170 / 366
11章 禁則領域 『異世界創造の主要』
冒険の書の確認 これまでのあらすじ⑨
しおりを挟む
冒険の書の確認 間幕復習⑨
新型ゲーム機のテストプレイヤー兼デバッカーとして雇われた俺達は自他ともに認める重度のゲーマーだ。
そんな俺達が早速送り込まれた世界は、現実なのか仮想なのかを思わず取り違えそうになる程に『リアル』な『異世界』だった。
先に言っておくけど、この物語全部で12章なんだわ。今、11章な。
オマケで13章追加予定らしいけど、それについてはもう少し進んでからな~。
何が言いたいのかっていうと要するに、このテンプレートを繰返すのも残す所あと一回ですって事。
いや、新型ゲーム機の話がこれで全部終わりになるかどうかは分かりませんけどね、とりあえずテストプレイヤー兼デバッカーという俺の冒険の書は着実に、終わりに近づいている。
これは別にネタバレじゃないぞ。
本とかマンガを読んでれば、後どれくらいのページがあるか、というのが嫌でも分かるだろう?そういう感じだ。
この物語の根本は『ゲーム』だ。無限に極められるようなネットゲーム要素が強いゲームや、定期的にアップロードが繰り返されるゲームも多い昨今な訳だが、それでもシナリオ的に『終わり』がある。そっから新しいシナリオを始めるかどうかはまた、別の話って事。
そこが終わり、というエンディングが用意されている事は先によくご理解していただこうと思う。
さて……
その『世界』のただ中にある自意識にとっては、その『世界』こそが真実だ。
現実か仮想か、それはその『世界』にいる限り逆転している。昨今における異世界転生とかモノ宜しく、別の世界から来たという意識を持って居ても、その事実に変わりは無いはずだ。
ようするに、俺達は明らかに違う『世界』に行ってこれらの冒険の書を付けている、それがゲームか、リアルの異世界であるかなんて関係ない。ちゃんと戻って来れるからこの冒険の書が存在する。でも……最悪戻ってこれないとしたって、だ。真実の世界がどちらか、なんて疑問は俺にはすでに無いな。
自分が今そこにいる世界が現実なんだ。
ココにいるならここが現実。ソコにいるならソコが現実だ。答えは一つとは限らないように、真実も、現実も一つとは限らないのではないだろうか?少なくとも完全にそういう気になっているなぁ、俺。
そのようにしっかり脳味噌騙されてやってる次世代『ゲーム』の名前は……ソフト的には『トビラ』。
ハード的にはコードネームMFC。
まだ、会社から正式名称の発表が無いし、そもそも決まってないっぽいからな。
三度目のログインも終了。これからしばし、リアルのターンだ。
ついでに、テストプレイヤー兼デバッカーとしての最期のログインがこれから始まる事をここで先に告げておこう。
デバッカーである俺達はゲームバグである赤旗問題を解決すべく、バグのある世界の冒険をあえて続ける事にしたんだよな。
世界をいずれ壊すであろうと予言され、魔王として現れたそれらのバグ、それを正すために異世界が秘めている力を使うんだ。小さかったはずのミスが大きなものになって世界を蝕んでいる。もはやゲームだとか仮想だとかそんなのは関係ない。
この世界を救う為には魔王、赤旗の根本となるもの倒す……すなわち、消去する必要に迫られている。
それは世界を創造した神という概念、大陸座……彼らを世界から追い出す事にもつながる問題だ。それが、世界を狂わせた赤い旗の根本問題を解決するのに避けて通れない道になってしまったけど、今更それに躊躇はしない。
赤旗は除去するものじゃなく。
感染させないというのが第一で、赤旗になっちまったものはどうあっても、元には戻れない。
そうして魔王と名乗る連中は、勇者と自覚するイタい子に自らの破滅を願う。彼らの頭上には赤い旗がある。自分たちはどうにも世界を壊す。壊してしまう事を知っているから奴らは魔王と名乗っている。
本当は壊したくなんか無いという思いをひた隠しにしている。
ほぉら俺ぁ悪い奴なんだぜ、はやく殺しにいらっしゃーい!とか言ってやがったりするわけだな。おかげさまで勇者もその茶番に付き合わないと行けません。
あ(濁点付き)ーもぅ、とか悪態つきたい所だけれど。
俺はそれでもお前らを滅ぼす。俺がやる。やってやるとも。
それが、存在が同じく破綻した俺が出来る唯一の……何だろうな。
ようするに世界が救われた後に居なくなってしまう、そういうお約束もままある勇者の条件、みたいなもんか。
ならその約束もぶち破って見せろ?
ふふん、そうだな……それも悪くない。
とりあえずログイン前のリアル事情からどうぞ。
新型ゲーム機のテストプレイヤー兼デバッカーとして雇われた俺達は自他ともに認める重度のゲーマーだ。
そんな俺達が早速送り込まれた世界は、現実なのか仮想なのかを思わず取り違えそうになる程に『リアル』な『異世界』だった。
先に言っておくけど、この物語全部で12章なんだわ。今、11章な。
オマケで13章追加予定らしいけど、それについてはもう少し進んでからな~。
何が言いたいのかっていうと要するに、このテンプレートを繰返すのも残す所あと一回ですって事。
いや、新型ゲーム機の話がこれで全部終わりになるかどうかは分かりませんけどね、とりあえずテストプレイヤー兼デバッカーという俺の冒険の書は着実に、終わりに近づいている。
これは別にネタバレじゃないぞ。
本とかマンガを読んでれば、後どれくらいのページがあるか、というのが嫌でも分かるだろう?そういう感じだ。
この物語の根本は『ゲーム』だ。無限に極められるようなネットゲーム要素が強いゲームや、定期的にアップロードが繰り返されるゲームも多い昨今な訳だが、それでもシナリオ的に『終わり』がある。そっから新しいシナリオを始めるかどうかはまた、別の話って事。
そこが終わり、というエンディングが用意されている事は先によくご理解していただこうと思う。
さて……
その『世界』のただ中にある自意識にとっては、その『世界』こそが真実だ。
現実か仮想か、それはその『世界』にいる限り逆転している。昨今における異世界転生とかモノ宜しく、別の世界から来たという意識を持って居ても、その事実に変わりは無いはずだ。
ようするに、俺達は明らかに違う『世界』に行ってこれらの冒険の書を付けている、それがゲームか、リアルの異世界であるかなんて関係ない。ちゃんと戻って来れるからこの冒険の書が存在する。でも……最悪戻ってこれないとしたって、だ。真実の世界がどちらか、なんて疑問は俺にはすでに無いな。
自分が今そこにいる世界が現実なんだ。
ココにいるならここが現実。ソコにいるならソコが現実だ。答えは一つとは限らないように、真実も、現実も一つとは限らないのではないだろうか?少なくとも完全にそういう気になっているなぁ、俺。
そのようにしっかり脳味噌騙されてやってる次世代『ゲーム』の名前は……ソフト的には『トビラ』。
ハード的にはコードネームMFC。
まだ、会社から正式名称の発表が無いし、そもそも決まってないっぽいからな。
三度目のログインも終了。これからしばし、リアルのターンだ。
ついでに、テストプレイヤー兼デバッカーとしての最期のログインがこれから始まる事をここで先に告げておこう。
デバッカーである俺達はゲームバグである赤旗問題を解決すべく、バグのある世界の冒険をあえて続ける事にしたんだよな。
世界をいずれ壊すであろうと予言され、魔王として現れたそれらのバグ、それを正すために異世界が秘めている力を使うんだ。小さかったはずのミスが大きなものになって世界を蝕んでいる。もはやゲームだとか仮想だとかそんなのは関係ない。
この世界を救う為には魔王、赤旗の根本となるもの倒す……すなわち、消去する必要に迫られている。
それは世界を創造した神という概念、大陸座……彼らを世界から追い出す事にもつながる問題だ。それが、世界を狂わせた赤い旗の根本問題を解決するのに避けて通れない道になってしまったけど、今更それに躊躇はしない。
赤旗は除去するものじゃなく。
感染させないというのが第一で、赤旗になっちまったものはどうあっても、元には戻れない。
そうして魔王と名乗る連中は、勇者と自覚するイタい子に自らの破滅を願う。彼らの頭上には赤い旗がある。自分たちはどうにも世界を壊す。壊してしまう事を知っているから奴らは魔王と名乗っている。
本当は壊したくなんか無いという思いをひた隠しにしている。
ほぉら俺ぁ悪い奴なんだぜ、はやく殺しにいらっしゃーい!とか言ってやがったりするわけだな。おかげさまで勇者もその茶番に付き合わないと行けません。
あ(濁点付き)ーもぅ、とか悪態つきたい所だけれど。
俺はそれでもお前らを滅ぼす。俺がやる。やってやるとも。
それが、存在が同じく破綻した俺が出来る唯一の……何だろうな。
ようするに世界が救われた後に居なくなってしまう、そういうお約束もままある勇者の条件、みたいなもんか。
ならその約束もぶち破って見せろ?
ふふん、そうだな……それも悪くない。
とりあえずログイン前のリアル事情からどうぞ。
0
あなたにおすすめの小説
喪女だった私が異世界転生した途端に地味枠を脱却して逆転恋愛
タマ マコト
ファンタジー
喪女として誰にも選ばれない人生を終えた佐倉真凛は、異世界の伯爵家三女リーナとして転生する。
しかしそこでも彼女は、美しい姉妹に埋もれた「地味枠」の令嬢だった。
前世の経験から派手さを捨て、魔法地雷や罠といったトラップ魔法を選んだリーナは、目立たず確実に力を磨いていく。
魔法学園で騎士カイにその才能を見抜かれたことで、彼女の止まっていた人生は静かに動き出す。
あざとしの副軍師オデット 〜脳筋2メートル義姉に溺愛され、婚外子から逆転成り上がる〜
水戸直樹
ファンタジー
母が伯爵の後妻になったその日から、
私は“伯爵家の次女”になった。
貴族の愛人の娘として育った私、オデットはずっと準備してきた。
義姉を陥れ、この家でのし上がるために。
――その計画は、初日で狂った。
義姉ジャイアナが、想定の百倍、規格外だったからだ。
◆ 身長二メートル超
◆ 全身が岩のような筋肉
◆ 天真爛漫で甘えん坊
◆ しかも前世で“筋肉を極めた転生者”
圧倒的に強いのに、驚くほど無防備。
気づけば私は、この“脳筋大型犬”を
陥れるどころか、守りたくなっていた。
しかも当の本人は――
「オデットは私が守るのだ!」
と、全力で溺愛してくる始末。
あざとい悪知恵 × 脳筋パワー。
正反対の義姉妹が、互いを守るために手を組む。
婚外子から始まる成り上がりファンタジー。
龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜
クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。
生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。
母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。
そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。
それから〜18年後
約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。
アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。
いざ〜龍国へ出発した。
あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね??
確か双子だったよね?
もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜!
物語に登場する人物達の視点です。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
婚約破棄したら食べられました(物理)
かぜかおる
恋愛
人族のリサは竜種のアレンに出会った時からいい匂いがするから食べたいと言われ続けている。
婚約者もいるから無理と言い続けるも、アレンもしつこく食べたいと言ってくる。
そんな日々が日常と化していたある日
リサは婚約者から婚約破棄を突きつけられる
グロは無し
【完結】6人目の娘として生まれました。目立たない伯爵令嬢なのに、なぜかイケメン公爵が離れない
朝日みらい
恋愛
エリーナは、伯爵家の6人目の娘として生まれましたが、幸せではありませんでした。彼女は両親からも兄姉からも無視されていました。それに才能も兄姉と比べると特に特別なところがなかったのです。そんな孤独な彼女の前に現れたのが、公爵家のヴィクトールでした。彼女のそばに支えて励ましてくれるのです。エリーナはヴィクトールに何かとほめられながら、自分の力を信じて幸せをつかむ物語です。
老聖女の政略結婚
那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。
六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。
しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。
相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。
子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。
穏やかな余生か、嵐の老後か――
四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる