異世界創造NOSYUYO トビラ

RHone

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3章  トビラの夢   『ゲームオーバーにはまだ早い』

書の8後半 届かない手 『虎の子は怪しい虎穴の中に』

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■書の8後半■ 届かない手 beyond reach of this hand

「すっげ……」
 見慣れない建造物の町並み、魔種の多い、往来に活気のある雑踏。危うく、この国が戦争をおっぱじめようとしているという事実をド忘れしそうになる。
 行き交うのは商人、商人、商人ばっか!
 しかして、戦争に関係ありそうな軍隊やら武器商人やら、ごっつい装甲車やらはどこにも見当たりません。

 戦争の気配、ゼロ。

「……ふむ、やはり。特に問題は無しですか」
 レッドはまぶしい光を反射する湖を遠くみながら、なにやら呟いた。
「ヤト、石はどう?」
 アインにつつかれて、俺は赤旗に反応して光る石を取り出したが沈黙している。
 大体、この石なんか別に必要ねぇだろ?レッドフラグが立ってれば、俺達の目からそれが見えるんだからさ。
「とりあえず、最悪な状況にはならないですみそうだな」
 辺りの人間を見回して、テリーが緊張を解く。
 確かに辺り一帯レッドフラグ乱立の嵐、という最悪の状態には成っていない様だ。
「例の国王の住居近くも通ってみましょう、一度ファルザットに降りて……」
 それから夜、城に最侵入だな。
 俺達は頷いて、すっかり活気に当てられておのぼりさんの様にキョロキョロと目を泳がせながら緩やかな坂を降りて行く。……あ、一応レッドフラグなんかが立って無いかも調べてるんだぞ、一応な。

 だがしかし俺達は、目の前の煌びやかな栄華に目を奪われ気がつく事はなかった。背後にそびえる城の一番高い尖塔の上に、小さな赤い旗がはためいている事など。



 危惧する事が無いとなるとすっかり安心しちまったりして、世界名だたるという商人の町ファルザットを堪能する事になってしまった。
 見た事の無い食べ物、道具、骨董品から服、布、小物……飽きない、飽きてこない。道の端から端まで宝箱が並んでいるみたいなワクテカ感。お祭りか、毎日これなのか、すげぇぞ南国!
 目の前でオイデオイデしてる壮大なスーク―――地名かと思ったがそうじゃなく、レッド曰く市、という意味だそうだ―――に、小一時間としないうちに俺達はすっかり飲み込まれてしまっていた。

 これではいかんと思いつつ、すっかり当初の目的を見失ったというか何というか……弁解の余地もございません。

「お前、それ一口よこせ」
「じゃぁあんたのも食べさせなさいよ」
 気がつくと俺達はフツーに観光客と化していた。
「あ、ちょっとここに寄ってもいいですかね」
「じゃぁ僕もこっちの本屋に」
 最新刊の並ぶ本屋とお向かいにある古本屋に、フラフラとレッドとナッツが消えていったがお構いなし。美味そうな匂いが垂れ流された屋台の隣に、小動物が沢山売られている。目の大きなリスの様な生物が何匹か籠に入れられて叩き売りされているのに、
「やーん、可愛い~、何この動物」
 マツナギが甘ったるい声と顔をして駆け寄れば……
「食用って書いてあるがな」
 テリーの非情な声。
「た、食べるの?」
 怯んだマツナギの横で、何かを丸焼きにした串焼きを咥えたアインがテリーの肩に止まる。
「アイン、お前それ……」
「おいしいよ~砂鼠の蒲焼き。尻尾が珍味」
 そう言って小さな手には飴色にフライされた細長い物体の入ったものを抱えている。微妙な沈黙の下りる隣では、南国フルーツをふんだんに使ったクレープのつつきあいをやっている俺とアベル。
「緊張感の無い奴らだ」
 深い溜め息を漏らした。

 ……誰が?

 俺とアベルはその言葉が、どうも俺らに向けられた言葉である事を知って振り返る。すると頭一つ背の低い少年が杖で肩を叩きながら、もう一度溜め息を漏らしているではないか。南国風の布を巻きつけた簡素な服に、管玉のネックレスと金細工のブレスレット。一見すると良家南国のお坊ちゃま風。
「それにしても早かったね、ちょっと驚いたよ」
「?」
 見知らぬ少年の言葉に、俺はあからさまに戸惑って見せる。すると少年はもう一度溜め息を漏らしてから、手に持った杖で今度は軽く自分の頭を叩いた。

 いや違う、少年は自分の頭上を差したのだ。少なくとも俺はそう思った。

 意識しないと見えないもの、そこに例の禍々しい赤い色のフラグがついている。それを俺とアベルは遅ればせながら今、理解した。少年は、分かり易いように頭に巻き付けた布の合間から角をいくつか生やしてみせて頬にも、見覚えのある模様を浮かび上がらせている。
「あ、そんな構えないで」
 一瞬手の中のクレープを投げ捨てるべきか迷った。迷うべきではないのだが!美味しかったんですクレープが!!やっぱこういう所素人丸出しになっちまう。
 しかし少年は慌てて手を上げ、敵対心が無い事を示すように笑った。相手に敵対心が無いのは幸いだ、在ったら間違い無く一瞬の迷いの内に一撃クリティカルで入ってただろう。
 いかん、食い意地で命を落としたらシャレにならん。
「誰?貴方」
 マツナギらも俺らが何か、身構えているのを知って近づいて来たが、それに向けて、少年は振り返りながら言った。
「分からないかなぁ、こんな格好してるから?前に会ったじゃないか」
 薄い色素の柔らかそうな髪を揺らし、青い瞳を人懐っこそうに細めて少年は悪戯っ子みたいな微笑を湛えて首を小さく傾げる。
 前に会った……赤旗のガキ……というと、心当たりは一人しかいない。
「……インティ?」
 ユーステルを攫っていった張本人!俺は今度こそクレープから手を離した。ただし未練がましく口に咥えているが。咥えて両手を剣の柄に当て、身構えた。
「ヤト、みっともないわよ」
「うるへー」
 咥えたままなので上手くしゃべれずとにかく咀嚼する。生クリームがだらりと垂れるのを手の甲で拭ってしまい、もうあんまり構えてる意味が無くなりつつあるが……
 とにかくこのガキ、どの面下げて現れやがった!
「君達って、面白いね~」
 対する、少年は本当に面白そうに笑っている。
 畜生、テメェの本性は分かってるぞ、ウチの腹黒同様の嫌味ったらしい魔法使いだろうが!
「貴様、どこからつけて来た?」
「どこって、城に転移門でやって来た時から今の今まで、ずっと観察してたよ」
「何ィ?」
「なんか、グダグダになってくからそろそろ声掛けた方がいいかなぁと思って」
 た、確かに反論できない所だが、だからこそムカつく。
「何してんだヤ……」
 と、言葉の途中でテリーは少年の正体を悟ったらしく背後で緊張するのがわかる。マツナギやアインも同様だろう。それを察して出してた角やら模様やらはすぐに消してしまった。
「まぁまぁ、そんなに目くじら立てないでよ。どうせ町の中だし、あんまり……被害者とか出したくないだろ?」
 ようやく本性を現してインティは悪魔的に微笑んだ。

 確かに、人で賑わうファルザット市で魔王八星相手にやりあうのは危険だ。しかもインティは魔法使いだからな、何をしでかすか分からない。被害者というより犠牲者を出すわけにはいかない。
 剣を抜けないのはある意味、この辺り一帯を人質に取られているからだ。

 くそうこのガキ……こっちは油断しまくってたからはっきり言って言い訳出来ないけど、それにしたって狡猾だ。
「何の用だ?」
「待ってたんだよ」
 崩れかけた塀から転がっている石に腰掛けて、インティは待ちぼうけを喰らった子供の様なすねた口調で言う。
「待ってた?」
「そ、でも思ってたより全然早く来てくれたね、助かるよ」
「何が助かるだ、お前、何企んで……」
「しーッ」
 人差し指を口に当て、インティは微笑む。
「僕が君達を待ってたのは秘密だよ?」
 全く、こっちの話をまともに聞く気があるのか?それとも、見た目通りこいつは単なるガキなのか。ポケットを弄って、折りたたまれた紙と真鍮の小さな鍵束を取り出して俺に向けて差し出す。
「……何だよ」
「とりあえず城の鍵と見取り図。必要でしょ?」
 だから、何でこいつが俺達の手助けをするんだよ。フツーに考えれば、罠だって俺でも気がつくぞ?
 すると俺の心を読んだように奴はにっこり微笑んだ。
「大丈夫、罠じゃないよ?」
 そういうのが一番怪しいんだっつーのッ!大体……なんだ、その鍵の上についてる不穏な色のフラグは?これは、メージンから噂を聞いていたブラックフラグ。
 レッドフラグに修正が入ったもので、ヘタすればフラグとして役に立たないかもしれないという玉手箱みたいな奴だって話じゃねぇか。
「これさ、あげるから僕のお願いを一つ聞いてもらいたくって」
「ああッ?」
 交渉なんかする気はねぇぞ俺は?否定的に聞き返したが構わずインティは条件を提示してくる。
「あのさ、僕が攫ったって事を秘密にして欲しいんだよね」
「っはぁ?」
 なんで、そんな条件を飲まなきゃいけないんだよ。大体、交渉する気ゼロですから!
 そんなこんなで受け取り拒否の沈黙が流れたが、1分も立たないうちにインティはふてくされて立ち上がった。
「なんだよ、せっかく友好的にこっちから出向いてやってるのにさ!いいよもう、僕帰る」
 そう言った途端、少年の姿が手品見せられたみたいにパッと消えてなくなった。が、奴が座っていた石の上に、紙切れと鍵は置いてあったりした。
 何がなんでもこれを俺達に押し付けて、交渉成立にしたいらしいな……。
「あれ、皆さんどうされました?」
 振り返った先には、今だ緊張感を無くして買ったばかりの本を抱えたレッドがきょとんとしている。何時もなら注意される側だが、今なら俺でも奴に罵倒を浴びせられるチャンスなのだ。
 が。
 数分前まで、俺も誰もこの通り緩みまくりだったのだなぁと思うと途端に怒鳴る気力が萎えてしまう。
 あーッ、なんかかったるい。俺は頭を掻いた。とにかく、緊張を取り戻すべく状況を説明するか。


 レッドとナッツは、インティに詳しい状況を聞けたかもしれないのに、とか何とかぼやいていたが、フラフラと誘われるがまま本屋を堪能していた手前強く俺達に言える立場じゃないのは分かっている様だ。
「マジもんだな」
 薄暗い情報屋で、地図を情報屋のミンジャンに鑑定してもらっている。
 結局地図と鍵束は持ってきてしまったが、迂闊に齎された情報を鵜呑みにするわけにも行かない。そこで、南国の事情に詳しいだろう情報屋『ふくろう看板』を尋ねてみたって訳だ。
「じゃぁ、これ当てにしても大丈夫なんだな?」
「当てにするも何も」
 ミンジャンは店の奥から大きな冊子を持ってこさせるとそれをテーブルの上に開く。
 そこには、インティが持ってきた地図の拡大詳細版が丁寧に貼り付けてあった。
「俺達も同じブツを持ってるぜ、というかそいつはコレの写しだ。ターレイ、こいつの写しを貰っていった奴を洗え」
「すぐに」
 AWL本部の管理責任者である美人のターレイは、すぐに部屋を後にした。その後、ミン自身で用意されていたティーセットを広げ、お茶を入れ始める。
「ちょっと目を離した隙に、なにやら面倒な事になってやがるな……」
「王の噂はそっちでも掴んでいるのか?」
「おう、偽王だってな……ここ最近もっぱらの噂だ、じんわりと民衆にも広がりつつあるぜ」
 ちょっと待てよ。ミスト王子の話では、伯父であり入れ替わっている王の兄アイジャンって奴は、相当狡猾なやり手じゃぁなかったのか?ここ最近民衆にも噂が広まったって……ミスト王子に風が吹いてるって訳だから正直嬉しい知らせだけど、俺は何か策略的な匂いを嗅がずにはいられないんだけど、どうよ?
 という風に顔だけで主張してレッドを伺ってみる。
「そのような流れを作っているのは、もしかすると別なのかもしれませんね……それならば、この地図と鍵を渡された意図にも納得が行きます」
 別、つまり……それは『魔王一派』って事なのか?
「気にくわねぇ、それって奴らが俺らを利用しようとしてるって事じゃねぇのか?」
 テリーは暮れ行く街を窓の外に見ながら憮然と言った。ミンにはあまり、魔王だ何だという事は軽々しく口に出して言うわけには行かない。巻き込むとまずいからな……ユーステルみたいに。
 『奴ら』と称された者が誰なのか、俺達にはそれで十二分に分かる。鍵と地図を渡して来たインティ、つまり赤旗を立ててる魔王一派だ。『奴ら』は今俺達に何かをさせようと暗躍している。
「もしそれが女王誘拐からの流れだとするなら……僕らはまんまと彼らの手に乗せられている事になりますが」
「!」
 さすがにそこまで頭が回ってなかった俺達は、レッドの言葉に驚いて顔を上げてしまった。
「考えても見てください、今だキリュウからは『心当たりがある』としか知らされていない。なぜ女王が攫われたのかという理由がはっきりしません」
「じゃぁ何かい?キリュウもグルになってあたしたちを南国まで向かわせたってのか?」
 マツナギの言葉は、俺達全員の胸に渦巻いている疑念の声だ。
 まさか……なんで、何でそんな事をする必要があるんだ?気まずい沈黙を破ったのは、ナッツの中和的な言葉だった。
「それで僕らが何か悪い事に荷担するなら、行動は止めるべきだろうけど。そうじゃないだろう?」
 何やら謎な交渉をインティが持ちかけてきて、その意味がよく図れない状況だが……。確かに。女王が攫われていったのは事実で、それを救い出す事で何かが暗転する様には思えない。
 それにミスト王子は起ころうとする戦争を出来れば止めたい側だし、乱れつつある国の秩序を取り戻そうとしているんだ。
 これらに手助けする形で今南国に居る俺達は、魔王一派に荷担して破壊行動に繋がる何かを助長するだろうか?
 精一杯無い脳味噌回して考えて見たが、俺にはそれらしい解答は出せなかった。
 レッドも言葉が無い所見ると、ナッツの言葉に異存は無い様である。
「虎穴に入らずば虎子を得ず、ですかね」
 いっそ今は奴らの手の上で踊るのも一興?俺はテーブルの上でランプの明かりに照らされて鈍い光を放つ、真鍮の鍵束を睨みつけた。
「とにかく、女王を奪還する。弟王子と接触する。そんで、偽王アイジャンを吊るし上げる!」
 当初の目的通りを確認するように呟くと、レッドは意義無しと小さく頷いた。アインが片羽を差し出し、アベルが同じように拳にした右手をテーブルに出した。マツナギとナッツも習い、テリーも窓越しに笑って拳を固める。

 よし、なら前に進むだけだ。

 俺は出した拳を広げ、レッドフラグ並に不穏な色の旗、ブラックフラグの立っている鍵束を掴み上げた。
「今夜、決行だ!」

 すっかり魔王の手の上で踊ってる可能性も無きにしも非ずな俺達。手を伸ばしても、全然届いて無い状況に正直腹が立つ。まだまだ俺達なんか取るに足らないと相手だってのか?
 殺さず生かしてまんまと利用されてるとするなら……じわじわと怒りが込み上げてきた。

 割りと物語の確信たる『魔王』に近づいたつもりで、実は全くそうじゃなかったりした訳だよ。
 流石は全く新しい今までに無い『ゲーム』だ、シナリオとも言うべき物語の深さが半端無い。せめて一度の冒険に一つのクリアを見出そうなどと目論んだ、俺の考えは早くも挫折しそうだな。
 トビラの中で見ている夢は、今だ覚めそうに無く。ゲームオーバーはまだまだ遠い。
 魔王八逆星、絶対お前らはこの俺がぶったおしてやるからな!首を洗って待っていやがれッ!
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