぁ…!」

内臓が押し潰されるような恐怖で、僕はこの激痛から逃れたくて思わず腰を引きそうになる。前戯無しでこんなにいきりたっているということは、恐らく薬を使っているのだろう。薬が切れるまで今日は弄ばれるんだ。
その時、御主人様の手のひらが僕の頭を撫でた。僕は一瞬何が起こったのか分からず、呆気に取られて御主人様の方を見ていた。おざなりになった僕の御奉仕を責めることなく、昔のように髪を撫でてくれているのだと分かると両目から大粒の涙が溢れる。

「リツ、お尻にそんなに極太のを入れてもらったんだからお礼を言わないと駄目だろう」
今日は泣いてばかりの僕に、御主人様が優しく言葉を投げかける。
僕は小さく頷いて、
「う…あ…汚いお尻を…っ…犯してくださってありがとうございます…」
後ろから激しく犯されながら、僕は声を振り絞る。そして目の前の御主人様のだらりと萎えた性器に口付けて、必死に快感を引き出そうとする。御主人様が頭を撫でてくれたから、僕は何だってできる。何だってできるんだ。

全身を揺さぶられるように獣の体勢で交わっていた大男が、雄叫びを上げながら更に強く腰を打ち付け始めて、僕の視界はガクガクと揺れる。

何分かそれを続け、気が付くと御主人様のものが少し硬くなっている。
数年ぶりに見たその光景に僕は目を見開き、驚きと喜びで御主人様を見上げる。でも、御主人様の視線は既に僕のほうではなく、部屋の端に据え付けられたテレビ画面に向いていた。つられてその画面を見ると、小さな子供が大人に弄ばれているビデオだった。僕に興奮してくれたのかもしれないという身の程知らずな期待が砕けて胸に突き刺さる。
無修正のその映像を食い入るように見ている御主人様は、画面から目を離す事なく僕の髪を引っ張り、口での奉仕を促す。僕は自分の太腿に垂れる生暖かな血の感触を感じながら御主人様のペニスをしゃぶり続けた。

背後から犯される激痛の中、それでも僕はいつまでも御主人様のものを舐めていたかったが、テレビの中の子供が甲高く叫ぶのと同時に御主人様も僕の口の中へ射精した。
もう二度と味わうことができないと思っていた、御主人様の精液の味だった。
後ろの江田が疲れてきたのか、僅かに腰の動きを弱めた間に、僕は口の中に出された精液をくちゅくちゅと口全体に広げて噛むようにしながら味わった。唾がいっぱいでてきて御主人様のエキスと混ざり合う。飲み込みたい欲求ともったいなくてまだ味わいたい想いが拮抗する。しばらく口の中でそれを堪能したあと、僕は口を開けて唾液で薄まった精液を御主人様に見せ、嚥下の許可を待つ。

「…良し。飲みなさい」

御主人様の言葉と同時に、僕は喉を鳴らして口の中のものを飲み込んだ。美味しくて、幸福感で満たされる。
僕のそんな様子が面白くないのか、江田がまた力強く腰を動かし始めた。

「あ、ぐ…!あぁっ……」

御主人様はもう僕にも江田にも興味を失ったように僕の首輪に繋がれた鎖を手で遊んでいる。そして、僕と目が合った瞬間、手持ち無沙汰にしていた御主人様の瞳が子供のように輝いた。

御主人様は、御主人様の足の間で四つん這いになっている僕の肩を両足で踏むように固定すると、そのまま鎖を強く引っ張った。

「っ………!!」

グン、と低く音が鳴り、首輪が強く引かれたまま体は固定されて気道が塞がれる。
突然の窒息に声も出ない。僕の体は弓なりになる。
こわい。こわいよ。
御主人様は両手で首輪の鎖を引きながら、足で僕の体を反対に押し返す。
全身が激しく痙攣する。
背後で男が狂ったように「締まる、締まる」と叫んで僕の中に射精した。それが覚えている最後の感覚だった。



御主人様。御主人様。

視界の周囲から白くぼやけてそれが全体に及び、やがて何も見えなくなる。

最後に見れたのは、御主人様の微笑む顔だ。

意識が薄らぐと同時に恐怖も水に溶けるように消えていく。

これで良いんだ。

僕はどこにも行きたくない。

僕の居場所は御主人様のそばだけだ。

僕がいらない子になったあの日から、僕はずっと、御主人様に殺して欲しかったんだ。

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