異世界創造NOSYUYO トビラ

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6章  アイとユウキは……『世界を救う、はずだ』

冒険の書の確認 これまでのあらすじ④

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■冒険の書の確認■  間幕復習④

 新型ゲーム機のテストプレイヤー兼デバッカーとして雇われた俺達は、自他ともに認める重度のゲーマーだ。
 そんな俺達が早速送り込まれた世界は、現実なのか仮想なのかを、思わず取り違えそうになる程に『リアル』な『異世界』だった。

 第一回テストプレイはある程度順調と言えただろう。ただ一つ、予想外の赤旗バグ『レッドフラグ』さえ発現していなければ……。

 お陰で俺達はデバッカーとしての使命から、結局の所避けては通れずに、謎の赤旗を立てた『魔王』と名乗る連中を追う事となる。
 数々の人々と出会い、別れ、戦って迷って悩んで騙されて諭されて。
 一回のテストプレイで使用できる要領の限界につき、ログアウトを間近にした俺達は……ギリギリまで世界の為になる事をやろうと考えた。
 そうやってログアウト直前に殴りこんだ魔王の城、だがしかし……俺達はそこで強制終了ログアウトをする運びとなってしまった。

 そして夢から目を醒まして……。魔王よりも手ごわい敵が立ち塞がった!
 その名はデータ不良!俗にいう正真正銘のバグ!

 こいつの所為で今までの冒険の書をリセット、即ち全部捨てなきゃいけないかもしれない、という重大な事態に直面する事になってしまった俺達。

 だが、最終的に俺達は選ばなかった。開発者達もそれは、ゲーム作成進行の都合出来ないと言っている。。
 全てを無にしてもう一度はじめからやり直すボタン。すなわち、リセットだな。
 このゲームは、残念ながら今までのモノの様に安易に途中からやり直す、っていう事が出来ないという都合もある様だ。時間の積み重なりが特殊である為、リセットするなら世界の抹消からになってしまうっぽい気配である。……一定の所から巻き戻ってやり直しが出来ないんだ。だから、俺達は死んだらそこで確実にゲームオーバーになると強く言い含められている。

 続く物語がどんなに酷いありさまでも、リセットボタンだけは押さない。俺達はそんな勇気とゲームに対する愛で第二回テストプレイを開始する。


 そんでまぁ、入ってみたらこれが予測していた通りのとんでもない展開目白押し!
 俺は氷漬けだわ、正気じゃない奴はいるわ、記憶喪失だわで7人は見事にバラバラになってしまっていた。
 なんとかマツナギとレッドを除く5人まで集結した俺達であったが……どうも、俺以外の連中の態度がよそよそしいな?

 俺が氷漬けになって動けない間に……奴らで、何かしでかしたと見る。
 全員で何か、俺に対して隠している事があるだろう?
 怒らない、怒らないから正直におにーさんに言って御覧なさいよお前たち!
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