拝み屋一家の飯島さん。

創作屋 鬼聴

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飯島 了

"い‥から‥に‥‥て‥に‥‥"

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眼を覚ますと、見知らぬ天井が目に入った。

重い身体を起こして見回すと
そこは白と黒を基調にした小綺麗な部屋。

ベットとソファに、大きなテレビがあり
床にはグレーのふわふわしたラグマットがひいてある。

私はその部屋のベットに寝かされていた。


「どこ…ここ?」


でも、なんだか見覚えがある。

…そう感じたのは多分その部屋の間取りが
私の住む部屋と同じだからだ。
多分同じマンション内…??だと思う。

ポカンとしているとドアの開く音がして
飯島さんが部屋に入ってきた。

手元にはマグカップに入った
インスタントコーヒーを持っている。


「お、起きましたか。
エレベーターで倒れてるから
びっくりしましたよ。大丈夫ですか?」


飯島さんは持ってきたコーヒーを
私に手渡す。入れたばかりなのか
湯気が上がり香ばしい匂いがした。


「あ!あの…飯島さん!
あの…さっきはすみませんでした!」


私は慌てて、先程のことを話し謝罪する。
恥ずかしい勘違いのことも。

「‥なるほどねぇ。
俺がヒールを履いてたからか‥ふふっ…」


彼は口を抑えて、必死に笑いをこらえていた。これ以上ないくらい可笑しいって感じで。
それに抗議したが、
彼は悪びれることなく話を続ける。


「でも、思ったよりコツコツさんは、
近くまで来てるみたいですね。

俺がエレベーターで拾ったからいいものの、
遅れてたら貴女の足は無くなってたでしょうね」


その一言にゾッと身の毛が立つ。

「こっ怖いこと言わないでください!」


「でも、もう大丈夫ですよ。
俺がそばにいますから!
危ないですから今日は泊まってください!

俺の家に!」


飯島さんはゴリ押してくるけど


「やっぱり、男性の部屋に泊まるのは‥」


‥飯島は、ジトリとこちらを見た。


「そうやって、俺から逃げてコツコツさんに襲われたのはどこの誰でしたっけ?」

「うっ‥」


痛いところをつかれて私は何も言えない。
仕方ないので、


「ち‥ちゃんと別室で寝てくださいね!
絶対です!」


そう言って承諾した。
飯島さんはニヤッと嗤って、


「それくらいわかってますよ!
言うこと聞けてえらいですね楓さん!」


わしゃわしゃ私の頭を撫でながらそう言った。

「こういうのはあなたが‥
イケメンでなければ許されないですよ‥」

「あ!俺のこと、恰好良くみえます?
やったぁ!

まぁ、客観的に言って…
俺は超イケメンと言って過言じゃあないですよね!」

飯島さんは自慢げに顔を見せつけてくるので
こう付け加えた。

「言動以外ですけどね。」

ミステリアスで
麗しい見た目がほんとうに勿体無い‥

ふと部屋にある洒落た壁掛け時計を見ると
もう時間は3時近い。…どうりで眠いわけだ。


「楓さんもう寝ます?
ベット使っていいですよ。

洗いたてですし、」


「えっでも、申し訳ないですよ」


「いいんですよ。
俺いつもソファーで寝てるんで。
じゃ、おやすみなさい」


飯島さんは、軽く手を振ってソファーに
ドサリと横たわる。

取り残された私は飯島さんからもらった
コーヒーを飲んで一息つく。
するとその瞬間グラリと視界が歪んだ。

「え…あれ…??なんだろ…」

疲れていたからか強烈な眠気に襲われて
私はベットに倒れ込み、そのまま眠った。


そして、その日の深夜。


「……??」


変な夢を見た。
ちょうど今いる寝室のベッドで
飯島さんに抱えられキスをされる夢。

熱く蕩けるようで、密着した唇が気持ちいい。
舌で柔らかく掻き回される感触が
妙に生々しく感じられた。

そして、
その行為はエスカレートしていって
飯島さんは私の身体中を愛撫し、舐め、
ついに私の中に挿入する‥

入ってくる感覚も
なかを擦られ、突かれる感覚も
妙にリアルで声がでてしまいそうになる。


なんでこんな夢‥


そのまま飯島さんに
されるがままになっていると
不意に部屋のドアが少しだけ開く。


その隙間から

コツコツさんが覗いていた。
血まみれの彼女は天井から吊り下がり、
焦点の合わない目で私を見下ろしている。

そして、またゴポゴポと血を吐き出しながら
何かを伝えようとしている。


"い‥から‥に‥‥て‥に‥‥"


…何?何を伝えようとしてるの??
犯されながら朦朧とする頭で考えていると
飯島さんが私の顔を掴んだ。


「楓さん…あんな化け物どうでもいいじゃないですか…俺を見て下さい…ほら」


そのまま彼は私に口付けた。
あぁ…本当に変な夢…


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