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番外編 補完記録13章  『腹黒魔導師の冒険』

冒険の書の再確認 今後の番外編について

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冒険の書の再確認 間幕 今までの事のまとめ

 月並みに始めましょうか、何しろ僕の評価は『王道好き』、ですからね。
 否定はしませんよ、お約束はきっちり守ってこそ、そこにカタルシスが生まれるものだというのが持論です。
 僕の名前は通称、レッド。レッド・レブナントと名乗っている訳ですが実はこれがほぼ、本名です。きっと偽名だと思われていた事でしょうね、僕は、嘘つきという肩書で大いに語られるキャラクターですから。
 その辺りに憤りはありませんよ、紛れも無い事実です。
 僕は、容易く嘘を吐く様なキャラクターをこのトビラ世界に作り、それを演じる事をちゃんと自分で決めたのです。つまり、主人公であるヤトからその様に評価されるというのなら大いに、思惑通りという事。
 そんな軽薄なキャラクターが、事も在ろうか本名で仲間を集って旅に出たのは何故なのか、この際はっきり明言しておきましょうか。
 
 端的に言えば、使ってみたかったんですよ。
 僕は……自分が生まれて与えられた本当の名前をずっと長い間、誰にも名乗った事が無かったものですから。これからまた新しい環境を迎えるに向けて自分をどのように偽るか、そう考えた時……結局、本名として心に秘め続けて来た名前を明かした事が無いとするなら真も偽も無いのではないかと思ったわけです。
 偽りもは、一周回ってしまえば真実になる。
 ならばここで本当の名前を使ったとしても、一応自分の経歴隠しとして機能します。問題は無いでしょう、本名を大事に思っている訳でもない。僕の本当の名前を知る人だって、きっともう世に一人として存在しないのです。

 それに、この旅は僕にとって『最後』のものになる。

 そういう段取りでもあった訳ですので、最後は……誰も知らない本当の名前で、そして……本当の名前を世界に刻んで死んでいくのも悪くは無いと、その様に思ったからです。

 ついでだから魔導都市では何と名乗っていたのか、本編ではっきりとは言って無かったと思います。この際だから暴露しておきましょうか。
 僕は、魔導都市ランにおいては大体、アールと呼ばれていましたね。本名は在ったんですが名乗りたく無くて、黙っていたら勝手に渾名がついた……という、例の人柱勇者と同じ様な経歴を辿っていたので、本編で黙っていたのだと思っていただいて差し支えありません。
 名称は、無いと困るものなのです。その理論は良く分かります。なので、自分から魔導都市に来た時に名乗った名前としては『ー』というものがありました。これはワン、あるいは該当無しという事。サインする時に楽なんですよ、棒一本引けばいいんですからね。
 この通り間違いなく偽名という気配を僕も隠さなかった都合浸透せず、僕の方でもその名前に愛着が無かったんですね。そのうちに渾名の方が多くに認知されて、僕の方で面倒になって仮に作った『ー』という名前を使わなくなってしまったのです。
 セカンドネームは無かったのかって?そうですね、それは……無いというより僕の記憶に無いものですから。それで、魔導都市に来て魔導師に弟子入りし、そこで初めてファミリーネームである『レブナント』を戴きました。

 あえて自己紹介する必要も無いのかもしれませんが、一応先に言っておきますけれど……魔導都市ランを出身とする通り、僕は生粋の魔導士でもあります。これで上から数えて三番目の位、紫を纏う者です。
 ですから、喋り出したら止まりません、本編主人公みたいに『よくわからん』で話が終わりません。
 僕は、大抵の事は良く分かっているし、分からない事に向けても多くの可能性を示唆し、語る事がありすぎる。貴方が思う疑問にも鋭く反応するし、先回って誤解の無いように話を進める事に気を回さずにはおられません。
 これから、僕の番外編として本編の、ヤトの冒険の書を補足する形のモノを、事も在ろうか僕視点で記すわけですがヤトと同じノリでやっていたら文字数がいくらあっても足りなくなる事でしょう。 

 ですのでここら先は、僕の視点を俯瞰する形でシンプルに話を進めてく予定です。
 でも、時々脱線するであろう事は察しているので……その時は、ヤト曰く魔導師のメンドクサイ解説をどうかガマンしてやり過ごしてください。
 あ、なんかずっと長い面倒な話が続いてるなと思ったら飛ばしてもらっても一向に構いませんから。

 早速ですが、これからのタイムテーブルを伝えておきましょう。
 僕の番外編は、僕がヤトと離れて行動している時の話、がメインになります。
 と云う事は具体的にどこの話になるのか?

 まずは、……ここからですよ。


※ 番外編更新に20日前後、最終章に28日前後、さらに番外編に20日前後かかる予定です
  新規、13章更新は3月中旬ごろまでお待ちください ※
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