異世界創造NOSYUYO トビラ

RHone

文字の大きさ
328 / 366
番外編 EX EDITION

◆トビラ番外編 EX EDITION『コーヒー魔人とヘル○ア』

しおりを挟む
◆トビラ番外編 EX EDITION『コーヒー魔人とヘル○ア』
※何時でも読める セリフ多めの与太話系※

 さぁ、ピンと来た人はピンときてくれ。アレだ、アレの話だ。

 というわけでお呼びしましょう、せーの。

『コーヒー魔人さーん!!!』

*** *** ***

 って、誰が呼ばれて飛び出てじゃんじゃかしやがるかってんだてやんでぇ!
 
「……とかいいながら出てるじゃないですか」

 うっせぇ!ヤケクソだ!

「で、この度またしても呼び出された理由の方は?ご理解いただけてますか?」

 ああ、ご理解いただけておりますよ?テレビ見ない俺だけど、あっちこっちで広告とかもバンバン出してやがるからイヤでも目に入ってくるしな。
 今回実は何も聞いてないんだけど大体、察してる。

「とまぁ、趣旨の説明もなくあれもこれも『察してくれ』でここまで進んできましたが……この埋め立てブログのゴミ箱覗きがお好きと見える賢明な皆様方に置かれましては……こちらの画像などを見ていただければ『やっぱりね』などと思われるかもしれません。はい」

 『某健康食品的なコーヒー飲料の写真。(横向き)』

「というわけですが……画像横になってませんかこれ」
(写真貼り付け失敗してて横に向いてました)

 うん、横になってるな……けどま、趣旨は伝わるからいいんじゃねぇの。

「ようするに直すのが面倒だった、ということですね。じゃ、構わず話を続けるとしまして……いかがでしたか通称、コーヒー魔人さん」

 何時から俺ってそーよばれてるの?大分前からだ?うん?段々覚えてないんだけど……
 まぁいいや………改めてお前の名前を呼んでやろう。
 そう、ヘル○ア珈琲な。ヘ○シア珈琲だよ……ついにヘルシ○がコーヒーに進出したよ!と言う感じでワクテカしながら上の人が買ってきたそうだ。

 普段ヘ○シア的食品など一切口にしないしする必要が無いというアレなのだがネタとして!高いけど!飲まずにはいられない!!!

 と言う感じで買って来たんだそうだ。

「というわけで、実は僕らはヘ○シア本家本元の緑茶の方を飲んだ事がありません」

 ねぇなぁ、俺も私生活乱れまくってるけど実はそんなに体の方はガタってないんだよ。

「ウソおっしゃい。偏食で貴方の場合は食事を抜きすぎだ、とのナッツさんの話がありましたよ?バイトが終わったらご飯を食べてそのまま寝るまで何も食べずにゲームして次の日のバイトに向かうとか、そーいう生活をしていたそうじゃないですか」

 うっ……い、今はちゃんと三食食べてるからいーじゃねぇか……というか、アレだな……ちゃんと仕事してるとフツーに腹減るんだ。ゲームしてても腹は減るんだが、ほら、生理現象とかもそうなんだけどこう、キリのいいところまでどーしてもガマンしちゃうんだよ……なぁ。

「同意求められてもね。僕、そこまでゲームのジャンキーじゃないですので」

 あ、そう。とにかくこのままメシの話をするとまた話が脱線するだろ!ヘ○シア珈琲の話をしようじゃないか。

「現在は三食食べているというコーヒー魔人事、サトウ某氏の話を信じるなら」

 ……あ?

「今後、宿命的にメタボリックな体形へと変貌していくであろう事は想像するに難しくはない訳です。そして、そのように変態を遂げて初めて……この、ヘ○シアシリーズに手を染める………遅い、遅いのですよ体形が変わってしまってからでは……!!!
 いいですか、大事なのは体脂肪が燃えやすい体を常日頃から作り、あるいは維持する事が大切なのです。年齢を重ねていくとどうしても脂肪は燃えにくくなり、体力的な衰えもあって体を動かさずに済ませてしまいがちです。ましてや、我々はコンピューターゲーマー……必然的に不健全な体を持つに至る事が多い」

 確かに、お前もこう、中の方ではガリガリだけど外じゃ意外と……こう……ふっくらした体形だよな。

「人の体形をとやかく言わない!」

 お前今人の体が必然的にメタボリックになるとかなんとか散々言ったじゃねーかよ!

「そうなるであろう可能性について想像できますと言っただけであって今現在がどうであるかなどと言った覚えはありません」

 ちぇっ あーいえばこーいう。だが見ろ、運動はしないけどオンチじゃねーし、元のバイトは力仕事も含まれてたからそんな俺、体形悪いとは思ってないんだけど?腹だって全然出てないし!

「これからそこに、徐々にファットが蓄積されていくのですよ……」

 な、何脅しかけてんだよ……やめろよ……

「ですから……これを飲むのです」

 『某健康食品的なコーヒー飲料の写真。(横向き)』

 ………相変わらず横向いてるが。

「気にしない。」

*** *** ***

 大体、高いんだよ!こんなのおまじないにも程があらぁ!実際ヤバいなと思ったら飲む事にして、ぶっちゃけこれ飲んでみた自称コーヒー魔人の俺は言いたい。

 これ、ポリフェノール飲料だろ?

「……コーヒーではない、と」

 いや、コーヒーもな、ポリフェノールは感じるんだよ。特に濃い奴ではコイツの気配を濃厚に感じる。エスプレッソ系とか俺好きだから、割と嫌いでは無い味だ。
 あ、ちなみに微糖とブラックがあるんだが、とりあえず今回の話題は主にブラックで進める。
 で話戻るけど……こう、カフェインも入ってるんだが完全にポリフェノールに負けてるのな。あと苦みとか無理に抑えたんじゃねぇのかなこのコーヒー。

「苦みを抑えて、という表示がありますので、恐らくは。そういえばヘ○シア緑茶の方はずいぶん苦みが強いという噂を聞きます。その後改良を重ねて苦みの無い商品も数多くあるようで、ヘルシアウォーターなどは全くただの水だ、とも聞きますが」

 意外だな、お前、ヘ○シアシリーズ飲んでないんだ。

「お恥ずかしい限りです、情報収集が趣味の僕ではありますが全知というわけにはまいりません。食文化もある程度はゴシックで押さえておりますが実際のテイスティングまで、となると中々全てに手の回る事ではなく」

 そーじゃなく、人に散々予防的に飲め飲め進めた訳だし体形が……

「……アベルさん見習って殴りますよ?」

 み、見習わんでいい!わかったよ、からかって悪かったってば!くそ、そーいうとこだけ乙女ちっくしやがって……
 一応言っておくが、別にそんな太ってるとかそんなんじゃないぞ?ただ中に比べれば健康的だって俺は言いたかっただけなのに。中の方のレッドはガリガリすぎだろあれ?食べてんのか?食べてるよなぁ?食べてるのに全然肉になってないじゃないか?

「いいんです、そういうキャラなんですから彼は。……とにかく、こういう話題はデリケートなのだという事を学習していただきたいものです……そんなんだからアベルさんから都度殴られるんですよ」

 その前に女の癖に気に入らないとすぐ人を殴るのはデリケート云々の話以前な気がするんだが俺は!?

 ああ、話が脱線する……何時もか……

 だからな、苦みだよ。苦みが抑えられていてなお且つ、日本人向けに酸味とかも抑えられているわけだろ?とするとこう、後味がな。完全にポリフェノールな訳よ。
 というか ぽりふぇのーる?
 って思うかもしれないがようするに、あれがポリフェノールなわけだよ。それがガッテンできる飲み物だ。

 で、味はコーヒー。

「なるほど……そう言われてみると確かに。合わせて、99%カカオチョコレートや赤ワインのフルボディ、あるいはミディアムボディなどを飲んでみるとお分かり頂けるかと思います」

 赤ワイン!それだ!アルコールとコーヒー的香味を無視すればこのヘ○シア珈琲は赤ワインっぽいかもしれん。そんくらいポリフェノールが感じられるな。

「ま、一応それくらいポリフェノール入ってますよアピールがされてますからねぇ」

 っていうか……基本的な事だがポリフェノールってなんなんだ?

「……そのほとんどが植物成分で、主に光合成などによって生成される物質の総称です。実はポリフェノールと一口に言っても本当に様々な種類がありまして、そもポリフェノールというものの直訳としてはフェノール性ヒロドキシ基というものが『沢山ある』=ポリっていう感じになります。沢山のヴァリエーションがあるのだという事でご理解ください、その総称がポリフェノールです」

 なるほど、わかったようなわからないような。

(いつもの事なので無視)
「光合成により作られる『色素』あるいは『味・匂い』に関連する成分である事が多く、お茶などの苦み、果実の渋み、芳香、紫系植物の色素、これらにポリフェノールは見出す事が出来ます。効能は様々で、一概にポリフェノールと言っても分類される数千にも上る種類によって違ってきます。しかし含有量的な都合摂取しやすいもの、しにくいものというのがありまして、一般的には赤ワイン、お茶、珈琲、チョコレート、ゴマ、ブルーベリー……等などが解りやす部類としてあげられます。含有量の多さとしてはやはり赤ワインが一番なのですが、実は珈琲によるポリフェノール摂取量も案外多い、という調査結果もあるようです。
 よって、ポリフェノール類による詳しい効能についてはここでは述べるのは止めましょう、キリがない。詳しくお知りになりたい方はご自分で調べてみてください。
 ……というわけで、この度のヘ○シア珈琲商品化はそのあたりの都合もあるのかもしれません」

 というか、アレだろ?コーヒーで脂肪燃やしたい人が居るからだろ。飲み物の嗜好の問題だと俺は思うけどな……俺、お茶とコーヒー出されたら絶対コーヒー飲むし。

「……そーいう大人をターゲッティングした事も間違いではないのでしょう」

 あとは美味けりゃな、飲むんじゃねーの?俺的には及第点かな。もうちょっと苦味はあってもよかったんじゃないかと思うが、酸味抑えて飲みやすいのは間違いない。ただ少し濃いかな……コーヒー好きにはフレンチかアメリカンか、という大きな隔たりがあってだな……。

「そーなんですか?」

 あれ?知らないのか?……一般的じゃないのか?
 コーヒー好きだけど濃いの飲めない人と、コーヒー好きだけどアメリカンなんて薄くて飲めるか!!!
 って人が居るんだ。ちなみに俺はアメリカンはコーヒーじゃない派。
 だから今回のヘ○シア珈琲ブラックは結構美味しく飲めたんだと思うな、もう少し苦みがあったらエスプレッソ風味として愛飲出来そうなレベルだと思う。
 だから、コーヒー好きだけど濃い味無理!な人には無理!なブラックだと思う。

「なるほど……。ちなみに、アメリカンとは一般的にはコーヒーを水、あるいはお湯出ししておいたもので、場合によってはそれを水、お湯などで割って飲む、というのが……アメリカンで、いいのですよね?」

 俺の認識もそれだが、実際世のアメリカンがどういうふうに作られているのかは、俺がアメリカンを飲まない都合、良く知らん。

「まぁ、そういうアメリカナイズな人はですね。大人しくお湯割りでも水割でもして飲めば良いのだと思います」

 だな、そう言う事だ。

 というわけで五十嵐事レッドのポリフェノールカンタン講座も聞けたわけだし、今回はお開きだ!
 そのうち微糖も飲んでみるぜ!なんかまた変化があったら呼ばれる事にしよう。

「ふぅ……結局のところ、呼ばれたら飛び出るんじゃぁないですか」


 おわり。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

喪女だった私が異世界転生した途端に地味枠を脱却して逆転恋愛

タマ マコト
ファンタジー
喪女として誰にも選ばれない人生を終えた佐倉真凛は、異世界の伯爵家三女リーナとして転生する。 しかしそこでも彼女は、美しい姉妹に埋もれた「地味枠」の令嬢だった。 前世の経験から派手さを捨て、魔法地雷や罠といったトラップ魔法を選んだリーナは、目立たず確実に力を磨いていく。 魔法学園で騎士カイにその才能を見抜かれたことで、彼女の止まっていた人生は静かに動き出す。

あざとしの副軍師オデット 〜脳筋2メートル義姉に溺愛され、婚外子から逆転成り上がる〜

水戸直樹
ファンタジー
母が伯爵の後妻になったその日から、 私は“伯爵家の次女”になった。 貴族の愛人の娘として育った私、オデットはずっと準備してきた。 義姉を陥れ、この家でのし上がるために。 ――その計画は、初日で狂った。 義姉ジャイアナが、想定の百倍、規格外だったからだ。 ◆ 身長二メートル超 ◆ 全身が岩のような筋肉 ◆ 天真爛漫で甘えん坊 ◆ しかも前世で“筋肉を極めた転生者” 圧倒的に強いのに、驚くほど無防備。 気づけば私は、この“脳筋大型犬”を 陥れるどころか、守りたくなっていた。 しかも当の本人は―― 「オデットは私が守るのだ!」 と、全力で溺愛してくる始末。 あざとい悪知恵 × 脳筋パワー。 正反対の義姉妹が、互いを守るために手を組む。 婚外子から始まる成り上がりファンタジー。

龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜

クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。 生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。 母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。 そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。 それから〜18年後 約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。 アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。 いざ〜龍国へ出発した。 あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね?? 確か双子だったよね? もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜! 物語に登場する人物達の視点です。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます

腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった! 私が死ぬまでには完結させます。 追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。 追記2:ひとまず完結しました!

婚約破棄したら食べられました(物理)

かぜかおる
恋愛
人族のリサは竜種のアレンに出会った時からいい匂いがするから食べたいと言われ続けている。 婚約者もいるから無理と言い続けるも、アレンもしつこく食べたいと言ってくる。 そんな日々が日常と化していたある日 リサは婚約者から婚約破棄を突きつけられる グロは無し

【完結】6人目の娘として生まれました。目立たない伯爵令嬢なのに、なぜかイケメン公爵が離れない

朝日みらい
恋愛
エリーナは、伯爵家の6人目の娘として生まれましたが、幸せではありませんでした。彼女は両親からも兄姉からも無視されていました。それに才能も兄姉と比べると特に特別なところがなかったのです。そんな孤独な彼女の前に現れたのが、公爵家のヴィクトールでした。彼女のそばに支えて励ましてくれるのです。エリーナはヴィクトールに何かとほめられながら、自分の力を信じて幸せをつかむ物語です。

老聖女の政略結婚

那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。 六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。 しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。 相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。 子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。 穏やかな余生か、嵐の老後か―― 四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。

処理中です...